中目黒 串かつ「殿金」(立ち飲み)
※2010年11月1日 600,000カウント通過 感謝!
中目黒 串かつ「殿金」(立ち飲み)




10月も最後の土曜日である。それなのに関東地方には台風14号が近づいていた。
午前11時の段階でのネット上のニュースには「台風14号は八丈島の西南西約240キロを時速約35キロで北東へ進んだ。中心気圧は980ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートル。半径110キロ以内が風速25メートル以上の暴風域で、東側560キロ以内と西側330キロ以内で15メートル以上の強風が吹いている」とあった。
午後3時頃、外に出てみた。やはり風と雨が強い。そんな中、外に出たのは、友人であるMASSIMO氏を尋ねて、彼の経営する中目黒のライブスペース、「楽屋」に行く為である。楽屋での公演に関する打ち合わせだ。
2階の事務所を訪ねてから1階の店内一番後ろのテーブル席へ移動。ステージでは、ちょうどその日の出演バンドの「アラディーン」のリハーサル中であった。中近東のその音楽は、まさに血湧き肉躍る音。毎月最終土曜日の夜、レギュラーで入っている「ベリーダンスと音楽の夜」というライブの出演バンドである。次回は是非、ステージを見に来たいと思う。
打ち合わせを済ませ、外に出たのは4時半を少し回った頃であった。少し飲んで帰りたいと思う。実は、雨や雪や台風のような条件の悪い時の居酒屋が好きなのである。店が空いていて、お店の方とも話がしやすいからだ。
「楽屋」は中目黒の目黒銀座商店街の中程にある。商店街を駅の方へ向かって戻り、商店街の入口の十字路に出た。中目黒ゲイトタウンが左手にある。地上25階、高さ120メートルのGTタワーを中心とした、その新しい街が出来上がったのは平成14年である。その時は驚きと共に、そこにあった居酒屋やスナックが建ち並ぶ「裏路地」が消えてしまったことを悲しんだものである。
GTタワーを左手に見ながら、十字路を右に曲がり、次のT字路を左に曲がった。その道の左手には、数年前、「根室食堂」という魚介類中心の立ち飲み店があった。そのお店は現在渋谷に移ってしまっている。その少し先の左手にある「殿金」という立ち飲みの串かつ店のことを思い出したのである。本来の店名は「大阪串かつ二代目 殿金」。店が出来て4年ほどであろうか。
私の歩いているすぐ前で二人連れの方が店に入っていった。続けて、お店に入る。お店の方は一人のみ。二人連れの方が注文を聞かれている。
「少しお待ちください」と言われ、その間に店内の観察をする。間口は狭いけれど、奥行きがある。入口に数人が立てるカウンター席が左右に少しあり、そこから奥にかけて長いカウンターが伸びて、奥の方で右に曲がっている。一見するとL字カウンターに見えるけれど、変則的なコの字カウンターである。店の一番奥の壁際にもカウンターがある。全部で25人以上は入れるかもしれない。立ち飲み店としては比較的大きな店だ。
入店したのは、午後4時45分頃であった。入口に貼ってあった紙に営業時間が書いてある。月曜から土曜までは午後3時から午前1時、日曜は午後3時から午前0時までの営業。年中無休である。
まずは、元祖焼ハイ・ホイス(380円)を頼んだ。最初にお通しのキャベツ(100円?)が出てくる。
つまみは、串揚げから本日のサービス品のカボチャ(130円が10円)、活アジ(80円)、大山地鶏ささみ(130円)、チーズ(130円)を頼む。白和えがまだ出来ておらず、どて煮(400円)を代わりに頼んだ。
カウンターには「二度付け禁止と書かれたソースの入れ物」が置いてある。最近はすっかり有名になってしまい、ソースのことで戸惑う人も少ないに違いない。
活アジが出てきた。開いていない小アジが2匹くっついた状態で揚げてあった。これで80円は安い。ソースにはつけず、備え付けてあった瓶入りのレモン汁で食べる。レモン汁は気が利いている。さらに、ポンズも使ってみた。
店内に流れる音楽はサザンオールスターズ。
次に出てきた大山地鶏ささみはポンズとマスタードで食べてみた。
どて煮は小鉢に大盛、下のステンレスの受け皿にこぼれるほど葱をかけてある。串かつも大ぶりであり、全体に量が多いことを前面に出しているようだ。
2杯目は男山御免酒純米(470円)にした。先客の二人連れの方々が帰ってゆかれた。そこで、仕込みをしているお店の方とお話が出来た。
2杯だけで出るつもりがお店の方と話しているうちに、3杯目の一番絞り生ビール(490円)を頼んでしまった。今週も「飲みすぎの土曜日」の予感である。
店名の「大阪串かつ二代目 殿金」の由来は、オーナーのお母さんが大阪で「殿金」という串カツのお店を経営されていたことがあり、その後を継いだので「二代目」となったとのこと。
また、学芸大学にあった系列のジンギスカン「殿金」は、今年の6月からこちらと同じ業態になっているとのこと。
一時、椅子を入れて欲しいというお客さんの要望に負けそうになってしまった時期もあったそうだ。「椅子を置いたら立ち飲み店の良さが無くなって、立ち飲み好きが来なくなってしまいますよ」といい、立ち飲み店であることを続けてくれるようにお願いした。いつも、立ち飲み業態のお店の方とする会話である。
外まで丁寧に送ってくださり、「次回は台風ではない時にもお越し下さい」とお店の方が笑顔でおっしゃる。
午後4時45分から6時まで1時間15分ほどの滞在。御勘定は2,190円であった。
通りに出る。中目黒ゲイトタウンの周辺の強風は凄かった。冒頭に書いた通り、雨や雪や台風のような条件の悪い時の居酒屋が好きなのである。軽くのつもりが3杯飲んでしまった。気分も良い。1軒目だけで済むとは思えなくなってきた。
(つづく)
※ ※ ※
追記
11月5日の夜、中目黒「楽屋」で金子マリさんのライブを見た帰り、GAIとOZAKI先生と3人で訪問。時間は午後11時を過ぎていた。二人ともすでに酔っているので、立ち飲みに連れてきたのである。座って飲めば眠ってしまう可能性もある。立ち飲みならばそのまま連れ出すことも可能だ。今日は午前0時までとのこと。その時間に追いだしてもらった方が都合がよい。
サワーやお酒を飲んで、串揚げを食べて外に出る。終電に間に合うことが出来た。やはり、立ち飲みは良い。

中目黒 串かつ「殿金」(立ち飲み)
住所 東京都目黒区上目黒2-6-3K&F中目黒101
電話 03-3760-1011
定休日 無休
営業時間 月曜から土曜は15:00~25:00。日曜祝日は15:00~24:00。
交通 東急東横線・営団地下鉄日比谷線中目黒駅下車徒歩2分。
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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実力派俳優になりたい人は→ 演出家守輪咲良のページ「さくらの便り」
Re: 引用させて頂きました