祐天寺ばん、中目黒七舟、そしてMASSIMO氏
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第6回 2007年1月26日(金) 【地域別】 【時間順】
祐天寺ばん中目黒七舟そしてMASSIMO氏
祐天寺の名店 もつ焼き「ばん」
今日の居酒屋探偵DAITENは、助手のASIMO君を連れて、東急東横線祐天寺駅に向かう。祐天寺駅からロータリーのある側に降りて、まっすぐ商店街を歩くと駒沢通りに出る。それから駒沢通りに出て右に歩くと、有名なモツ焼き店「ばん」の提灯が見えてくる。
元々、「ばん」は中目黒駅の近くにあった。中目黒では47年もの長い間営業していたという。今、私たちが飲んでいるサワーはこの店が発祥の地だ。駅周辺の大規模な再開発に伴い閉店となったが、平成17年3月1日祐天寺に再開店したのである。以前より狭い店となっても、やすり人気は衰えず、遅い時間や雨の日をねらって列を作り、入ったものである。それが今年平成19年1月から隣の店舗を合併。壁をぶち抜き二倍のスペースになって再々開店となった。
「ばん」にたどり着いたのは午後7時。店は満席。しかし、普通の店の「満卓」とは違う。全席が相席となっていて、本当に一人も座る場所がない。二つの店が合併した建物なので、店には新旧二つの入口がある。店の人に声をかけ、古い方の入口でしばらく待っていると新しい方へ回ってくれという。その入口から中に入り、本来配膳の為にある狭い台の前に椅子を二個増設してもらい座る。こういう席に無理矢理座らされても全然腹がたたない、それでも入りたい店なのである。混み合っているのに、雰囲気がよい。やはり、忙しい中、殺伐としそうな店内をユーモアたっぷりに仕切る「はるさん」の存在が大きいと思う。私たちの席は急遽作ってもらった席なので番号がない、伝票には「はる前」と書くようにと、はるさんが店の人に指示していた。元々旧ばんの二階にいた人で、店の拡張と共に戻ってきたという。旧ばん時代からずっと働いている焼き方きぃちゃんもいるが、私たちの場所からは背中しか見えなかった。
まずは、ホッピー(380円)をもらい、中目黒時代の人気商品で、今回の再々開店から復活したレバカツ(1本130円)をさっそくいただく。うまい。
それから、もつ焼きをいただきながら、ホイス(320円)、サワー(250円)と続く、このサワーが凄い、濃いめの焼酎が入ったジョッキと、炭酸1本、レモン絞りの上に2つ割にしたレモンが1個のってくる。これが「ばんスタイル」である。それで250円、安い。先日行った中目黒の「源」で飲んだのもこの「ばんスタイル」のレモンサワーである。
混み合う理由がたくさんある店である。前回来た時、遅い時間でもあり、二軒目でもあった為、半分眠ってしまっていたASIMO君も今回は元気である。しきりに「こんなにいい店だったのですか」と感心していた。
「ばん」を出たのは午後8時30分近くであった。外は小雨模様であった。ASIMO君と二人、駒沢通りを急いで北上、中目黒方面を目指した。800メートル程歩くと、前述の「源」の看板をビルの二階に発見する。駒沢通り側から見るのは初めてであった。1階には別のこじゃれた店が入っていたが、二人ともまったく興味がない。
中目黒 魚料理「七舟」
「源」の角を曲がり、「目黒銀座商店街」の方に200メートル歩いて、商店街に出る手前に「七舟」がある。
やはり「七舟」も満席であった。店の中に一歩入って軽く存在を示してから、小雨の中、暖簾前の軒先に二人たつ。ほどなく、帰るお客さんが2名、入れ替わり座ることが出来た。
ここは、刺身の店である。刺身がどれもすごい量で驚く、シメサバは500円で半身まるまるが皿からはみ出していた。マグロ刺しも山盛りで700円である。ご夫婦二人でやっている店だからこそ出来るこの値段。
ASIMO君はこの店にも感心していた。「二人とも普通の店では満足できない身体になってしまったね」と笑いあう。
しばらく飲んでから、近くの dining bar & Live music「楽屋」に行ってみようかという話になり、楽屋オーナーのMASSIMO氏に電話を入れる。すると、自分の方がこちらに来るという。
楽屋オーナーMASSIMO氏登場
10時過ぎになってMASSIMO氏登場。マッシーモ氏と呼ぶがイタリア人ではない日本人である。ASHIMO君とMASSIMO氏は初顔合わせである。早速3人で乾杯、さらに「七舟」の女将さんにMASSIMO氏を紹介すると、ご近所同士、初めましてのご挨拶となる。
さて、二十年程前、彼とは同じ職場で働いていた。「居酒屋探偵DAITENの生活」の登場人物の1人OZAKI先生とも同僚であった。その後、MASSIMO氏は青山のブルーノート東京に入店、フロア係から叩き上げ、照明兼務のサウンドエンジニアとなり、さらにフロントやマネージメントに関わる仕事も勤め、退社後独立した。目黒銀座商店街沿いに小さな食事の出来るライブハウス「楽屋」を開店したのである。その後、数年前に以前の楽屋の三倍ほどの広さの新しい dining bar & Live music 「楽屋」をすぐ近くに開店。最近はオリジナルレーベルでCDも発売している。
咲良舎は、「楽屋」で咲良舎ランチシアターシリーズとして、芝居を2回上演している。2005年7月「愛のモルナールあえ」と2006年1月「愛のモルナールあえ2」である。その節はMASSIMO氏にもお世話になった。
ASHIMO君、MASSIMO氏と3人で熱燗の酒を呑む。昔の話、楽屋の話、色々と話は盛り上がった。最後にサービスで出してくれたつみれ汁がうまかった。MASSIMO氏が途中参加であった為、閉店は10時であるというのに、11時近くまで粘ってしまった。本当に申し訳ない。ずいぶん呑んで3人で6200円。よい店である。
これから、MASSIMO氏は恵比寿でブルーノート東京時代の仲間と新年会だ。やはり、水商売の皆さんの宴会は夜中からである。私も誘われたが断り、帰路につくことにした。
祐天寺「ばん」
目黒区祐天寺2-8-17
電話番号 090-4706-0650
営業時間 16:00~23:00
定休日 日曜・祝日
中目黒「七舟」
目黒区上目黒2-6-9
電話03-3710-0693
営業時間 [月~金] 11:30~13:30 17:30~22:00 [土] 11:30~13:30
定休日 日曜・祝日
中目黒「楽屋」
目黒区上目黒2-5-16
電話03-3714-2607
LUNCH TIME 11:30~3:00(L.O. 2:30)
LIVE TIME 6:00~10:30 pm
BAR TIME 10:30~1:00 pm(L.O. 12:30)
基本的に年中無休
「楽屋」 http://www.rakuya.net/
居酒屋探偵DAITENの生活 第6回 2007年1月26日(金) 【地域別】 【時間順】
祐天寺ばん中目黒七舟そしてMASSIMO氏
祐天寺の名店 もつ焼き「ばん」
今日の居酒屋探偵DAITENは、助手のASIMO君を連れて、東急東横線祐天寺駅に向かう。祐天寺駅からロータリーのある側に降りて、まっすぐ商店街を歩くと駒沢通りに出る。それから駒沢通りに出て右に歩くと、有名なモツ焼き店「ばん」の提灯が見えてくる。
元々、「ばん」は中目黒駅の近くにあった。中目黒では47年もの長い間営業していたという。今、私たちが飲んでいるサワーはこの店が発祥の地だ。駅周辺の大規模な再開発に伴い閉店となったが、平成17年3月1日祐天寺に再開店したのである。以前より狭い店となっても、やすり人気は衰えず、遅い時間や雨の日をねらって列を作り、入ったものである。それが今年平成19年1月から隣の店舗を合併。壁をぶち抜き二倍のスペースになって再々開店となった。
「ばん」にたどり着いたのは午後7時。店は満席。しかし、普通の店の「満卓」とは違う。全席が相席となっていて、本当に一人も座る場所がない。二つの店が合併した建物なので、店には新旧二つの入口がある。店の人に声をかけ、古い方の入口でしばらく待っていると新しい方へ回ってくれという。その入口から中に入り、本来配膳の為にある狭い台の前に椅子を二個増設してもらい座る。こういう席に無理矢理座らされても全然腹がたたない、それでも入りたい店なのである。混み合っているのに、雰囲気がよい。やはり、忙しい中、殺伐としそうな店内をユーモアたっぷりに仕切る「はるさん」の存在が大きいと思う。私たちの席は急遽作ってもらった席なので番号がない、伝票には「はる前」と書くようにと、はるさんが店の人に指示していた。元々旧ばんの二階にいた人で、店の拡張と共に戻ってきたという。旧ばん時代からずっと働いている焼き方きぃちゃんもいるが、私たちの場所からは背中しか見えなかった。
まずは、ホッピー(380円)をもらい、中目黒時代の人気商品で、今回の再々開店から復活したレバカツ(1本130円)をさっそくいただく。うまい。
それから、もつ焼きをいただきながら、ホイス(320円)、サワー(250円)と続く、このサワーが凄い、濃いめの焼酎が入ったジョッキと、炭酸1本、レモン絞りの上に2つ割にしたレモンが1個のってくる。これが「ばんスタイル」である。それで250円、安い。先日行った中目黒の「源」で飲んだのもこの「ばんスタイル」のレモンサワーである。
混み合う理由がたくさんある店である。前回来た時、遅い時間でもあり、二軒目でもあった為、半分眠ってしまっていたASIMO君も今回は元気である。しきりに「こんなにいい店だったのですか」と感心していた。
「ばん」を出たのは午後8時30分近くであった。外は小雨模様であった。ASIMO君と二人、駒沢通りを急いで北上、中目黒方面を目指した。800メートル程歩くと、前述の「源」の看板をビルの二階に発見する。駒沢通り側から見るのは初めてであった。1階には別のこじゃれた店が入っていたが、二人ともまったく興味がない。
中目黒 魚料理「七舟」
「源」の角を曲がり、「目黒銀座商店街」の方に200メートル歩いて、商店街に出る手前に「七舟」がある。
やはり「七舟」も満席であった。店の中に一歩入って軽く存在を示してから、小雨の中、暖簾前の軒先に二人たつ。ほどなく、帰るお客さんが2名、入れ替わり座ることが出来た。
ここは、刺身の店である。刺身がどれもすごい量で驚く、シメサバは500円で半身まるまるが皿からはみ出していた。マグロ刺しも山盛りで700円である。ご夫婦二人でやっている店だからこそ出来るこの値段。
ASIMO君はこの店にも感心していた。「二人とも普通の店では満足できない身体になってしまったね」と笑いあう。
しばらく飲んでから、近くの dining bar & Live music「楽屋」に行ってみようかという話になり、楽屋オーナーのMASSIMO氏に電話を入れる。すると、自分の方がこちらに来るという。
楽屋オーナーMASSIMO氏登場
10時過ぎになってMASSIMO氏登場。マッシーモ氏と呼ぶがイタリア人ではない日本人である。ASHIMO君とMASSIMO氏は初顔合わせである。早速3人で乾杯、さらに「七舟」の女将さんにMASSIMO氏を紹介すると、ご近所同士、初めましてのご挨拶となる。
さて、二十年程前、彼とは同じ職場で働いていた。「居酒屋探偵DAITENの生活」の登場人物の1人OZAKI先生とも同僚であった。その後、MASSIMO氏は青山のブルーノート東京に入店、フロア係から叩き上げ、照明兼務のサウンドエンジニアとなり、さらにフロントやマネージメントに関わる仕事も勤め、退社後独立した。目黒銀座商店街沿いに小さな食事の出来るライブハウス「楽屋」を開店したのである。その後、数年前に以前の楽屋の三倍ほどの広さの新しい dining bar & Live music 「楽屋」をすぐ近くに開店。最近はオリジナルレーベルでCDも発売している。
咲良舎は、「楽屋」で咲良舎ランチシアターシリーズとして、芝居を2回上演している。2005年7月「愛のモルナールあえ」と2006年1月「愛のモルナールあえ2」である。その節はMASSIMO氏にもお世話になった。
ASHIMO君、MASSIMO氏と3人で熱燗の酒を呑む。昔の話、楽屋の話、色々と話は盛り上がった。最後にサービスで出してくれたつみれ汁がうまかった。MASSIMO氏が途中参加であった為、閉店は10時であるというのに、11時近くまで粘ってしまった。本当に申し訳ない。ずいぶん呑んで3人で6200円。よい店である。
これから、MASSIMO氏は恵比寿でブルーノート東京時代の仲間と新年会だ。やはり、水商売の皆さんの宴会は夜中からである。私も誘われたが断り、帰路につくことにした。
祐天寺「ばん」
目黒区祐天寺2-8-17
電話番号 090-4706-0650
営業時間 16:00~23:00
定休日 日曜・祝日
中目黒「七舟」
目黒区上目黒2-6-9
電話03-3710-0693
営業時間 [月~金] 11:30~13:30 17:30~22:00 [土] 11:30~13:30
定休日 日曜・祝日
中目黒「楽屋」
目黒区上目黒2-5-16
電話03-3714-2607
LUNCH TIME 11:30~3:00(L.O. 2:30)
LIVE TIME 6:00~10:30 pm
BAR TIME 10:30~1:00 pm(L.O. 12:30)
基本的に年中無休
「楽屋」 http://www.rakuya.net/