学芸大学「浅野屋」
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第35回 2007年8月24日(金) 【地域別】 【時間順】
学芸大学 大衆酒蔵「浅野屋」
以前書いた通り、中目黒から都立大学の間には、いつも稽古に使っている公共施設が多い、そして、同時に居酒屋としてレベルの高い店も多いのである。
今日も、SAKURAと創間元哉と三名で、稽古の後「打ち合わせ」である。今、創間君はS.A.Pの中でちょうど生徒会長のような立場になっている。校長先生と事務長と生徒会長が呑んでいるという状態だろうか。しかし、S.A.Pは高校ではない、ましてや20代から50代まで幅広いメンバーが在籍している大人の集団である、ゆえにまったく問題はない。
今日の目的の店、浅野屋の場所は、東急東横線の高架線の脇である。改札を出て右方向に行き、すぐに高架線沿いを都立大学方面にどんどん歩いてゆく。数えて3本目の道を左に曲がって、すぐ右に、店の入口の上に赤い派手な看板を掲げている店がある。真っ白な暖簾に「浅野屋」と書かれている。「真っ赤などぎつい電飾看板」ではあるが、実は昭和41年に開店、創業40年以上の老舗大衆居酒屋である。
派手な看板をくぐり中に入ると、目の前に所謂「コの字カウンター」がある。20人ほどが座れるだろうか。そこは、一人客の常連さんたちが呑む場所である。店内もまた明るい照明に照らされている。最近の照明を変に落としたチェーン居酒屋とちがって実に健康的でよい。
入って左手に、カウンター席と木の格子で区切られたスペースがあり、そこに4人のテーブル席が7個ほどある。我々三人は自動的にそちらへ向かうのである。一度一人で来て、常連席に座りたいと思うが、稽古帰りばかりで大人数の為、実現できずにいる。
さて、まずはのどの渇きを癒すために、瓶ビール大(510円)を頼む。残念ながらアサヒスーパードライであるが一杯ならばやはり喉は喜ぶ。私はグラス一杯だけにして、すぐにホッピーセット(400円)を氷なしで頼む。出てきたホッピーのジョッキの中の焼酎を自分のビールグラスに移すと、ちょうどすり切り一杯になった。ここのホッピーセットは、咲良舎関係の役者たちの間でも「恐ろしい」と一時評判になった。役者たちだけでここに来ることが多かった頃、このホッピーを何杯も何杯も呑んで、全員が二日酔いになったそうである。コップ一杯の濃い焼酎をホッピーの味とたくさんの氷が薄めてくれ、口当たりがよい。ビールと同じつもりで飲めば痛い目を見るのである。やはり、ホッピーの飲み方は「ホッピー原理主義」に限るのである。
鳥皮ぽん酢合え(480円)、ゴボウチップス(400円)を頼む。
2杯目は、創間君がホッピーセット(400円)、SAKURAが芋焼酎お湯割り(280円)、私は、1杯目でビールグラスにとっておいた焼酎をジョッキに入れ、ホッピー外を追加してのんだ。
ポテトサラダ(380円)、牛もつ煮込み(450円)をいただき、3杯目は梅酒(300円)、レモンサワー(300円)となる。
丸干二匹(400円)を頼もうとした。すると、我々が三人であることを気遣って女将さんが「三匹焼きましょうか」と言ってくれる。三匹で600円になる計算である。この丸干しが実にうまかった。本当は日本酒に移行してしまうところだが店に入った時間が午後10時であり、丸干を食べた時点で午後11時を廻っていたので日本酒は断念する。最後に厚焼き玉子(400円)を頼んでシメとした。
トイレに立つと、男子用の小便器の上に、定番のあの文章が掲げてあった。
「急ぐとも心静かに手をそえて外に漏らすな松茸の露」。
思わず笑ってしまう。そして、何か懐かしい気持ちにさせられる一言である。
気づけば、カウンターの常連さんたちもほとんど帰ってしまい、時間は午前0時を過ぎてしまった。急いで会計をお願いして外にでる。2時間の滞在で5800円であった。
学芸大学 大衆酒蔵浅野屋
東京都目黒区碑文谷6-1-21
電話03-3715-6904
日曜祝日休
営業時間 16:30~24:00
ホッピー有
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい人は→ 咲良舎/櫻塾
居酒屋探偵DAITENの生活 第35回 2007年8月24日(金) 【地域別】 【時間順】
学芸大学 大衆酒蔵「浅野屋」
以前書いた通り、中目黒から都立大学の間には、いつも稽古に使っている公共施設が多い、そして、同時に居酒屋としてレベルの高い店も多いのである。
今日も、SAKURAと創間元哉と三名で、稽古の後「打ち合わせ」である。今、創間君はS.A.Pの中でちょうど生徒会長のような立場になっている。校長先生と事務長と生徒会長が呑んでいるという状態だろうか。しかし、S.A.Pは高校ではない、ましてや20代から50代まで幅広いメンバーが在籍している大人の集団である、ゆえにまったく問題はない。
今日の目的の店、浅野屋の場所は、東急東横線の高架線の脇である。改札を出て右方向に行き、すぐに高架線沿いを都立大学方面にどんどん歩いてゆく。数えて3本目の道を左に曲がって、すぐ右に、店の入口の上に赤い派手な看板を掲げている店がある。真っ白な暖簾に「浅野屋」と書かれている。「真っ赤などぎつい電飾看板」ではあるが、実は昭和41年に開店、創業40年以上の老舗大衆居酒屋である。
派手な看板をくぐり中に入ると、目の前に所謂「コの字カウンター」がある。20人ほどが座れるだろうか。そこは、一人客の常連さんたちが呑む場所である。店内もまた明るい照明に照らされている。最近の照明を変に落としたチェーン居酒屋とちがって実に健康的でよい。
入って左手に、カウンター席と木の格子で区切られたスペースがあり、そこに4人のテーブル席が7個ほどある。我々三人は自動的にそちらへ向かうのである。一度一人で来て、常連席に座りたいと思うが、稽古帰りばかりで大人数の為、実現できずにいる。
さて、まずはのどの渇きを癒すために、瓶ビール大(510円)を頼む。残念ながらアサヒスーパードライであるが一杯ならばやはり喉は喜ぶ。私はグラス一杯だけにして、すぐにホッピーセット(400円)を氷なしで頼む。出てきたホッピーのジョッキの中の焼酎を自分のビールグラスに移すと、ちょうどすり切り一杯になった。ここのホッピーセットは、咲良舎関係の役者たちの間でも「恐ろしい」と一時評判になった。役者たちだけでここに来ることが多かった頃、このホッピーを何杯も何杯も呑んで、全員が二日酔いになったそうである。コップ一杯の濃い焼酎をホッピーの味とたくさんの氷が薄めてくれ、口当たりがよい。ビールと同じつもりで飲めば痛い目を見るのである。やはり、ホッピーの飲み方は「ホッピー原理主義」に限るのである。
鳥皮ぽん酢合え(480円)、ゴボウチップス(400円)を頼む。
2杯目は、創間君がホッピーセット(400円)、SAKURAが芋焼酎お湯割り(280円)、私は、1杯目でビールグラスにとっておいた焼酎をジョッキに入れ、ホッピー外を追加してのんだ。
ポテトサラダ(380円)、牛もつ煮込み(450円)をいただき、3杯目は梅酒(300円)、レモンサワー(300円)となる。
丸干二匹(400円)を頼もうとした。すると、我々が三人であることを気遣って女将さんが「三匹焼きましょうか」と言ってくれる。三匹で600円になる計算である。この丸干しが実にうまかった。本当は日本酒に移行してしまうところだが店に入った時間が午後10時であり、丸干を食べた時点で午後11時を廻っていたので日本酒は断念する。最後に厚焼き玉子(400円)を頼んでシメとした。
トイレに立つと、男子用の小便器の上に、定番のあの文章が掲げてあった。
「急ぐとも心静かに手をそえて外に漏らすな松茸の露」。
思わず笑ってしまう。そして、何か懐かしい気持ちにさせられる一言である。
気づけば、カウンターの常連さんたちもほとんど帰ってしまい、時間は午前0時を過ぎてしまった。急いで会計をお願いして外にでる。2時間の滞在で5800円であった。
学芸大学 大衆酒蔵浅野屋
東京都目黒区碑文谷6-1-21
電話03-3715-6904
日曜祝日休
営業時間 16:30~24:00
ホッピー有
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい人は→ 咲良舎/櫻塾