石川町 立ち飲み「元町・愛知屋 坪商店」

居酒屋探偵DAITENの生活 第364回 2010年8月28日(土) 【地域別】  【時間順】



※2010年9月3日 560,000カウント通過 感謝!


石川町 立ち飲み「バール愛知屋」
(元町愛知屋 坪商店)


 元町バール愛知屋外観

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 前回のお店からいい気分で外に出たsakuraと私は、JR石川町から根岸線に乗って帰ることにした。しかし、交差点で信号待ちをしている時、右手を振り替えってしまったのである。そして、そこにあった魅力的な光景を前にして、立ち去ることが出来なかったのである。

 創業120年という老舗の酒屋「元町愛知屋 坪商店」がそこにあった。少し暗めの照明に照らされた店内の左手に一升瓶が並んでいる。その前に、黒っぽい色に塗られたカウンターが手前から奥にかけて続いており、真ん中辺りにビールサーバーの金色の蛇口が美しく輝いている。カウンターの背後に店を二分する低い棚があり、棚の向こうには冷蔵ケースが並んでいる。全体に照明を暗めにしてあるのは、お酒の保存に良いからだろうか。
 吸い込まれるように店内に入って行く2人である。立ちのみ用のカウンターの前に立つ。お店の女性がカウンターの中で微笑んでいた。美しい人である。

 「さっき、あちらの「久佑さん」の方でお世話になって、また、こちらにも来てしまったんです」と言う。
 
 こちらの「元町・愛知屋」さんが前回居酒屋「久佑」の経営母体になっており、お店で出しているお酒は全て「元町・愛知屋」さんで買えることも聞いていた。また、二つのお店は裏側でつながっているようだ。その証拠に私たちの相手をしてくださった女性が居酒屋「久佑」の奥の方から一回顔を出されたのである。
 
 まずは、エビススタウト(500円)を2杯。カウンターに取り付けられたビールサーバーから時間をかけてゆっくり注いでくれる。
 美しい泡である。ずんぐりとしたグラスもいい。唇に当たる豊かな泡、口当たり。美味かった。お店の雰囲気とも合っている。私はギネス好きである。しかし、エビススタウトがあれば、その方がもっと良い。ギネスは単なる黒ビールではないとおっしゃる方もいるかもしれないけれど、私にはこの黒ビールの方が身体にスムースに入ってくる。そんな気がするのだ。

 sakuraが「今日は当たりだね」と盛んに言っている。事前の情報無しに歩き周り、偶然に良い酒場に出会うことが出来る。これこそ居酒屋巡りの楽しみといえる。居酒屋探偵としては事前の下調べも大切ではあるけれど・・・。

 少しして、お店の外から女性の方に声をかけられた。さきほど、居酒屋「久佑」で御一緒だった姉妹のお客さんの妹さんの方であった。これもまた酒屋さんの店頭で飲む楽しみかもしれない。

 並んでいるお酒の中に三十六人衆を発見する。居酒屋「久佑」でいただいた酒である。
 
 「こちらの三十六人衆は、さきほど久佑さんでいただいた物と同じですか?」と聞く。
 「いいえ、別のものです」とのこと。
 「それじゃ、2杯下さい」と、お願いした。

 三十六人衆純米吟醸(500円)を出してもらう。やはり、美味い。呑み飽きない味である。

 商品棚に並ぶ日本酒の中から「開春石見辛口」という純米酒をsakuraが発見し喜んでいる。開けてもらうわけにもいかないので、次回は絶対に買ってみたいという。

 カウンターの上の小さなメニューを見ると、つまみ類も500円でいただける。酒屋さんのお店の中にありながら、角打ちとは違う本格的な立ち飲みのお店であった。

 お支払いは2人で2,000円ちょうど。すでに午後8時半を回ってしまっていた。急いで帰ることにする。

 バール愛知屋を出ると、右手に元町交差点がある。左手の元町五丁目東という信号を渡った。そのまま、小さな商店街に入る。JR根岸線の石川町駅の元町側の南口まですぐであった。商店街の左右にも入ってみたいと思わせるお店が数軒あった。次回の訪問がまた楽しみである。


 ※  ※  ※

 なお、こちらのお店は居酒屋系有名ブログ「居酒屋礼賛」でも紹介されている。
 

 元町バール愛知屋看板

石川町 立ち飲み「バール愛知屋」(元町愛知屋 坪商店)
住所 神奈川県横浜市中区元町5-196
電話 045-641-0957
定休日 日曜祝日
営業時間 17:00~21:00(酒店は09:00~22:00)
交通 JR石川町駅下車元町出口徒歩3分
公式サイト http://www.aichiya.com/

ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

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テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

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Re: 今晩2通目

ベニヤ板 あれれ taka 様

居酒屋探偵DAITENです。
2通目コメントありがとうございます。

横浜を表現する言葉はたくさんありますね。
今はちょっと、明るくなりすぎてしまいましたが。

> 昭和30年代の銀座で見納めしたはずのタイルを張ったSCANDIのインテリア。
> 東神奈川駅から真っ直ぐ、米軍埠頭右袂のバー。窓の外の闇をタグボートの赤と緑のランプがゆらりと過ぎっていく。
> 時間と場所の狭間で、うっすらと正気を失っていく空間。

「スターダスト」ですね。東神奈川駅の海側が今のようになってしまう遙か前、
様々な映画やテレビドラマで撮影に使われましたね。
ソファが痛んでいたのをよく覚えています。たしかに、デートコースでしたね。

今晩2通目

横浜は特別な場所です。隅田川の水繋がりなのか、東京の下町生まれには。
買ってもらったばかりの中古車で無理やり友達に連れ出されたのは、此処。
最初のデートも、教え子とのデート(真面目、そして過去)も此処。
廃墟といっていい擬古建築や荒廃した鉄路。それにか細い波の音。
昭和30年代の銀座で見納めしたはずのタイルを張ったSCANDIのインテリア。
東神奈川駅から真っ直ぐ、米軍埠頭右袂のバー。窓の外の闇をタグボートの赤と緑のランプがゆらりと過ぎっていく。
時間と場所の狭間で、うっすらと正気を失っていく空間。

此処、僕の思う「横浜」のようです。東京であることの「影」、ないし「向こうがわ」を担う場所。
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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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