新丸子 もつ焼き「けんもつ屋」第3回
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第425回 2011年5月13日(金)【地域別】 【時間順】 【がっかり集】
※すでに閉店・移転
新丸子 もつ焼き「けんもつ屋」 第3回

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OZAKI先生と一緒に前回の店を出てから新丸子駅の西口側を歩いた。
私はすでに食事を済ませており、OZAKI先生はとても小食なので、ちゃんとした居酒屋よりも串焼きを少し焼いてもらって飲むのが良いのである。
そこで、今日の二軒目ももつ焼きということになった。こちらのもつ焼き「けんもつ屋」さんを前回紹介したのは第135回の2008年8月30日である。
店の左端にある曇りガラスの引き戸をあけて入ると、すぐ右手にL字カウンターがある。L字の手前の短い側に3席、奥側の長い側に8席ほどが座ることができ、カウンターの中は調理場、その先に焼き台がある。
カウンター席は、ほぼ満席。カウンターの向こう側に4人掛けと2人掛けのテーブルがある。2人掛けのテーブルがちょうど空いていたのでそこに座った。
OZAKI先生はホッピーセット(500円)、私はレモンハイ(430円)にした。
焼き物を頼む。タン(70円)、ハツ(70円)、鳥皮(90円)、ネギ(90円)、シシトウ(90円)を各1本ずつ。タンやハツが70円という単価は変わっていない。鳥皮好きのOZAKI先生は、こちらの鳥皮がお気に入りの様子。
客層が以前よりずいぶん若くなっていると感じた。しかし、常連さんが集まってくるお店であることは変わらない。後から後からお客さんが入ってくる。声を掛け合い、席を譲り合い、楽しそうである。
だが、前に来た時、焼台の前に立っておられたお父さんの姿はなかった。
OZAKI先生がトイレに行き、戻ってきた。こちらのトイレはカウンターの一番端のお客さんにどいてもらわないと入れない位置にあるので、ちょっとたいへんである。
「なんだか、『天国への階段』が頭に浮かんだんですよね」とOZAKI先生。
「何故、レッド・ツェッペリンの曲なのかねえ・・・」と私。
「不思議ですよね・・・ロックっていえば、あの人つかまっちゃいましたよね・・・ええと」
「ああ、シェケナベイビーね」
「なんか、かなりの年齢なのに、いつまでも凄いですよね・・・」
「ロックンロールしちゃってるんだなあ・・・」
壁に「店内撮影禁止」と書いてあるのが面白かった。酔っぱらって他のお客さんを撮影しまくってしまった方がいたのか。
遅くなって、常連らしき方々がまた入ってこられた。席を譲ることにして、「ここ空きますよ」と声をかけて御勘定をしてもらった。
午後9時50分~10時30分。40分ほどの滞在であった。支払った金額は1,340円。
外に出て、武蔵小杉駅方面へ歩く、第5回で紹介した「まるみ」の前を通ってから武蔵小杉駅のロータリーを渡り、駅の北側から南側へと移動する。東横線の武蔵小杉駅西口側の飲み屋街を歩いた。
狭い路地を歩いている時のことである。
二人で並んでいると背後から若い女性がやってきた。OZAKI先生が大きな身振り手振りで話している。私が気づいてこう言った。
「先生、じゃまだよ」
すると、若い女性が間髪を入れず、こう言ったのである。
「先生、どいて!」
OZAKI先生と私が道を譲ると、どんどん先に行ってしまい、その女性は角の灰皿のある場所で煙草を吸い出した。
少し離れてから二人で笑いあう。なんだか腹も立たない。
「なんか、川崎の路地裏にいるって感じですよね」と喜ぶOZAKI先生。
「すごい、タイミングがよかったよな、あのコ」と私。
「そうですよね、すかさず、先生、どいて!ですものねえ」とOZAKI先生。
「先生、どいて!」
「先生、どいて!」
つまらないことで喜ぶ川崎市生まれの酔っぱらい二人であった。
それから「道端居酒屋」を決め込んで、缶ビールやワンカップなどを飲みながら駅前で話した。
OZAKI先生が二本目のワンカップをコンビニ袋の中に入れたまま割ってしまったことは、ここだけの話である。
(了)
新丸子 もつ焼き「けんもつ屋」 すでに閉店・移転
住所 川崎市中原区新丸子町766
電話 044-733-0475
定休日 ?
営業時間 17:30~22:00/金、土、祝前日は17:30~23:00まで
交通 東急東横線新丸子駅下車徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい人は→ 演出家守輪咲良のページ「さくらの便り」
居酒屋探偵DAITENの生活 第425回 2011年5月13日(金)【地域別】 【時間順】 【がっかり集】
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OZAKI先生と一緒に前回の店を出てから新丸子駅の西口側を歩いた。
私はすでに食事を済ませており、OZAKI先生はとても小食なので、ちゃんとした居酒屋よりも串焼きを少し焼いてもらって飲むのが良いのである。
そこで、今日の二軒目ももつ焼きということになった。こちらのもつ焼き「けんもつ屋」さんを前回紹介したのは第135回の2008年8月30日である。
店の左端にある曇りガラスの引き戸をあけて入ると、すぐ右手にL字カウンターがある。L字の手前の短い側に3席、奥側の長い側に8席ほどが座ることができ、カウンターの中は調理場、その先に焼き台がある。
カウンター席は、ほぼ満席。カウンターの向こう側に4人掛けと2人掛けのテーブルがある。2人掛けのテーブルがちょうど空いていたのでそこに座った。
OZAKI先生はホッピーセット(500円)、私はレモンハイ(430円)にした。
焼き物を頼む。タン(70円)、ハツ(70円)、鳥皮(90円)、ネギ(90円)、シシトウ(90円)を各1本ずつ。タンやハツが70円という単価は変わっていない。鳥皮好きのOZAKI先生は、こちらの鳥皮がお気に入りの様子。
客層が以前よりずいぶん若くなっていると感じた。しかし、常連さんが集まってくるお店であることは変わらない。後から後からお客さんが入ってくる。声を掛け合い、席を譲り合い、楽しそうである。
だが、前に来た時、焼台の前に立っておられたお父さんの姿はなかった。
OZAKI先生がトイレに行き、戻ってきた。こちらのトイレはカウンターの一番端のお客さんにどいてもらわないと入れない位置にあるので、ちょっとたいへんである。
「なんだか、『天国への階段』が頭に浮かんだんですよね」とOZAKI先生。
「何故、レッド・ツェッペリンの曲なのかねえ・・・」と私。
「不思議ですよね・・・ロックっていえば、あの人つかまっちゃいましたよね・・・ええと」
「ああ、シェケナベイビーね」
「なんか、かなりの年齢なのに、いつまでも凄いですよね・・・」
「ロックンロールしちゃってるんだなあ・・・」
壁に「店内撮影禁止」と書いてあるのが面白かった。酔っぱらって他のお客さんを撮影しまくってしまった方がいたのか。
遅くなって、常連らしき方々がまた入ってこられた。席を譲ることにして、「ここ空きますよ」と声をかけて御勘定をしてもらった。
午後9時50分~10時30分。40分ほどの滞在であった。支払った金額は1,340円。
外に出て、武蔵小杉駅方面へ歩く、第5回で紹介した「まるみ」の前を通ってから武蔵小杉駅のロータリーを渡り、駅の北側から南側へと移動する。東横線の武蔵小杉駅西口側の飲み屋街を歩いた。
狭い路地を歩いている時のことである。
二人で並んでいると背後から若い女性がやってきた。OZAKI先生が大きな身振り手振りで話している。私が気づいてこう言った。
「先生、じゃまだよ」
すると、若い女性が間髪を入れず、こう言ったのである。
「先生、どいて!」
OZAKI先生と私が道を譲ると、どんどん先に行ってしまい、その女性は角の灰皿のある場所で煙草を吸い出した。
少し離れてから二人で笑いあう。なんだか腹も立たない。
「なんか、川崎の路地裏にいるって感じですよね」と喜ぶOZAKI先生。
「すごい、タイミングがよかったよな、あのコ」と私。
「そうですよね、すかさず、先生、どいて!ですものねえ」とOZAKI先生。
「先生、どいて!」
「先生、どいて!」
つまらないことで喜ぶ川崎市生まれの酔っぱらい二人であった。
それから「道端居酒屋」を決め込んで、缶ビールやワンカップなどを飲みながら駅前で話した。
OZAKI先生が二本目のワンカップをコンビニ袋の中に入れたまま割ってしまったことは、ここだけの話である。
(了)
新丸子 もつ焼き「けんもつ屋」 すでに閉店・移転
住所 川崎市中原区新丸子町766
電話 044-733-0475
定休日 ?
営業時間 17:30~22:00/金、土、祝前日は17:30~23:00まで
交通 東急東横線新丸子駅下車徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい人は→ 演出家守輪咲良のページ「さくらの便り」
Re: "けんもつ"よ!おまえもかっ!!