新丸子 やきとり「おしどり」第2回
新丸子 やきとり「おしどり」 第2回




久しぶりにOZAKI先生と会うことになった。
今年の1月、五反田の角打・有限会社「かとう」で一緒に飲んで以来である。
これまで何度も書いているけれど、OZAKI先生は教師ではない。教職の資格を持っている訳でもない。「OZAKI先生」というニックネームを持つ友人である。
OZAKI先生と待ち合わせたのは東急東横線の新丸子駅の改札口であった。午後8時30分という時間なので、通勤客の数も少なく。改札辺りは比較的静かである。
高架下にある新丸子駅の改札を出ると、目の前は高架線の西側と東側をつなぐ通路になっており、東急ストアの入口が見え、そこには自転車を押す人を含め、改札を出入りする以外の人の流れがある。
改札を出て左手に行くと、まっすぐに綱島街道まで商店街が伸びている。2つ目の十字路を左に曲がる。
すると、高い位置に取り付けられた白く大きなアクリル看板の「やきとりおしどり」という文字が見えてくる。入口の上のアクリル看板にも「やきとりおしどり」とあり、「やきとり」の文字だけが赤い。引き戸は開け放ってあり、中がよく見える。
手前から左手奥にかけてL字カウンターがあり、正面側に4人、左手から奥に4人ほどが座ることが出来る。
左手奥の方に男性と女性、手前角辺りに男性二人、右の方に男性一人と、五人の方がゆったり座っておられる。 暖簾をくぐり中に入る。左右のお客さんに少しずれていただき、OZAKI先生と二人、並んで座った。
まずは、ビール大瓶(700円)1本とピアタンブラーを2ついただく。前回と同じように、1杯目はマスターがついでくれる。こちらのお店を記事にするのは、今回が2回目である。一緒に出されたお通し豆(100円)を食べる。
「豆好きなんだよなあ」と私。
「西日暮里の菊一を思い出しますよね」とOZAKI先生。
西日暮里のもつ焼き「菊一」さんのことは第95回で紹介した。
あれから3年の時が経っていることに驚く。
「何か焼きますか?」とマスター。OZAKI先生と一緒に飲む時、焼き物の本数で必ずやりとりがある。理由は、OZAKI先生が小食な人であるからだ。相談の上、なんこつ(100円)、れば(100円)、ねぎま(100円)を各2本ずつお願いする。
電話やメールでやりとりすることはあっても、実際に会って話をするのは数ヶ月ぶりであった。その間に起きたことを話す。地震、原発事故、節電、話はどうしてもそういう話になる。
二人客の方は別だけれど、他の一人客の皆さんはマスターといろいろと話されている。常連中心でお客さんが集まるお店もいろいろとあるけれど、やはり、客筋の雰囲気はどこもマスターのキャラクターに左右される。
こちらのマスターは、きちんと目配りをしてくれると思うので、安心して飲める雰囲気がある。だからだろうか、毎回、女性一人のお客さんがいらっしゃる。
2杯目はウーロンハイ(350円)を2つもらって飲む。
午後8時40分から9時20分まで40分ほどの滞在。お勘定は二人で2,200円であった。
「少し歩こうか」と言いながら外に出た。
OZAKI先生と飲む時は歩くことが多くなる。二人ともほろ酔いで歩くのが好きだからである。
新丸子駅の改札前に戻り、東横線の西側に行く。
駅周辺を歩いているうちに、「○○パブ ○○○」という看板の店の前で、男性に呼び止められた。ある程度年齢を重ねた女性のことを呼ぶ一般的な呼び方が「パブ」の前についている。そんなカテゴリーの店があるのだと、二人で驚いていると、男性は次のように言った。
「あの~お話だけでもいかがですか?」
やんわりと断って店の前から離れてから二人で話す。
「お話だけですって・・・」とOZAKI先生がうけてしまい、笑っている。
「お話だけってどういう意味だ?」と、私も笑いが止まらない。
世の中いろいろである。
(つづく)
strong>新丸子 やきとり「おしどり」
住所 神奈川県川崎市中原区新丸子東1-785
電話 ?
定休日 ?
営業時間 17:00~23:00
交通 東急東横線/東急目黒線新丸子駅下車徒歩3分。
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい人は→ 演出家守輪咲良のページ「さくらの便り」
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