鹿島田 居酒屋「すずかづ」
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第432回 2011年6月9日(木)【地域別】【時間順】【池上線】【がっかり集】
※2011年6月7日 750,000カウント通過。感謝!
※2018年8月閉店
鹿島田 居酒屋「すずかづ」

川崎駅東口側での用事を済ませた後、川崎駅西口側に渡り、駅前ロータリーからまっすぐ西に向かって歩き始めた。しばらく歩いて、南幸町二丁目の交差点辺りについた。川崎市にはバス路線が多い。次々にバスがやってきて何処かへ走って行く。それを眺めているうちにバスに乗りたくなった。都町交叉点方面へ向かう道沿いにある南幸町二丁目バス停に立っていると、「塚越行」というバスがやってきた。塚越という地名は聞いたことがあるのだけれど、どの辺りであるのかイメージが浮かばない。
「とりあえず乗って、どこか南武線の駅の近くで降りよう」と思い乗り込んた。ところが「塚越」という場所は思いの外近く、たったバス停7つ目で終点についてしまった。降りたところはいくつものマンションが建ち並ぶ住宅街。後で二つのバス会社のホームページを両方調べてみても「塚越行」というバスを探すことが出来なかった。不思議である。
バス停から少し歩くと、JR南武線の踏切が見えてきた。その踏切は、以前から「面白い踏切だな」と思っていた場所であった。まず、十字に交叉する路があり、そこに斜めにJR南武線が通っていて、線路と道路が「六差路」のようになっているのである。遮断機が上がり、車が踏切上で交叉するのを見ていると、とても危うさを感じた。塚越踏切はちょうど南武線の矢向駅と鹿島田駅の中間にある。踏切に立ち、鹿島田駅の方向を見ると、横須賀線の新川崎駅との間にある高層ビル群が見えた。
鹿島田駅の東側に立つビルの一画のお店のことを思い出した。
歩き始めた。塚越踏切から北方向へ歩くと左手には学校らしき建物があった。川崎市立塚越中学校である。その北側には川崎市立下平間小学校がある。二つの学校の間の道を北西方向に歩いた。すると、マンションが建ち並ぶ地域に出た。住所表記は「新塚越」となっている。さらに歩いてゆくと、左手に「ルリエ新川崎」という複合商業施設の建物が見えてきた。南武線の鹿島田駅の東側にありながら数百メートル離れた横須賀線の「新川崎」という冠がついている。
この建物の東側の一画に地下へ降りる小さな階段があった。向き合うように二つある狭い階段のどちらかを降りてゆくと3軒の店が並んでいる。その一番左側の鉄の扉の中が今日の目的の店、居酒屋「すずかづ」である。
開け放たれた扉の中に入ってゆくと、左手に8席位のカウンター席がある。奥は座敷席になっている。店内は盛況。マスターらしき方と目が合い、指を1本出して1人であることを示す。すると、カウンターに座ったお客さんが動いてくださり、カウンター席の左から2番目の席に座ることが出来た。
席について、周りを見回す。カウンターの上の高いところに貼ってあるメニューを見る。まずは、レモンサワー(280円)をお願いする。安い値段なのにジョッキである。
居酒屋「すずかづ」は、その料理のボリュームで、南武線沿線では有名なお店である。恐る恐るサービス品と書かれた手書きメニューの中からマグロたこ(550円)を頼んでみた。
出てきた刺身は中トロのマグロとたこが皿にいっぱいである。大きくて分厚いマグロは6切れもあった。しばらく、唖然として眺めてしまう。
何故か手書きサービスメニューの中に書いてあるハイボール(350円)を頼んでみた。このハイボールが大きめのジョッキ1杯である。それもウイスキーが濃いのである。
「まだ混ぜていないのかな」と思い、割り箸で混ぜてみる。濃さは変わらない。これはサービス品である。このハイボールが後から効いてしまった。
ママさんがハムかつを持ってきてくれた。このハムかつにも驚いた。大きな薄切りのハムのフライが6枚、大皿の上に並んで出てきたのである。
次を頼むのが恐くなる。
「すごいですね」と言うと、
「1人じゃちょっとたいへんだけど、食べてねえ~」とママさんは笑っている。
大衆酒場であるのに、トイレは自動で照明が点く最新式であった。
ここで、実は「新しい高層ビル」の一角のお店であることを思い出した。
手書きメニューの中に不思議なカタカナをみつけた。「イ」と「ン」と「ポ」の3文字に「サラダ」が続いている。値段は450円である。
「あの・・・あのサラダはどんなサラダなんですか?」と、ママさんに聞いてみる。
「ああ、あれ・・・毎日変わっちゃうのよ名前・・・」とのこと、ママさんも笑っている。
「マスターの趣味なんですね・・・試しに食べてみます」と私。
ウイスキーのハイボールをやっとの思いで飲み終え、3杯目を頼む。
ホッピーが次々と頼まれるので、私も飲もう思った。
「ホッピーお願いします」とマスターにお伝えする。
「ホッピー終わっちゃったんですよ」とのこと。
「そうですかあ・・・」と残念な私。
「今週は凄い売れてしまってね・・・○○ケースでたね・・・」とのこと。
お店としての販売情報なので、ここには書かないけれど、本数を聞いて驚いてしまった。
代わりに、私の好きなトマトサワー(300円)である。これも濃い。
その名前のサラダが出てきた。たくさんの野菜を特製のタレで和えた状態のものである。ゆえに、フワッと盛ったサラダよりも野菜の量が多いに違いない。
「このサラダ何種類の野菜を使っているのですか?」とママさんに聞いてみる。
「十四種類使ってるんですよ、野菜を食べてもらおうと思って・・・」
野菜との闘いである。食べても食べても減らないのである。○○○サラダは残さず食べた。でもハムかつは無理であった。
トマトサワーも効いてきた。酒3品と肴3品を頼んだだけなのに、お腹がいっぱいになり、酔っている自分に驚く。
「お勘定お願いします、ハムかつ残してごめんなさい」と謝る。
午後8時から9時20分まで1時間20分ほどの滞在。すべての食べ物と飲み物との戦いで時間がかかったのである。お勘定は2,450円であった。
噂に違わぬお店であった。大盛りメニューはたしかにすごい。しかし、人気の秘密は実はママさんとマスターの気遣いにあるという印象を持った。次回は、数人でうかがいたいと思う。
外に出て歩き始める。ここで、ある方の情報を思い出してしまった。気がつけば、乗らなければならないはずのJR南武線の鹿島田駅には行かず、踏切を渡り、どんどん駅から離れてゆくのであった。
(つづく)
鹿島田 居酒屋「すずかづ」
住 所 神奈川県川崎市幸区新塚越136
電 話 044-522-9285
定休日 ?
営業時間 16:00~23:00
交通 JR南武線鹿島田駅下車徒歩3分。
居酒屋探偵DAITENの生活 第432回 2011年6月9日(木)【地域別】【時間順】【池上線】【がっかり集】
※2011年6月7日 750,000カウント通過。感謝!
※2018年8月閉店
鹿島田 居酒屋「すずかづ」

川崎駅東口側での用事を済ませた後、川崎駅西口側に渡り、駅前ロータリーからまっすぐ西に向かって歩き始めた。しばらく歩いて、南幸町二丁目の交差点辺りについた。川崎市にはバス路線が多い。次々にバスがやってきて何処かへ走って行く。それを眺めているうちにバスに乗りたくなった。都町交叉点方面へ向かう道沿いにある南幸町二丁目バス停に立っていると、「塚越行」というバスがやってきた。塚越という地名は聞いたことがあるのだけれど、どの辺りであるのかイメージが浮かばない。
「とりあえず乗って、どこか南武線の駅の近くで降りよう」と思い乗り込んた。ところが「塚越」という場所は思いの外近く、たったバス停7つ目で終点についてしまった。降りたところはいくつものマンションが建ち並ぶ住宅街。後で二つのバス会社のホームページを両方調べてみても「塚越行」というバスを探すことが出来なかった。不思議である。
バス停から少し歩くと、JR南武線の踏切が見えてきた。その踏切は、以前から「面白い踏切だな」と思っていた場所であった。まず、十字に交叉する路があり、そこに斜めにJR南武線が通っていて、線路と道路が「六差路」のようになっているのである。遮断機が上がり、車が踏切上で交叉するのを見ていると、とても危うさを感じた。塚越踏切はちょうど南武線の矢向駅と鹿島田駅の中間にある。踏切に立ち、鹿島田駅の方向を見ると、横須賀線の新川崎駅との間にある高層ビル群が見えた。
鹿島田駅の東側に立つビルの一画のお店のことを思い出した。
歩き始めた。塚越踏切から北方向へ歩くと左手には学校らしき建物があった。川崎市立塚越中学校である。その北側には川崎市立下平間小学校がある。二つの学校の間の道を北西方向に歩いた。すると、マンションが建ち並ぶ地域に出た。住所表記は「新塚越」となっている。さらに歩いてゆくと、左手に「ルリエ新川崎」という複合商業施設の建物が見えてきた。南武線の鹿島田駅の東側にありながら数百メートル離れた横須賀線の「新川崎」という冠がついている。
この建物の東側の一画に地下へ降りる小さな階段があった。向き合うように二つある狭い階段のどちらかを降りてゆくと3軒の店が並んでいる。その一番左側の鉄の扉の中が今日の目的の店、居酒屋「すずかづ」である。
開け放たれた扉の中に入ってゆくと、左手に8席位のカウンター席がある。奥は座敷席になっている。店内は盛況。マスターらしき方と目が合い、指を1本出して1人であることを示す。すると、カウンターに座ったお客さんが動いてくださり、カウンター席の左から2番目の席に座ることが出来た。
席について、周りを見回す。カウンターの上の高いところに貼ってあるメニューを見る。まずは、レモンサワー(280円)をお願いする。安い値段なのにジョッキである。
居酒屋「すずかづ」は、その料理のボリュームで、南武線沿線では有名なお店である。恐る恐るサービス品と書かれた手書きメニューの中からマグロたこ(550円)を頼んでみた。
出てきた刺身は中トロのマグロとたこが皿にいっぱいである。大きくて分厚いマグロは6切れもあった。しばらく、唖然として眺めてしまう。
何故か手書きサービスメニューの中に書いてあるハイボール(350円)を頼んでみた。このハイボールが大きめのジョッキ1杯である。それもウイスキーが濃いのである。
「まだ混ぜていないのかな」と思い、割り箸で混ぜてみる。濃さは変わらない。これはサービス品である。このハイボールが後から効いてしまった。
ママさんがハムかつを持ってきてくれた。このハムかつにも驚いた。大きな薄切りのハムのフライが6枚、大皿の上に並んで出てきたのである。
次を頼むのが恐くなる。
「すごいですね」と言うと、
「1人じゃちょっとたいへんだけど、食べてねえ~」とママさんは笑っている。
大衆酒場であるのに、トイレは自動で照明が点く最新式であった。
ここで、実は「新しい高層ビル」の一角のお店であることを思い出した。
手書きメニューの中に不思議なカタカナをみつけた。「イ」と「ン」と「ポ」の3文字に「サラダ」が続いている。値段は450円である。
「あの・・・あのサラダはどんなサラダなんですか?」と、ママさんに聞いてみる。
「ああ、あれ・・・毎日変わっちゃうのよ名前・・・」とのこと、ママさんも笑っている。
「マスターの趣味なんですね・・・試しに食べてみます」と私。
ウイスキーのハイボールをやっとの思いで飲み終え、3杯目を頼む。
ホッピーが次々と頼まれるので、私も飲もう思った。
「ホッピーお願いします」とマスターにお伝えする。
「ホッピー終わっちゃったんですよ」とのこと。
「そうですかあ・・・」と残念な私。
「今週は凄い売れてしまってね・・・○○ケースでたね・・・」とのこと。
お店としての販売情報なので、ここには書かないけれど、本数を聞いて驚いてしまった。
代わりに、私の好きなトマトサワー(300円)である。これも濃い。
その名前のサラダが出てきた。たくさんの野菜を特製のタレで和えた状態のものである。ゆえに、フワッと盛ったサラダよりも野菜の量が多いに違いない。
「このサラダ何種類の野菜を使っているのですか?」とママさんに聞いてみる。
「十四種類使ってるんですよ、野菜を食べてもらおうと思って・・・」
野菜との闘いである。食べても食べても減らないのである。○○○サラダは残さず食べた。でもハムかつは無理であった。
トマトサワーも効いてきた。酒3品と肴3品を頼んだだけなのに、お腹がいっぱいになり、酔っている自分に驚く。
「お勘定お願いします、ハムかつ残してごめんなさい」と謝る。
午後8時から9時20分まで1時間20分ほどの滞在。すべての食べ物と飲み物との戦いで時間がかかったのである。お勘定は2,450円であった。
噂に違わぬお店であった。大盛りメニューはたしかにすごい。しかし、人気の秘密は実はママさんとマスターの気遣いにあるという印象を持った。次回は、数人でうかがいたいと思う。
外に出て歩き始める。ここで、ある方の情報を思い出してしまった。気がつけば、乗らなければならないはずのJR南武線の鹿島田駅には行かず、踏切を渡り、どんどん駅から離れてゆくのであった。
(つづく)
鹿島田 居酒屋「すずかづ」
住 所 神奈川県川崎市幸区新塚越136
電 話 044-522-9285
定休日 ?
営業時間 16:00~23:00
交通 JR南武線鹿島田駅下車徒歩3分。
Re: デカ盛り酒場