蒲田 居酒屋「升本」第2回

居酒屋探偵DAITENの生活 第466回 2011年12月29日(木) 【地域別】  【時間順】





蒲田 居酒屋「升本」 第2回


  蒲田居酒屋升本

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 今年も今日を入れて3日間となった。
 ある一連の仕事の今年の締めくくりを一人きりで済ませた後、その仕事場から歩いて向かったのは蒲田の街であった。蒲田駅の周辺にはたくさんの居酒屋や立ち飲み店がある。東急池上線と東急多摩川線のガード下は耐震工事も一部済んで、そこに新しい飲み屋さんが増えていた。
 しかし、それらの新しいお店に入るのはやめた。周辺をほぼ一時間ほど歩いた末に入ったのは、2008年1月3日(木)第64回で紹介したお店であった。それからほぼ3年の時が経っている。
 ここのところ特に計画的にそうした訳でもないけれど、結果的にひさしぶりに訪れる歴史ある酒場ばかりを紹介する「回顧シリーズ」となってしまった。その3回目は蒲田駅西口にある居酒屋「升本」さんである。

 白い暖簾をくぐる。入って左手に4人席と3人席があり、左の壁に6人席が二つある。入ってすぐ目の前には6人席が二つ並ぶ。その間に、12人が座れる長いテーブルが連なっている。まだ、午後5時になったばかりなので、入ってすぐ目の前の6人席に二人、その向こうの席に一人の男性の方が座っているだけであった。
 白いマスクをした中国系らしい女性に指し示され、奥の男性一人客と同じ席に相席で座る。とても混み合う店なので、相席は当たり前である。
 女性の方に声をかける。
 
 「燗酒お願いします」と私。
 「あったかいお酒ですか」と女性。
 「はい、あったかいお酒」と私。
 「あったかいのはこれだけです、タカサゴ」と言って、メニューを見せてくれた。
 「それでお願いします」と私。

 グラスに入った高砂鶴熱燗(300円)がすぐに出てくる。一口飲む。冷え切った身体に心地よく入ってくる燗酒。

 つまみは、穴子一本あげ(300円)、スルメイカサシ(300円)を注文する。

 穴子は大きく、スルメイカ刺身も量がちゃんとある。ここでは、300円という安い単価でも、がっかりさせられることはあまりない。
 特に、穴子のてんぷらは好物なので、美味しくいただいた。

 2杯目は、ホッピーセットである。

 「ホッピーください」
 「ホッピーセットね、黒ですか白ですか」
 「黒でお願いします」

 このやりとりを何百回やってきただろうか。黒か白か最初から言わない自分に驚くのである。

 黒ホッピーセット(300円)が出てくる。氷無しとあえて言わなかったので、氷がたっぷり入っている。焼酎はちゃんとした量が入っている。ホッピーの瓶がちゃんと1本ついてくる。この「ホッピーセット300円」というのは、今時驚異的である。このまま続けて欲しいサービスである。

 ホッピーにあうつまみを注文した。定番のポテトサラダ(300円)である。
 このポテトサラダがまた驚異的である。3人くらいでつまみにしてちょうど良い量かもしれない。安く飲みたいグループ客の皆さんは、このポテトサラダを人数分とることをおすすめする。

 一人客の男性が入ってくる。店内がガラガラでもやはり先程の男性二人席に相席で座る。女性はきちんと仕切る。常連らしき方々は素直にそれに答えて座る。

 やがて、仕事納め後の会社帰りサラリーマングループが入ってきた。白いマスクのお姉さんにテキパキと仕切られて、壁際の6人席に座った。一期に場の雰囲気が明るくなった。
 後から数名の方々も入ってこられた。見れば店内は全員が男性客であった。余計な装飾を廃した男酒場である。今の私にはそういう酒場が一番落ち着くのである。
 今年最後の「男酒場」で、いろいろなものをそれぞれに抱えているであろう男達の中にあって、今日も独り埋もれ酒を飲めること、この平和な時間にただ感謝である。



蒲田 居酒屋「升本」
住所 東京都大田区西蒲田7-6-1
電話 03-5710-2318
定休日 日曜日
営業時間 16:00~24:00
交通 JR京浜東北線蒲田駅・東急池上線蒲田駅、東急多摩川線蒲田駅徒歩3分



ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE

テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

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Re: 今年もよろしくお願い致します。

南武侍様

居酒屋探偵DAITENです。

> 先日、TOKYO MX にて、ハシゴマンなる番組で、鳥万~升本~信濃路が出てました。

コメントありがとうございます。
この情報、どなたかに教えていただいたのか、どこかで見たような気がいたします。
すっかり元を忘れてしまっております。

銀座、渋谷、原宿、六本木、自由が丘ばかりが東京ではありません。
また、東京スカイツリーの周辺ばかりが注目されるのも面白くありません。
いずれにしても、マスコミから無視され続けてきた「蒲田」が紹介されるのは、
うれしいことです。

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酒燗器と升

はちはな様

居酒屋探偵DAITENです。

> 「升本」では昔、お湯の中を菅が通っている燗つけ機があって、ぬる燗は一回通し、熱燗は二回通しだったと思います。

本文中にもある通り、第64回の記事にも次のように書きました。

「店で働く人々もまったく以前とは違う皆さんである。もちろん、いつもニコニコ顔で有名な旦那さんの顔もない。やはり、あの方の顔を見ないと寂しい。当時使われていた「酒燗器」も使われいない・・・」

 そうなんです。あの「酒燗器」で燗をした酒をグラスに入れて、今でも使っている巨大升に入れて出してくれましたね。升のことも書いております。是非御覧下さい。

 また、2007年8月8日に「吉田類の酒場放浪記」で紹介された当時、「酒燗器」も存在し、旦那さんもいらっしゃいました。



No title

「升本」では昔、お湯の中を菅が通っている燗つけ機があって、ぬる燗は一回通し、熱燗は二回通しだったと思います。

「ハウルの動く城」のようなあの「燗つけ機」は、もうどこのお店でも見られないのでしょうか。
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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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