日ノ出町 大衆酒場「栄屋」
居酒屋探偵DAITENの生活 第359回 2010年8月7日(土) 【地域別】 【時間順】
【居酒屋探偵DAITENの生活】 ついに紹介店300軒!
日ノ出町 大衆酒場「栄屋」

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今日は横浜の長年の友人であり、城南居酒屋探偵団の横浜支団長であるyousaku氏と共に横浜市内のバスの旅。巡り巡って降り立った街は阪東橋。少し歩くと横浜橋商店街がある。一度行ってみたいと思いながら行けなかった街である。
落語家の桂歌丸師匠の地元としても有名である。yousaku氏は弟子の桂歌助師匠とお知り合いとのこと。
yousaku氏と二人、横浜橋通商店街を歩いてみる。生鮮食品のお店が多く、下町的雰囲気を残した庶民的商店街である。
今回はyousaku氏がデジタルカメラを持って撮影班に廻ってくれた。ゆえに、私のブログとしては珍しく写真が多いのである。以下はyousaku氏撮影の写真である。
← 「薬ヒグチ」の黄色い看板とのぼりが懐かしい。
← アーケードの天井が開くのがとてもよい。
← 「二見屋金物店」の外観、実に渋い。看板の店名は昔風の「二見屋刃物店」となっている。
← 路地に入ってみると「立ち飲み店」があった。立ち飲みといっても椅子がちゃんとあって、地元の皆さんの楽しむ店である。二人とも遠慮してしまった。
← 路地を入ると「横浜橋市場」である。
横浜橋通商店街を抜けると、アーケードが無くなり、小さな商店街があってから中村川という川に出る。そこは三吉橋である。中村川の上は首都高速神奈川3号狩場線が通っている。そして、三吉橋のたもとには有名な大衆演劇の劇場「三吉演芸場」がある。(写真)
← 「三吉演芸場」
大衆演劇の劇場は東京都では浅草・木馬館大衆劇場と十条・篠原演芸場、神奈川県では川崎・大島劇場とこちらの横浜・三吉演芸場がある。大衆演劇の公演については「演劇ネット」や「大衆演劇「公式」総合サイト0481.JP」で知ることが出来る。
※ ※ ※
三吉演芸場の前を離れ、中村川の脇を少し歩いてから浦舟町の交差点辺りでタクシーに乗り、京浜急行の日ノ出町駅近くまで行った。そして、長者橋という橋の近くでタクシーを降りた。
そこに、yousaku氏と前回御一緒した店と同じく吉田類の酒場放浪記で紹介されたお店がある。
その店とは、居酒屋の街として有名な野毛に隣接する街、横浜市日ノ出町の大衆酒場「栄屋」さんである。
外観は、まさに古典酒場の風情。曇りガラスの向こうから灯りが漏れ、白地に黒い文字で「栄屋酒場」と書かれた暖簾が掛かっている。しばし、外から店を眺めてから、暖簾をくぐって中に入った。
店内は思いの外狭い、左手には手前から奥に向かって四人席が二つ並び、一番奥のテーブルだけは椅子が三つしかない。右手も手前から奥に向かって四人席が二つ並び、一番奥のテーブルは壁につけてあり、二人で奥に向かって並んで座るようになっている。左手の手前二つと右手の一番手前の席には先客の方々が座っておられる。右手手前から二つ目の席は予約席の札が置かれ、グラスと箸が置かれていた。左手一番奥のテーブルには何やら日用品が置かれており、そこに女将さんが座っておられる。
仕方なく、右手の一番奥の席に並んで座った。しかし、目の前の壁に手書きの黒板メニューが掛けてあり、一番奥の高い位置にテレビが置いてあって、メニューもテレビも見やすい、結果的には一番良い席であった。女将さんは「五番さん」とこの席を呼んでいた。
まずは、瓶ビール大瓶をお願いする。すると、女将さんが「ビールはキリンとドライとがありますが・・・」とおっしゃる。二人とも迷うことも相談することもない。「キリンで・・・」とyousaku氏が答えた。
キリン・クラシック・ラガー大瓶(610円)が出てきた。お通し等は無い。クラシック・ラガーを飲みながらメニューを見上げ、二人で何を食べるか相談をする。まずは、カツオ刺し(750円)と鯨刺身(700円)を選んだ。
ビールがうまい。まずは、カツオが出てくる。ニンニクと生姜の両方が添えてある。カツオは「宮城気仙沼港」で上がったものとのこと。私は鮪よりもカツオが好きな方である。
鯨が出来上がってくる。鯨は南氷洋ミンク鯨である。こちらもニンニクと生姜が添えてある。両方とも実に美味しかった。鯨そのものを出す店が少なく、あったとしてもとても高価な場合が多い。今回は貴重な体験となった。
「穴子天(630円)どうです?」とyousaku氏に言うと、yousaku氏も天ぷらは穴子が一番好きなのだそうである。意見一致である。
左右の壁の高い位置に棚が作ってあって、たくさんの焼酎やウヰスキーがボトルキープされている。すごい数である。地震が来たら怖いほどの本数だ。
穴子天といえば、冷やの酒が頭に浮かぶ。ビールの次は2級酒(340円)を2本頼んだ。「二級酒」ではなく「2級酒」と書いてあるのが面白い。常温(冷や)である。この「二級酒」という呼び方は今は珍しい。こちらのお店も昔貼ったお品書きをそのまま直さずにいるに違いない。
政府の審査に出して「特級」「一級」に合格したもの以外は「二級」にされてしまうという不合理な制度が以前あった。特級・一級は税率が高くなるので、審査に出さない酒が多かった。審査に出さないと自動的に「二級」にされる。結果、「特級」よりうまい「二級」がたくさん存在するという変なことになってしまった。この話は日本酒好きの方はよく知っている話である。ゆえに、ある時期、「二級酒」をあえて飲む人が多くなったという話を聞いたことがある。この日本酒の級別制度は平成四年に完全撤廃されるまで続いた。
穴子天を食べながら、ゆっくりと「二級酒」を飲んだ。
「お勘定お願いします」と言う。
「五番さんお勘定で~す」と女将さんが言う。奥で大将がお勘定をしている様子。
「五番さん」である私達の御勘定は3,370円であった。7時から8時まで1時間の滞在。
外に出ると、野毛方面へと向かった。有名居酒屋の宝庫である野毛の見学である。
(つづく)
※ ※ ※
実は、今回の大衆酒場「栄屋」さんが紹介店300店舗目となったのである。記念すべき紹介店300店目にはとても相応しいお店であった。
なお、今までのお店については【居酒屋・時間順一覧表】や 【居酒屋・地域別一覧表】をご覧下さい。

日ノ出町 大衆酒場「栄屋」
住所 神奈川県横浜市中区長者町9-175
電話 045-251-3993
定休日 日曜・祝日 月曜休みの場合有
営業時間 17:00~23:00
交通 京浜急行日ノ出町駅下車徒歩2分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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日ノ出町 大衆酒場「栄屋」




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今日は横浜の長年の友人であり、城南居酒屋探偵団の横浜支団長であるyousaku氏と共に横浜市内のバスの旅。巡り巡って降り立った街は阪東橋。少し歩くと横浜橋商店街がある。一度行ってみたいと思いながら行けなかった街である。
落語家の桂歌丸師匠の地元としても有名である。yousaku氏は弟子の桂歌助師匠とお知り合いとのこと。
yousaku氏と二人、横浜橋通商店街を歩いてみる。生鮮食品のお店が多く、下町的雰囲気を残した庶民的商店街である。
今回はyousaku氏がデジタルカメラを持って撮影班に廻ってくれた。ゆえに、私のブログとしては珍しく写真が多いのである。以下はyousaku氏撮影の写真である。





横浜橋通商店街を抜けると、アーケードが無くなり、小さな商店街があってから中村川という川に出る。そこは三吉橋である。中村川の上は首都高速神奈川3号狩場線が通っている。そして、三吉橋のたもとには有名な大衆演劇の劇場「三吉演芸場」がある。(写真)

大衆演劇の劇場は東京都では浅草・木馬館大衆劇場と十条・篠原演芸場、神奈川県では川崎・大島劇場とこちらの横浜・三吉演芸場がある。大衆演劇の公演については「演劇ネット」や「大衆演劇「公式」総合サイト0481.JP」で知ることが出来る。
※ ※ ※
三吉演芸場の前を離れ、中村川の脇を少し歩いてから浦舟町の交差点辺りでタクシーに乗り、京浜急行の日ノ出町駅近くまで行った。そして、長者橋という橋の近くでタクシーを降りた。
そこに、yousaku氏と前回御一緒した店と同じく吉田類の酒場放浪記で紹介されたお店がある。
その店とは、居酒屋の街として有名な野毛に隣接する街、横浜市日ノ出町の大衆酒場「栄屋」さんである。
外観は、まさに古典酒場の風情。曇りガラスの向こうから灯りが漏れ、白地に黒い文字で「栄屋酒場」と書かれた暖簾が掛かっている。しばし、外から店を眺めてから、暖簾をくぐって中に入った。
店内は思いの外狭い、左手には手前から奥に向かって四人席が二つ並び、一番奥のテーブルだけは椅子が三つしかない。右手も手前から奥に向かって四人席が二つ並び、一番奥のテーブルは壁につけてあり、二人で奥に向かって並んで座るようになっている。左手の手前二つと右手の一番手前の席には先客の方々が座っておられる。右手手前から二つ目の席は予約席の札が置かれ、グラスと箸が置かれていた。左手一番奥のテーブルには何やら日用品が置かれており、そこに女将さんが座っておられる。
仕方なく、右手の一番奥の席に並んで座った。しかし、目の前の壁に手書きの黒板メニューが掛けてあり、一番奥の高い位置にテレビが置いてあって、メニューもテレビも見やすい、結果的には一番良い席であった。女将さんは「五番さん」とこの席を呼んでいた。
まずは、瓶ビール大瓶をお願いする。すると、女将さんが「ビールはキリンとドライとがありますが・・・」とおっしゃる。二人とも迷うことも相談することもない。「キリンで・・・」とyousaku氏が答えた。
キリン・クラシック・ラガー大瓶(610円)が出てきた。お通し等は無い。クラシック・ラガーを飲みながらメニューを見上げ、二人で何を食べるか相談をする。まずは、カツオ刺し(750円)と鯨刺身(700円)を選んだ。
ビールがうまい。まずは、カツオが出てくる。ニンニクと生姜の両方が添えてある。カツオは「宮城気仙沼港」で上がったものとのこと。私は鮪よりもカツオが好きな方である。
鯨が出来上がってくる。鯨は南氷洋ミンク鯨である。こちらもニンニクと生姜が添えてある。両方とも実に美味しかった。鯨そのものを出す店が少なく、あったとしてもとても高価な場合が多い。今回は貴重な体験となった。
「穴子天(630円)どうです?」とyousaku氏に言うと、yousaku氏も天ぷらは穴子が一番好きなのだそうである。意見一致である。
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穴子天といえば、冷やの酒が頭に浮かぶ。ビールの次は2級酒(340円)を2本頼んだ。「二級酒」ではなく「2級酒」と書いてあるのが面白い。常温(冷や)である。この「二級酒」という呼び方は今は珍しい。こちらのお店も昔貼ったお品書きをそのまま直さずにいるに違いない。
政府の審査に出して「特級」「一級」に合格したもの以外は「二級」にされてしまうという不合理な制度が以前あった。特級・一級は税率が高くなるので、審査に出さない酒が多かった。審査に出さないと自動的に「二級」にされる。結果、「特級」よりうまい「二級」がたくさん存在するという変なことになってしまった。この話は日本酒好きの方はよく知っている話である。ゆえに、ある時期、「二級酒」をあえて飲む人が多くなったという話を聞いたことがある。この日本酒の級別制度は平成四年に完全撤廃されるまで続いた。
穴子天を食べながら、ゆっくりと「二級酒」を飲んだ。
「お勘定お願いします」と言う。
「五番さんお勘定で~す」と女将さんが言う。奥で大将がお勘定をしている様子。
「五番さん」である私達の御勘定は3,370円であった。7時から8時まで1時間の滞在。
外に出ると、野毛方面へと向かった。有名居酒屋の宝庫である野毛の見学である。
(つづく)
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実は、今回の大衆酒場「栄屋」さんが紹介店300店舗目となったのである。記念すべき紹介店300店目にはとても相応しいお店であった。
なお、今までのお店については【居酒屋・時間順一覧表】や 【居酒屋・地域別一覧表】をご覧下さい。

日ノ出町 大衆酒場「栄屋」
住所 神奈川県横浜市中区長者町9-175
電話 045-251-3993
定休日 日曜・祝日 月曜休みの場合有
営業時間 17:00~23:00
交通 京浜急行日ノ出町駅下車徒歩2分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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