東神奈川 立ち飲み「じゆうな丘」
居酒屋探偵DAITENの生活 第442回 2011年8月30日(火) 【地域別】 【時間順】
東神奈川 立ち飲み「じゆうな丘」

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JR京浜東北線の東神奈川駅と京浜急行線の仲木戸駅の周辺地域がますます早い時間から飲める「酒飲み天国」になりつつある。
二つの駅を結ぶペデストリアンデッキ(歩道橋)からつながるビルの二階、第399回で紹介した立呑み串揚「龍馬」の隣に同じような規模の立ち飲み店が出来たのである。
名前が面白い。店名は「じゆうな丘」である。「自由が丘」ではなく「じゆうな丘」である。
「東神奈川の自由な丘で待ってるよ」
「東横線じゃないの?」
「京浜東北線だよ」
「だから、自由が丘は東横線でしょ?」
「京浜東北線に乗って・・・」
「自由が丘じゃないの?」
「だから、東神奈川だって・・・」
「ええ?・・・わからない」
「もういいよ」
普段から聞き違いや言ったとか言わないとかで、もめ事が多い我が家なら、きっとこんな風におかしなことになりそうである。
間口は広く、店内がよく見える。「味自慢居酒屋」と書かれた暖簾をくぐり、サッシの引き戸をあけ中に入る。入ってすぐ目の前に横長の楕円テーブル。その向こう側に丸テーブルが4つ。右手の壁際に小さな四角いテーブルが4つあり、すべて高い立ち飲みテーブルである。奥の丸テーブルの周りに立ち飲んでいる方々がたくさんいた。右手の壁際テーブルの奥から二つ目が空いていた。そこに立つ。入って左手に調理場があった。その中に男性と女性1人。客席側に立つもう一人の女性がすぐに来てくれた。
まずは、レモンサワー(300円)。サワー類の濃いめは100円増しとのこと。他に生ビールはグラスで280円、ジョッキで360円である。お酒は白鶴(350円)、月桂冠(300円)などがある。銘柄の純米酒や有名どころの焼酎なども置かれている。安く済ませることも出来るし、ちょっと贅沢に飲むことも出来るようになっている。
1品目は、じゃがパターハーフ(280円)、レギュラーは420円になる。
こちらのお店のメインのものは、ハーフとレギュラーが用意してある。一人客ならば何も言わなくてもハーフが出てくるようだ。実際、私のじゃがバターもハーフだった。二人以上の来店の場合はレギュラーが出されるのであろう。
じゃがバターを食べるのは久しぶりである。
自分が子供の頃からジャガイモ好きであることを改めて思い出した。
亡くなった父が毎朝のように作ってくれるのはジャガイモとワカメの味噌汁であった。
そして、父の料理で他に覚えているのは、でっかい玉子焼きだ。住んでいるのは母が営むとんかつ店の二階だったので、いつも卵はふんだんにあった。午前2時過ぎまで仕事をしている母に代わって、朝食を作ってくれるのは、サラリーマンである父であった。
店の調理場で父が作る卵焼きは巨大であった。味噌汁の中のジャガイモも大きくて、両方とも大好きだった。
小学校低学年の頃の思い出である。
2品目は、自家製あつあげ(380円)。こちらのお店で揚げた、ちょっと固めのあつあげである。
壁の短冊メニューホッピーの文字は入店してからずっと気になっていた。よく見れば、(グラス・氷入り)と下に書いてある。しかし、先に帰られた隣の席の男性はホッピー瓶目のを前に置いて飲んでいた。そこで、お店の女性に聞いてみた。
「他の席で飲んでいた方がいたんで聞くんですけど・・・ホッピーの瓶がついてくるホッピーセットもあるんですか?」
「ありますよ~」
「あの・・・いくらなんですか?」
「900円です・・・」
「・・・・」
「でも、ちょうど3杯半飲めますよ」とのこと。飲んでみたい気持ちがあったがやめておく。
「3杯半ですか・・・そんなに飲めないからグラスで良いです」
「はい、ホッピーグラスですね」
ホッピーグラス(300円)が来る。
でも、出てきたのはグラスではなく、細めの生ビール用のジョッキに入ったもので、見かけはウイスキーのハイボールである。
焼酎の量は目で見ることが出来ない。当たり前である。サワー類なら普通なことがホッピーだと違和感がある。
いつも焼酎の量がはっきりしている氷無しホッピーセットを飲んでいるからである。
たまにはこれも修行である。
仕事の関係で来た帰りである。今日の所は大人しく帰ることにしよう。
隣にある立呑み串揚げ「龍馬」、1階の立呑み「鳥清」東神奈川店と合わせて、同じビルの中に三軒の立ちのみ店がある。
今はまだ椅子は無い。是非、この立ちのみスタイルを貫いていただきたい。半立ちになってしまい、立ちのみの独自性を失ってしまった店を多く知っているからだ。
午後7時から7時40分まで40分の滞在。お勘定は1,260円であった。
JR東神奈川駅から京浜東北線に乗る。途中、うまれ故郷の川崎駅に止まった。
三十九歳で亡くなった父が巨大な卵焼きとジャガイモとワカメの味噌汁の朝食を作ってくれた店は、川崎駅西口にあった。今はそこに巨大な高層ビルが建っている。
もう四十年以上前の話である。

東神奈川 立ち飲み「じゆうな丘」
住所 神奈川県横浜市神奈川区東神奈川1-12-5 リーデンスフォート横浜201
電話 045-534-3310
営業時間 15:30~22:45
定休日 ?
交通 JR京浜東北線・横浜線東神奈川駅徒歩2分 京浜急行線仲木戸駅下車徒歩1分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE
東神奈川 立ち飲み「じゆうな丘」




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二つの駅を結ぶペデストリアンデッキ(歩道橋)からつながるビルの二階、第399回で紹介した立呑み串揚「龍馬」の隣に同じような規模の立ち飲み店が出来たのである。
名前が面白い。店名は「じゆうな丘」である。「自由が丘」ではなく「じゆうな丘」である。
「東神奈川の自由な丘で待ってるよ」
「東横線じゃないの?」
「京浜東北線だよ」
「だから、自由が丘は東横線でしょ?」
「京浜東北線に乗って・・・」
「自由が丘じゃないの?」
「だから、東神奈川だって・・・」
「ええ?・・・わからない」
「もういいよ」
普段から聞き違いや言ったとか言わないとかで、もめ事が多い我が家なら、きっとこんな風におかしなことになりそうである。
間口は広く、店内がよく見える。「味自慢居酒屋」と書かれた暖簾をくぐり、サッシの引き戸をあけ中に入る。入ってすぐ目の前に横長の楕円テーブル。その向こう側に丸テーブルが4つ。右手の壁際に小さな四角いテーブルが4つあり、すべて高い立ち飲みテーブルである。奥の丸テーブルの周りに立ち飲んでいる方々がたくさんいた。右手の壁際テーブルの奥から二つ目が空いていた。そこに立つ。入って左手に調理場があった。その中に男性と女性1人。客席側に立つもう一人の女性がすぐに来てくれた。
まずは、レモンサワー(300円)。サワー類の濃いめは100円増しとのこと。他に生ビールはグラスで280円、ジョッキで360円である。お酒は白鶴(350円)、月桂冠(300円)などがある。銘柄の純米酒や有名どころの焼酎なども置かれている。安く済ませることも出来るし、ちょっと贅沢に飲むことも出来るようになっている。
1品目は、じゃがパターハーフ(280円)、レギュラーは420円になる。
こちらのお店のメインのものは、ハーフとレギュラーが用意してある。一人客ならば何も言わなくてもハーフが出てくるようだ。実際、私のじゃがバターもハーフだった。二人以上の来店の場合はレギュラーが出されるのであろう。
じゃがバターを食べるのは久しぶりである。
自分が子供の頃からジャガイモ好きであることを改めて思い出した。
亡くなった父が毎朝のように作ってくれるのはジャガイモとワカメの味噌汁であった。
そして、父の料理で他に覚えているのは、でっかい玉子焼きだ。住んでいるのは母が営むとんかつ店の二階だったので、いつも卵はふんだんにあった。午前2時過ぎまで仕事をしている母に代わって、朝食を作ってくれるのは、サラリーマンである父であった。
店の調理場で父が作る卵焼きは巨大であった。味噌汁の中のジャガイモも大きくて、両方とも大好きだった。
小学校低学年の頃の思い出である。
2品目は、自家製あつあげ(380円)。こちらのお店で揚げた、ちょっと固めのあつあげである。
壁の短冊メニューホッピーの文字は入店してからずっと気になっていた。よく見れば、(グラス・氷入り)と下に書いてある。しかし、先に帰られた隣の席の男性はホッピー瓶目のを前に置いて飲んでいた。そこで、お店の女性に聞いてみた。
「他の席で飲んでいた方がいたんで聞くんですけど・・・ホッピーの瓶がついてくるホッピーセットもあるんですか?」
「ありますよ~」
「あの・・・いくらなんですか?」
「900円です・・・」
「・・・・」
「でも、ちょうど3杯半飲めますよ」とのこと。飲んでみたい気持ちがあったがやめておく。
「3杯半ですか・・・そんなに飲めないからグラスで良いです」
「はい、ホッピーグラスですね」
ホッピーグラス(300円)が来る。
でも、出てきたのはグラスではなく、細めの生ビール用のジョッキに入ったもので、見かけはウイスキーのハイボールである。
焼酎の量は目で見ることが出来ない。当たり前である。サワー類なら普通なことがホッピーだと違和感がある。
いつも焼酎の量がはっきりしている氷無しホッピーセットを飲んでいるからである。
たまにはこれも修行である。
仕事の関係で来た帰りである。今日の所は大人しく帰ることにしよう。
隣にある立呑み串揚げ「龍馬」、1階の立呑み「鳥清」東神奈川店と合わせて、同じビルの中に三軒の立ちのみ店がある。
今はまだ椅子は無い。是非、この立ちのみスタイルを貫いていただきたい。半立ちになってしまい、立ちのみの独自性を失ってしまった店を多く知っているからだ。
午後7時から7時40分まで40分の滞在。お勘定は1,260円であった。
JR東神奈川駅から京浜東北線に乗る。途中、うまれ故郷の川崎駅に止まった。
三十九歳で亡くなった父が巨大な卵焼きとジャガイモとワカメの味噌汁の朝食を作ってくれた店は、川崎駅西口にあった。今はそこに巨大な高層ビルが建っている。
もう四十年以上前の話である。

東神奈川 立ち飲み「じゆうな丘」
住所 神奈川県横浜市神奈川区東神奈川1-12-5 リーデンスフォート横浜201
電話 045-534-3310
営業時間 15:30~22:45
定休日 ?
交通 JR京浜東北線・横浜線東神奈川駅徒歩2分 京浜急行線仲木戸駅下車徒歩1分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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Re: No title