矢口渡 串焼き・煮込「煙~kemuri~」
居酒屋探偵DAITENの生活 第463回 2011年12月11日(日) 【地域別】 【時間順】 【がっかり集】
※2011年12月21日 880,000カウント通過。感謝!
※2014年より もつ家「大西」矢口店として再出発
その後、もつ家「大西」矢口店さんも閉店。
矢口渡 串焼き・煮込「煙~kemuri~」
~ 「ぎんしゃりにかけて食べたい煮込み汁」 ~

日曜日の夕方、東急多摩川線の矢口渡駅周辺を歩いてみた。
矢口渡駅の多摩川方面の改札を出て、踏切を渡らず左手へ歩いて行くと、右手に曲がる道がありT字路になっている。そこを過ぎて、道幅の広い四つ角を過ぎて、狭い四つ角を過ぎ、次の広い四つ角にさしかかった。その四つ角に立ち、左に曲がる。すると、真新しいアクリル看板が右手に見えてきた。照明に照らされた小さなメニューもある。緑色のテントの下に紺色の暖簾。暖簾には何も書いていない。テントに「串焼き・煮込み」とあり、その下に「煙」の文字、その文字の上にイラストで渦巻き状の煙らしきものが描いてあった。外のアクリル看板にも描いてあるこの「煙のイラスト」が可愛いのである。(写真)
串焼きと煮込みをメインとした居酒屋さんのようである。
薄手の暖簾をくぐって、引き戸を開け、中に入る。
左手には8人くらいが座れる一直線のカウンター。カウンターの中には「大将」と呼ぶにはまだ若い、マスターが1人で静かに仕事をされている。店内にはまだお客様はいらっしゃらない。
右手にはテーブル席があり、カウンターを過ぎた奥には座敷もある。店内にはテレビも置いていない。店内はとても静かである。
定番のメニューを眺めていると、飲み物の中にホッピーの文字を発見。開店時からホッピーをちゃんと置いているに違いない。そこで、ホッピーセット(400円)を氷無しでお願いする。すると、白と黒のどちらにするかを聞いてくれる。両方置いてあるのはうれしい。
突き出しは、かぶの梅酢漬け。最初に梅酢を口にすると、食欲が刺激されるのだ。
やはり、まずは看板商品の煮込み(400円)を頼む。
さらに、もう一つの看板である串焼きの中から、もも(100円)、なんこつ(120円)、ぼんぢり(120円)、かしら(100円)をお願いする。
縛りはなく、1本から頼めるのが一人で飲み歩く人間にとっては助かるのである。
ももはタレでお願いして、残りは塩にした。
煮込みがまず最初に出てきた。根菜類も入っており、モツも美味しく煮込まれている。
奥の方に置いてある手書きメニューの中に煮込豆腐(700円)というものもあった。豆腐を煮込みの鍋の中で少し煮てから引き上げて出すのであろうか。他にもなかなか凝ったメニューがある。やはり若い人の感覚だ。次回は食べてみたいと思う。
ホッピーをすぐに飲んでしまい、2杯目は定番のレモンサワー(350円)にする。
最初に出されたなんこつとぼんぢりには洋辛子が添えてある。次に出てきた、かしらにはワサビが添えてある。タレのももも別の皿に乗せて出してくれる。安い値段なのに高級店のように出してくれるのだ。あたりまえと思われる方もいらっしゃると思うが、たった5本で3枚の皿である。洗い物が増えてしまうのだ。
焼き物は、すべて美味しくいただいた。塩加減もよい。
居酒屋さんに来て必ず食べてみたい定番料理、ポテトサラダ(300円)を頼む。ジャガイモの形が残ったポテトサラダである。また、酢がきいているのは私好みである。
具を食べてしまった煮込みの汁を眺める。
いろいろと健康を示す数値が不安になってしまっている世代の気持ちを代弁して川柳を一句。
「ぎんしゃりにかけて食べたい煮込み汁」
残りのレモンサワーを飲み干して、お勘定をお願いする。
「このお店には再訪するに違いない」と、そう思えるお店であった。
開店の午後5時から午後5時50分まで50分ほどの滞在。御勘定は1,890円であった。
外に出た。少し離れてからお店の姿を見ようと振り返る。すると、私の後を追って外に出てきた店主がそこに立ち、深々と頭を下げてくれた。軽く手をあげてから立ち去る。辺りはすっかり暗くなっていた。
※ ※ ※
追記 2012.7.3
その後、なんどもお邪魔している。めずらしく焼酎ボトルのキープなどしてしまっている。
数人の友人と来たり、SAKURAと二人で来たこともある。
この日も一人でぶらりと寄った。座れば、黙っていても焼酎二階堂のボトルを出してくれる。
ホッピーの外を1本と冷えたジョッキも出てくる。これで、今日も3冷ホッピーを飲むことが出来る。
おまかせ五本(550円)を食べた。
なんこつ(120円)、せせり(120円)、ぼんじり(120円)、きも(120円)、手羽先(150円)の630円分が550円で食べることが出来る。お得である。
さらに、のどぶえ(150円)、はつもと(150円)
ガツ酢(400円)は、きゅうりとガツのアンサンブルが素晴らしい。
焼き物を美味しくいただき、今日も静かで充実した時をいただいた。
※ ※ ※
追記 2013.3.13
本当に時々うかがっている。静かに飲ませていただいている。
この日は6時半頃に入れた。
午後5時から6時30分までやっているタイムサービス。
生ビール500円が350円。安い。しかも、最近のチェーン店のガラスが厚くて中身が少ないジョッキとは違う、ちゃんとした量が入った生。

この日もおまかせ5本セット(550円)である。豚はつ、砂肝、なんこつ、もも、つくねの5本。
生ビールの後は、キープボトルにホッピー外(200円)。
生ビールのジョッキのままで良いとお伝えする。
しかし、マスターが「味が変わっちゃいますから・・・」と言って新しい冷えたジョッキを出してくれた。
納豆オムレツ(450円)を頼む。実は、納豆オムレツ好きなのである。
店内写真は撮影しない主義でありながら、この日はあまりに美しい納豆オムレツだったので、ついつい撮影してしまった。

静かに、ひとりきりで時を楽しむ。ありがたいことである。

矢口渡 串焼き・煮込「煙~kemuri~」
住 所 東京都大田区多摩川1-32-3 プライム多摩川1-D
電 話 03-3750-4044
定休日 月曜休
営業時間 17:00~24:00
交通 東急多摩川線矢口渡駅徒歩3分
同感です