東京 日本再生酒場 もつやき処「い志井」新丸の内ビル店
※2012年7月11日 ついに、1,000,000カウント通過。感謝!感謝!感謝!
東京 日本再生酒場 もつやき処「い志井」新丸の内ビル店




電子書籍の作成と販売が出来るサイト

想定外
日曜日にある用事の為、東京駅八重洲口に行った。八重洲口側から駅構内を通らず、駅の北側のガードをくぐって丸の内側に移動した。
丸の内側に行くと、あの独特の美しい駅舎は復元改装中であった。
1914年(大正3年)に創建された東京駅丸の内駅舎は、1945年(昭和20年)、戦災により南北のドームと屋根・内装を焼失した。それを、戦後3階建から2階建に復興したものが我々がよく知る昭和の東京駅丸の内駅舎であった。
その仮に行った工事を、外観を創建時の姿に忠実に再現、さらに、鉄骨煉瓦造の下に地下躯体を新設、巨大地震にも耐えうる「免震工法」で施工するそうである。
工事中の駅舎を見てから周辺を見あげ、その変わり様に驚いた。
新丸の内ビルディング(38階)、丸の内ビルディング(37階)、JPタワー(38階)、日本生命丸の内ビル(29階)、丸の内北口ビル(29階)、丸ノ内ホテル(17階)、丸の内センタービル(20階)、新丸の内センタービル(24階)等の高層ビル群から東京駅丸の内駅舎は、すっかり見下ろされる状態になっていたのである。
1923年(大正12年)に建てられた地上9階・地下1階建ての先代丸の内ビルディングは、当時「東洋一のビル」といわれたそうである。その後、丸の内ビルディングの北側に1952年(昭和27年)、8階建ての新丸ノ内ビルヂングが建てられた。
今回は、2007年4月に竣工された新しい新丸ノ内ビルヂングに入ってみた。
5階から7階のレストランフロアには、あらゆるジャンルのレストランが並んでいる。それもどちらかといえば高級な値段設定の店がほとんどである。
その5階の廊下を歩いている時であった。廊下に窓はない。照明は暗めに抑えられている。外がまだ明るい時間なのに、まるでどこかの「夜の街」を歩いているような気分になる。やがて、その「夜の街」に想定外の光景を発見した。
まるで、まるで縁日のような明るい照明に照らされ、浮かび上がった光景は・・・。
驚いた。
まったく想定外であった。
軒先に白い提灯が横一列にたくさんならんでいる。その提灯の上に、店名が書いてある。
広い間口に一部磨りガラスになった大きなガラス戸がある。そのガラス戸は左右に開け放たれており、そこにビールケースやワックスの缶を積み上げた上にコカコーラのケースを乗せて作った仮設の立ちのみテーブルが何個か並んでいる。その間を通って、店内に入ってゆくと、十数人が立てるであろう横に長い立ち飲みカウンターがある。よく見れば、壁側にも立ちのみカウンター。
こちらは、東京調布市に本社を置く株式会社い志井のたくさんある業態の一つ、
日本再生酒場 もつやき処「い志井」新丸の内ビル店である。
株式会社い志井のホームページにはこう書いてある。
「“日本再生酒場”は昭和20年代後半から40年代までの、活力あふれる日本の酒場をもう一度、という思いから生まれた“もつやき処”です。」
そんな、日本再生酒場が日本のビジネスの中心、東京駅丸の内駅舎前のリニューアルされた38階建ての高層ビル「新丸の内ビルディング」の高級レストラン街にあるのである。
SAKURAと二人、カウンターの左端に立った。
SAKURAは赤ワイン(350円)のグラス、私は新宿ハイボール(450円)を頼んだ。私の新宿ハイボールは、想定外に甘口であった。
すじ煮込み(450円)を食べてみようと思う。
「あの、すじ煮込みください」と、カウンターの中のお店の方に言う。
「豚ですか? 牛ですか?」と聞かれる。まったく想定外であった。
「それじゃあ・・・豚お願いします」
さらに、焼き物である。
たん(舌)、ちれ(脾臓)、はらみ(横隔膜)を頼んだ。どれも140円であった。
出てきた焼き物は、どれも美味しかった。
メニューの中にキリンクラシックラガー(650円)を発見。
「あの、このキリンクラシックラガーは中瓶ですか?」と聞く。
「いいえ、大瓶です」
「それはよかった、それじゃ、グラスを二つください」。
元々、こちらのチェーンは比較的価格が高めである。もつ焼き業界では高級店かもしれない。ゆえに、「新丸の内ビルディング」の中にあっても商売が成り立つのかもしれない。
それでも、周りの飲食店よりはずっと安く飲み食いができる、庶民入店可能のお店である。
今、本当の再生を突きつけられている日本のビジネス界の中心に、「日本再生酒場」という看板が掲げられているのは、アイロニーであろうか。すぐそばにある国会議事堂の中にいらっしゃる方々も一度食べにくると良いのではないだろうか。少し前に首相だった方のような自己宣伝の為ではなく、身分を明かさず、一人で静かにサワーでも飲みながらもつ焼きを食べ、自分を振り返っていただきたい・・・とさえ思う。
本当に最近は「城南地区」から出ない。
久しぶりに東京駅に出てきてみて、驚いてしまっている。
想定外の「お上りさん」状態であった。
※ ※ ※
追記1 ビールを飲んでいると、Mマスターからメールが入った。ちょっと打合せに呼ばれたのである。地元に戻り、遅くなってから秘密の屋根裏部屋に集合。打合せである。新しい展開にこうご期待である。
※ ※ ※
追記2 さらに、新しい展開の準備は進んでいる。Mマスターの店は雪が谷に帰ってくるのである。
東京 日本再生酒場 もつやき処「い志井」新丸の内ビル店
住所 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング5F
電話 03-6267-0989
定休日 無休
営業時間 平日 16:00~02:00/日祝 11:00~22:00
交通 JR東京駅 丸ノ内口徒歩2分/地下鉄丸ノ内線東京駅徒歩1分/地下鉄大手町駅徒歩3分/地下鉄千代田線二重橋駅徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE
Re: No title