荏原町 角打「伊豆屋酒店」第3回
居酒屋探偵DAITENの生活 第462回 2011年12月7日(水) 【地域別】 【時間順】
荏原町 角打「伊豆屋酒店」 第3回

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「あの日」から9ヶ月が流れた。前回にうかがったのは、第429回の6月3日である。前々回は第409回の3月9日であった。それから、9ヶ月の時がたったのである。
戸越銀座、荏原中延、荏原町、旗の台と街を巡るうちに、荏原町駅の近くまできてしまった。
ここで、久しぶりに「あの店」に行ってみたいと思った。荏原町駅のすぐ近くにある「角打」である。しかし、いわゆる「角打」の古いイメージとはまったく違う店、「伊豆屋酒店」さんである。
入口から続く長い通路を抜け、奥の入口から店内へ入る。奥の方のカウンターの辺りに、マスターとママさんがいらっしゃる。
今日はビールではなく、最初から「お酒」が飲みたくなってしまった。入って右手の大きな冷蔵ケースの中をのぞく。
一杯目は、一人娘特別本醸造さやか(400円)である。
冬場は暖かいつまみが欲しい。
角打なのに、その暖かいつまみがあった。カウンターのところに「つまみおでん」と書いてある。
今日の「つまみおでん」3種の中から、がんも(150円)をお願いする。おでんは、他にロールキャベツ(120円)と大根(150円)があった。家族の夕食の一部を一緒にいただいている感じである。マスターとママさんのやりとりが楽しい。
常連らしき男性の方が入ってこられた。お酒とおでんを選ぶ時のマスターとのやりとり、これもまた楽しいのである。
二杯目は、極上吉乃川(400円)にした。
お米のおつまみで飲むことにした。SAKURAが前回美味しそうに食べていたたまり醤油せんべい(100円)をまたいただく。
濃いめの味付けのせんべいを少しずつ食べながら呑む日本酒は最高である・・・と、ここまで書いて前回も同じことを書いたことに気づく。やはり、原料が米同士だからであろうか。
そこへ女性の方が登場された。
「おせんべいの香りがとても良いですね・・・」とおっしゃる。
「原因は私なんです・・・」と答える。それほど、このたまり醤油せんべいは香ばしいのである。
この方には、以前にもお会いしたことがある。
二つの立ち飲みテーブルの周りに立ち、皆さんでお話をする。上品な立食パーティーの雰囲気である。
三杯目は、カウンターの上に並ぶ「燗酒カテゴリー」から春鹿(400円)にした。ぬる燗がとてもよかった。
私は、実は45度の上燗や40度のぬる燗が好きなのである。
「燗酒カテゴリー」の中には「鳥取山根酒造場」のお酒があり、「飛び切り燗」をすすめているのが面白いと思った。飛び切り燗(とびきりかん)とは、55度という熱燗を越える温度の燗である。これは珍しい。いつか飲んでみたいと思うが燗をする側としては難しいに違いない。その辺のことをマスターと少しお話しした。
お店には、さらに男性の方が入ってこられ、常連の方々の会話に花が咲いている。
私は、お店の端の棚の上にプラモデルの箱を発見して、マスターとお話をする。売っている訳ではなく、マスターの趣味とのこと。
プラモデルには思い出がある。私が十二歳の時にこの世を去った父が、時々プラモデルを買ってくれた。しかし、最初は教えながら一緒に作っているのに、途中から自分が作ってしまうのだった。
そんなプラモデルの中で一番の大きな作品は、旧帝国海軍の航空戦艦「日向(ひなた)」だった。
プラモデルについて、いつも思うことがある。
プラモデルは「プラスチックの製品」を買うのではない。造り上げるまでの「時間」を買うのである。
亡くなった時の父の歳をはるかに越えてしまった今の私は、あまりに忙しく、その時間を買うことも出来ないでいる。
同じ立ちのみテーブル前に立たれた方は、ビール好きの青年であった。ワインにこだわる方にはよく会う。しかし、この方はビールである。ドイツまでいらっしゃったとのこと。素晴らしい。もっと話しかったけれど帰ることにする。いつも時間に追われている。
SAKURAへのおみあげのおせんべいも含めて、支払った金額は計1550円。午後7時40分から8時25分まで、45分ほどの滞在であった。急いで外に出る。
私のすぐ後にお店を出られた女性が「ごめんください」と声をかけてくださり、通り過ぎてゆかれた。
お店全体に上品な空気が流れているのは、明るく清潔な造りのお店の為もあるけれど、やはり、マスターの人柄である。

荏原町 角打「伊豆屋酒店」
住 所 東京都品川区中延5-3-8
電 話 03-5749-1545
定休日 隔週日曜休
営業時間 11:00~22:30(角打営業は18:00~22:30)
交通 東急大井町線荏原町駅徒歩1分
オフィシャルブログ http://blogs.yahoo.co.jp/s_izuya0509
第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第408回 2011年3月9日(水)
第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第429回 2011年6月3日(金)
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE
荏原町 角打「伊豆屋酒店」 第3回




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「あの日」から9ヶ月が流れた。前回にうかがったのは、第429回の6月3日である。前々回は第409回の3月9日であった。それから、9ヶ月の時がたったのである。
戸越銀座、荏原中延、荏原町、旗の台と街を巡るうちに、荏原町駅の近くまできてしまった。
ここで、久しぶりに「あの店」に行ってみたいと思った。荏原町駅のすぐ近くにある「角打」である。しかし、いわゆる「角打」の古いイメージとはまったく違う店、「伊豆屋酒店」さんである。
入口から続く長い通路を抜け、奥の入口から店内へ入る。奥の方のカウンターの辺りに、マスターとママさんがいらっしゃる。
今日はビールではなく、最初から「お酒」が飲みたくなってしまった。入って右手の大きな冷蔵ケースの中をのぞく。
一杯目は、一人娘特別本醸造さやか(400円)である。
冬場は暖かいつまみが欲しい。
角打なのに、その暖かいつまみがあった。カウンターのところに「つまみおでん」と書いてある。
今日の「つまみおでん」3種の中から、がんも(150円)をお願いする。おでんは、他にロールキャベツ(120円)と大根(150円)があった。家族の夕食の一部を一緒にいただいている感じである。マスターとママさんのやりとりが楽しい。
常連らしき男性の方が入ってこられた。お酒とおでんを選ぶ時のマスターとのやりとり、これもまた楽しいのである。
二杯目は、極上吉乃川(400円)にした。
お米のおつまみで飲むことにした。SAKURAが前回美味しそうに食べていたたまり醤油せんべい(100円)をまたいただく。
濃いめの味付けのせんべいを少しずつ食べながら呑む日本酒は最高である・・・と、ここまで書いて前回も同じことを書いたことに気づく。やはり、原料が米同士だからであろうか。
そこへ女性の方が登場された。
「おせんべいの香りがとても良いですね・・・」とおっしゃる。
「原因は私なんです・・・」と答える。それほど、このたまり醤油せんべいは香ばしいのである。
この方には、以前にもお会いしたことがある。
二つの立ち飲みテーブルの周りに立ち、皆さんでお話をする。上品な立食パーティーの雰囲気である。
三杯目は、カウンターの上に並ぶ「燗酒カテゴリー」から春鹿(400円)にした。ぬる燗がとてもよかった。
私は、実は45度の上燗や40度のぬる燗が好きなのである。
「燗酒カテゴリー」の中には「鳥取山根酒造場」のお酒があり、「飛び切り燗」をすすめているのが面白いと思った。飛び切り燗(とびきりかん)とは、55度という熱燗を越える温度の燗である。これは珍しい。いつか飲んでみたいと思うが燗をする側としては難しいに違いない。その辺のことをマスターと少しお話しした。
お店には、さらに男性の方が入ってこられ、常連の方々の会話に花が咲いている。
私は、お店の端の棚の上にプラモデルの箱を発見して、マスターとお話をする。売っている訳ではなく、マスターの趣味とのこと。
プラモデルには思い出がある。私が十二歳の時にこの世を去った父が、時々プラモデルを買ってくれた。しかし、最初は教えながら一緒に作っているのに、途中から自分が作ってしまうのだった。
そんなプラモデルの中で一番の大きな作品は、旧帝国海軍の航空戦艦「日向(ひなた)」だった。
プラモデルについて、いつも思うことがある。
プラモデルは「プラスチックの製品」を買うのではない。造り上げるまでの「時間」を買うのである。
亡くなった時の父の歳をはるかに越えてしまった今の私は、あまりに忙しく、その時間を買うことも出来ないでいる。
同じ立ちのみテーブル前に立たれた方は、ビール好きの青年であった。ワインにこだわる方にはよく会う。しかし、この方はビールである。ドイツまでいらっしゃったとのこと。素晴らしい。もっと話しかったけれど帰ることにする。いつも時間に追われている。
SAKURAへのおみあげのおせんべいも含めて、支払った金額は計1550円。午後7時40分から8時25分まで、45分ほどの滞在であった。急いで外に出る。
私のすぐ後にお店を出られた女性が「ごめんください」と声をかけてくださり、通り過ぎてゆかれた。
お店全体に上品な空気が流れているのは、明るく清潔な造りのお店の為もあるけれど、やはり、マスターの人柄である。

荏原町 角打「伊豆屋酒店」
住 所 東京都品川区中延5-3-8
電 話 03-5749-1545
定休日 隔週日曜休
営業時間 11:00~22:30(角打営業は18:00~22:30)
交通 東急大井町線荏原町駅徒歩1分
オフィシャルブログ http://blogs.yahoo.co.jp/s_izuya0509
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第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第429回 2011年6月3日(金)
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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