鹿島田 立ち飲み「夢中」
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第433回 2011年6月9日(木) 【地域別】【時間順】【池上線】【がっかり集】
鹿島田 立ち飲み「夢中」 第2回

雨が降り始めていた。どんな小ぶりでも今は必ず傘をさして歩く。
前回のお店の「大サービスハイボール」が効いてしまい、かなり酔っているというのに、私の足は最寄りの鹿島田駅の改札へは向かわず、駅を通り過ぎ、JR南武線の踏切を渡って、西側へと私を連れていってしまうのである。
南武線沿線を中心に歩いていらっしゃる南武侍さんのブログに、鹿島田の立ちのみ店がリニューアルをしたことが掲載されてから、ずっと再訪したいと思っていたのだ。前回、私が紹介したのは2009年3月10日の第189回であるから2年以上前である。
南武侍さんも注目されていた通り、当時、看板にはこう書いてあった。
「安くて、飲んだり、食べたり、思ったり、立ち飲み夢中」(下写真)
この「思ったり」がとても面白かったのである。

私の見落としだったかもしれないけれど、その看板はすでに無くなっており、「立ち飲み夢中」と書かれたシンプルな普通の看板に変わっていた。(下写真)

ホッピーセット(400円)をお願いした。価格は同じである。因みに中200円。外250円も代わらない。「これは小銭入れです」と書いてある入れ物にお金を入れておくシステムである。
前回のお店でホッピーが売り切れていたので、やはり飲まずにはいられないのである。
ホッピーを飲みながら店内を見回した。従来の店から2倍半はある広さである。そして、驚くほど明るいのだ。
従来の店は屋根のあるマーケットのような建物の通路に少し入った場所にあった。表通り側にあったお店が撤退をされた後、従来の店との間の壁を取り去り、トイレを作り、リニューアルしたのである。
前の店の壁には「大変ごめんどうお掛けしますがトイレは共同トイレとなっていますのでご協力お願いいたします。」と書いてあった。
今まで遠い共同トイレまで行かなければならなかったのが、店内にきれいな専用トイレを作ったことは大きい。
これなら女性客も入りやすいに違いない。
10人ほどが立つことが出来る従来のカウンターが店の奥に横一列にある。その手前に広い空間があり、そこに立ち飲み用テーブルが8人用が2つ、4人用が2つ、3人用が1つある。間に広い空間があるのでかなり大人数にも対応できる。この辺りは近くに大きな企業があるので、このようになっている方が良い。
カウンターに男性2人客。立ち飲みテーブルには3人ほどのグループの方が立っておられた。
つまみは厚揚げ納豆(250円)をいただいた。これがうまい。
並びに立っておられた二人組の常連の皆さんが昔のお店の話をなさっていた。私もその頃のお店のことを思い浮かべる。それからマスターと少しお話が出来た。撤退された隣のお店というのはお米屋さんだったそうである。
やがて、女性をまじえたグループの方々が入ってこられた。やはり、女性も入り易いお店になったということに違いない。
立ち飲みテーブルの方々が帰る様子であった。自分たちで飲んでいたテーブルの上を片付けて、皿やグラスをマスターのいるカウンターに持ってきてくれる。皆さん、マスターが1人であることをよく知っているのである。
2杯目を考える。サワー類が無いのが面白い。ウコン茶割り(300円)を頼む。飲み過ぎた時でも、メニューにこれがあると「明日のことを考えて」などと言って、この1杯を選んでしまうのである。本当はその1杯を飲まない方が明日の為には良いのである。
2品目のつまみは、ポテトサラダ(250円)にした。
午後9時45分から10時30分まで45分ほどの滞在。支払った金額は2杯2品で1,200円であった。
今日の自分は何かのたがが外れてしまったように感じる。食べ過ぎている、そして、飲み過ぎている。
鹿島田駅から混み合うJR南武線に乗車して移動。ある駅で降りてからタクシーで帰宅したのは、とても懸命な選択であったように思う。タクシーの中で、すでに「夢の中」になりつつあったのである。
(了)
追記 南武侍さんからコメントをいただき、教えていただきました。実は、看板の裏側が下記の看板だったようです。やはり、ずいぶん酔っていたのですね。反省です。笑ってやってくださいませ。

鹿島田 立ち飲み「夢中」
住 所 神奈川県川崎市幸区鹿島田1133
電 話 044-556-5548
定休日 日曜・祝日
営業時間 17:00-24:00
交通 JR南武線鹿島田駅下車徒歩2分。
居酒屋探偵DAITENの生活 第433回 2011年6月9日(木) 【地域別】【時間順】【池上線】【がっかり集】
鹿島田 立ち飲み「夢中」 第2回

雨が降り始めていた。どんな小ぶりでも今は必ず傘をさして歩く。
前回のお店の「大サービスハイボール」が効いてしまい、かなり酔っているというのに、私の足は最寄りの鹿島田駅の改札へは向かわず、駅を通り過ぎ、JR南武線の踏切を渡って、西側へと私を連れていってしまうのである。
南武線沿線を中心に歩いていらっしゃる南武侍さんのブログに、鹿島田の立ちのみ店がリニューアルをしたことが掲載されてから、ずっと再訪したいと思っていたのだ。前回、私が紹介したのは2009年3月10日の第189回であるから2年以上前である。
南武侍さんも注目されていた通り、当時、看板にはこう書いてあった。
「安くて、飲んだり、食べたり、思ったり、立ち飲み夢中」(下写真)
この「思ったり」がとても面白かったのである。

私の見落としだったかもしれないけれど、その看板はすでに無くなっており、「立ち飲み夢中」と書かれたシンプルな普通の看板に変わっていた。(下写真)

ホッピーセット(400円)をお願いした。価格は同じである。因みに中200円。外250円も代わらない。「これは小銭入れです」と書いてある入れ物にお金を入れておくシステムである。
前回のお店でホッピーが売り切れていたので、やはり飲まずにはいられないのである。
ホッピーを飲みながら店内を見回した。従来の店から2倍半はある広さである。そして、驚くほど明るいのだ。
従来の店は屋根のあるマーケットのような建物の通路に少し入った場所にあった。表通り側にあったお店が撤退をされた後、従来の店との間の壁を取り去り、トイレを作り、リニューアルしたのである。
前の店の壁には「大変ごめんどうお掛けしますがトイレは共同トイレとなっていますのでご協力お願いいたします。」と書いてあった。
今まで遠い共同トイレまで行かなければならなかったのが、店内にきれいな専用トイレを作ったことは大きい。
これなら女性客も入りやすいに違いない。
10人ほどが立つことが出来る従来のカウンターが店の奥に横一列にある。その手前に広い空間があり、そこに立ち飲み用テーブルが8人用が2つ、4人用が2つ、3人用が1つある。間に広い空間があるのでかなり大人数にも対応できる。この辺りは近くに大きな企業があるので、このようになっている方が良い。
カウンターに男性2人客。立ち飲みテーブルには3人ほどのグループの方が立っておられた。
つまみは厚揚げ納豆(250円)をいただいた。これがうまい。
並びに立っておられた二人組の常連の皆さんが昔のお店の話をなさっていた。私もその頃のお店のことを思い浮かべる。それからマスターと少しお話が出来た。撤退された隣のお店というのはお米屋さんだったそうである。
やがて、女性をまじえたグループの方々が入ってこられた。やはり、女性も入り易いお店になったということに違いない。
立ち飲みテーブルの方々が帰る様子であった。自分たちで飲んでいたテーブルの上を片付けて、皿やグラスをマスターのいるカウンターに持ってきてくれる。皆さん、マスターが1人であることをよく知っているのである。
2杯目を考える。サワー類が無いのが面白い。ウコン茶割り(300円)を頼む。飲み過ぎた時でも、メニューにこれがあると「明日のことを考えて」などと言って、この1杯を選んでしまうのである。本当はその1杯を飲まない方が明日の為には良いのである。
2品目のつまみは、ポテトサラダ(250円)にした。
午後9時45分から10時30分まで45分ほどの滞在。支払った金額は2杯2品で1,200円であった。
今日の自分は何かのたがが外れてしまったように感じる。食べ過ぎている、そして、飲み過ぎている。
鹿島田駅から混み合うJR南武線に乗車して移動。ある駅で降りてからタクシーで帰宅したのは、とても懸命な選択であったように思う。タクシーの中で、すでに「夢の中」になりつつあったのである。
(了)
追記 南武侍さんからコメントをいただき、教えていただきました。実は、看板の裏側が下記の看板だったようです。やはり、ずいぶん酔っていたのですね。反省です。笑ってやってくださいませ。

鹿島田 立ち飲み「夢中」
住 所 神奈川県川崎市幸区鹿島田1133
電 話 044-556-5548
定休日 日曜・祝日
営業時間 17:00-24:00
交通 JR南武線鹿島田駅下車徒歩2分。
Re: 破壊無くして再生無しか……。