石川台 やきとん「たっくん」
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第45回 2007年10月9日(火) 【地域別】 【時間順】 【がっかり集】
石川台 やきとん「たっくん」
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咲良舎が実施中の【2年かがりの「愛と偶然の戯れ」ワークショップ】の帰り、SAKURAが少しだけ飲みたいという。たとえ、1杯でもいい、缶酎ハイ1本でもいい、仕事帰りに少しだけ飲みたいのがSAKURAの習性である。
SAKURAと旗の台駅で待ち合わせて向かったのは石川台。
今日の店「たっくん」は、東急池上線の石川台駅の蒲田方面改札を出て右方向へ歩き、十字路にぶつかってから、そのまま直進、駅から80メートルほどの場所にある。
SAKURAと二人、だらだらと緩い坂を下ってゆくと、左手から焼き鳥の良い香りがただよってきた。さらに、マスターの元気な声が聞こえてくる。道を行く通行人に向かって、常に「お帰りなさい」「お疲れさまでした」と声をかけているのである。
店を正面から見ると、右手に焼き台がある。普通の焼き鳥・モツ焼き店よりも幅が広めにとられている焼き台である。店内はカウンターのみ。左手の扉から中に入ると、変則的なL字カウンターがある。まず、入口からまっすぐに6名分、斜め左に曲がり3名分、しかし、そこは通路が狭い為に椅子は置かれていない、混んだ時は立ち飲み出来るかもしれない。その先で3名分の椅子がある。ここで右に直角に曲がって7人ほど座れるようになっている。カウンター内は広めの調理場、カウンターの直角の部分にカウンター内への入り口がある。
「お帰りなさーい」「いらっしゃいませ」という元気な声に迎えられ店内に入った。最近は、SAKURAとは遠くの稽古場近くで飲むことが多い。「たっくん」には、ASIMO君と3ヶ月ほど前に来ただけであり、SAKURAと二人で来るのは久しぶりである。
まずは、白ホッピーセット(400円)、SAKURAは氷入り、私は氷無しでお願いする。ホッピージョッキを少しだけ痩せさせたような、よく冷やされたビールジョッキに焼酎が入っており、ステンレス製のマドラーと冷えたホッピー瓶がついてくる。
飲み物はエビス中瓶が500円、サッポロラガー中瓶が450円。焼酎や日本酒もある。マスターが元イタリア料理店で働いていた為か、イタリアの珍しい酒などもある。フェルネット・ブランカ(500円)というイタリアの酒の短冊には、「酒入り胃腸薬」「超苦薬草酒」と書かれていた。どんな感じであるか聞いてみると、「ソルマックや液キャベのようです」と言われた。そして、おちょこに一杯、サービスで味見させてくれた。本当にソルマックである。最後にこれを飲むと、次の日が楽であるとの常連客の証言もあるらしい。しかし、度数が40度もある。胃を壊して同時に直す酒なのだろうか。
この店は、モツ焼きと焼き鳥の両方を食べることの出来る店であり、どちらも全て1本120円である。
かしら、ハラミ、タンの三種のモツ焼きと、焼き鳥から正肉を選んだ。さらに、たこわさ(250円)も追加する。
肉は上品な大きさだが質は良い。中でもハラミがうまかった。モツ焼きと焼き鳥の両方があるというのは、肉類に好き嫌いが多い人にとっては、自分の食べたい肉や部位を選ぶことが出来て便利かもしれない。
ここで、今日のワークショップの内容の話になった。
今日のエチュードの中で、参加者の一人、俳優の山本亘(せん)さんが着ていたジャケットを病気の妻に見立て、そのそばに添い寝する夫を演じてみせたそうである。妻に目薬を差してあげるシーンでは、他の参加者たちが涙を流して見ていたという。詳細を聞いているうちに、私も涙があふれて仕方がなかった。SAKURAも素晴らしいエチュードだったと感心していた。やはり、いい俳優は違うのである。
私は昔から、學さん、圭さん、亘さんの山本三兄弟のファンであった。先日のワークショップ初日の懇親会で御一緒できた時も、すっかりファンの気分で、楽しい一時を共にすることが出来た。
「たっくん」の店内には、80年代から90年代頃の懐かしいロックやポップミュージックが流れている。店の奥のカウンター席に一人座り、懐かしい曲を聴きながら物思いにふけり飲むことも出来る。
私は、黒ホッピーセット氷無し(400円)を追加。「たっくんポテト(350円)」も頼んだ。ジャガイモとチーズにピザソースのかかっているものである。ジャガイモ、チーズ、ピザソース、好きな食材トリオである。太るはずである。
最後に白ホッピーセット氷無しを頼み、SAKURAと二人で分けて飲んだ。
「たっくん」は、お勘定の時が面白い。お勘定をお願いすると、「そのまま、お席にお座りになってお待ちくださいませ」と言われるのである。そして、店を出る時には、深々と頭を下げて送り出してくれる。モツ焼き屋らしからぬ接客で、思わず微笑んでしまうのであった。
駅から近く、深夜までやっている。気軽に入って、ホッピーとモツ焼きや焼き鳥を食べてサッと帰るのに便利な店といえる。
ほぼ1時間の滞在時間。二人でお勘定は2,940円であった。
石川台 やきとん「たっくん」
東京都大田区東雪谷2-25-8
電話03-5499-6133
東急池上線「石川台」徒歩1分
月曜休 営業時間 18:00~25:00
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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実力派俳優になりたい人は→ 演出家守輪咲良のページ「さくらの便り」
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咲良舎が実施中の【2年かがりの「愛と偶然の戯れ」ワークショップ】の帰り、SAKURAが少しだけ飲みたいという。たとえ、1杯でもいい、缶酎ハイ1本でもいい、仕事帰りに少しだけ飲みたいのがSAKURAの習性である。
SAKURAと旗の台駅で待ち合わせて向かったのは石川台。
今日の店「たっくん」は、東急池上線の石川台駅の蒲田方面改札を出て右方向へ歩き、十字路にぶつかってから、そのまま直進、駅から80メートルほどの場所にある。
SAKURAと二人、だらだらと緩い坂を下ってゆくと、左手から焼き鳥の良い香りがただよってきた。さらに、マスターの元気な声が聞こえてくる。道を行く通行人に向かって、常に「お帰りなさい」「お疲れさまでした」と声をかけているのである。
店を正面から見ると、右手に焼き台がある。普通の焼き鳥・モツ焼き店よりも幅が広めにとられている焼き台である。店内はカウンターのみ。左手の扉から中に入ると、変則的なL字カウンターがある。まず、入口からまっすぐに6名分、斜め左に曲がり3名分、しかし、そこは通路が狭い為に椅子は置かれていない、混んだ時は立ち飲み出来るかもしれない。その先で3名分の椅子がある。ここで右に直角に曲がって7人ほど座れるようになっている。カウンター内は広めの調理場、カウンターの直角の部分にカウンター内への入り口がある。
「お帰りなさーい」「いらっしゃいませ」という元気な声に迎えられ店内に入った。最近は、SAKURAとは遠くの稽古場近くで飲むことが多い。「たっくん」には、ASIMO君と3ヶ月ほど前に来ただけであり、SAKURAと二人で来るのは久しぶりである。
まずは、白ホッピーセット(400円)、SAKURAは氷入り、私は氷無しでお願いする。ホッピージョッキを少しだけ痩せさせたような、よく冷やされたビールジョッキに焼酎が入っており、ステンレス製のマドラーと冷えたホッピー瓶がついてくる。
飲み物はエビス中瓶が500円、サッポロラガー中瓶が450円。焼酎や日本酒もある。マスターが元イタリア料理店で働いていた為か、イタリアの珍しい酒などもある。フェルネット・ブランカ(500円)というイタリアの酒の短冊には、「酒入り胃腸薬」「超苦薬草酒」と書かれていた。どんな感じであるか聞いてみると、「ソルマックや液キャベのようです」と言われた。そして、おちょこに一杯、サービスで味見させてくれた。本当にソルマックである。最後にこれを飲むと、次の日が楽であるとの常連客の証言もあるらしい。しかし、度数が40度もある。胃を壊して同時に直す酒なのだろうか。
この店は、モツ焼きと焼き鳥の両方を食べることの出来る店であり、どちらも全て1本120円である。
かしら、ハラミ、タンの三種のモツ焼きと、焼き鳥から正肉を選んだ。さらに、たこわさ(250円)も追加する。
肉は上品な大きさだが質は良い。中でもハラミがうまかった。モツ焼きと焼き鳥の両方があるというのは、肉類に好き嫌いが多い人にとっては、自分の食べたい肉や部位を選ぶことが出来て便利かもしれない。
ここで、今日のワークショップの内容の話になった。
今日のエチュードの中で、参加者の一人、俳優の山本亘(せん)さんが着ていたジャケットを病気の妻に見立て、そのそばに添い寝する夫を演じてみせたそうである。妻に目薬を差してあげるシーンでは、他の参加者たちが涙を流して見ていたという。詳細を聞いているうちに、私も涙があふれて仕方がなかった。SAKURAも素晴らしいエチュードだったと感心していた。やはり、いい俳優は違うのである。
私は昔から、學さん、圭さん、亘さんの山本三兄弟のファンであった。先日のワークショップ初日の懇親会で御一緒できた時も、すっかりファンの気分で、楽しい一時を共にすることが出来た。
「たっくん」の店内には、80年代から90年代頃の懐かしいロックやポップミュージックが流れている。店の奥のカウンター席に一人座り、懐かしい曲を聴きながら物思いにふけり飲むことも出来る。
私は、黒ホッピーセット氷無し(400円)を追加。「たっくんポテト(350円)」も頼んだ。ジャガイモとチーズにピザソースのかかっているものである。ジャガイモ、チーズ、ピザソース、好きな食材トリオである。太るはずである。
最後に白ホッピーセット氷無しを頼み、SAKURAと二人で分けて飲んだ。
「たっくん」は、お勘定の時が面白い。お勘定をお願いすると、「そのまま、お席にお座りになってお待ちくださいませ」と言われるのである。そして、店を出る時には、深々と頭を下げて送り出してくれる。モツ焼き屋らしからぬ接客で、思わず微笑んでしまうのであった。
駅から近く、深夜までやっている。気軽に入って、ホッピーとモツ焼きや焼き鳥を食べてサッと帰るのに便利な店といえる。
ほぼ1時間の滞在時間。二人でお勘定は2,940円であった。
石川台 やきとん「たっくん」
東京都大田区東雪谷2-25-8
電話03-5499-6133
東急池上線「石川台」徒歩1分
月曜休 営業時間 18:00~25:00
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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