御徒町 やきとん「まーちゃん」
居酒屋探偵DAITENの生活 第488回 2012年7月21日(土) 【地域別】 【時間順】
御徒町 やきとん「まーちゃん」

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スカイツリーの登場により、墨田区、台東区など、城東地区が話題になっている。久しぶりに、その台東区に、ちゃんと足を踏み入れた。
北海道に出張するsakuraを見送り、上野駅に行ったのである。
上野駅から広小路口を使って外に出る。目の前の信号を渡り、御徒町方面へ。
「肉の大山」、周辺に3店舗ある立ちのみ店「たきおか」、タモリクラブでも紹介された「カドクラ」といった立ち飲み店の集中する最も賑やかな場所を歩いてみる。ちゅうど、上野駅から見て「丸井上野店」の裏辺りのこの地域の店は、まるで祭りの日のように人で埋め尽くされていた。
しばらく歩き、御徒町駅の北口辺り、上野広小路方面を見て、その理由がすぐに解った。
まさに、この日は「夏まつりパレード」の開催日であった。人が多いのは当たり前であった。
パレードが通る上野中央通りから離れ、JR線の線路を挟んた反対側の昭和通りの方へ向かう。上を首都高速1号上野線が通る昭和通りは静かであった。
台東三丁目の交叉点には、地下鉄日比谷線の仲御徒町2番出口が通りのこちら側にあり、昭和通りを渡ると向側に仲御徒町1番出口が見える。交叉点を渡り、住宅街の方を遠目で見ると、セブンイレブンがあり、その先に「赤提灯」を発見した。目を細めてみると「やきとん」の文字が見えた。
そばまで言ってみる。看板には「やきとん まーちゃん」と書いてあった。店の前に置いてあるベンチに二人ほど人が待っている。中を見れば、店内は狭い。満員盛況の様子であった。
どうも、待つのが苦手な私は、周辺を歩いてからまた来てみることにした。
周辺は暗くなっていたので、静かな住宅街のように思いこんでいた。しかし、実は小さな町工場があったり、様々な業種の事務所もあり、韓国料理店、中華料理店、寿司店など飲食店もけっこうある街であった。
30分ほどたって行ってみると、ベンチのカップルが中に入ったところであった。入口のガラス戸には、「亀甲宮」のマーク。後を追うように店内に入る。右手に手前から奥にかけてL字カウンターが続く。カウンター席は十四席である。
「お一人ですか?」
「はい一人です」
カウンターの奥から2席目に座ることが出来た。奥に6席のテープル席があった。そこには若いグループ客の皆さんが座っている。
「ホッピー白を氷なしでお願いします。」
「ホッピー白、氷なしですね」
ホッピー白氷なし(400円)は、もちろん3冷である。
「焼き物いいですか?」
「どうぞ~」
「かしら、はらみ、はつ、ちれを各1本づつお願いします。」
「・・・はつ、終わっちゃったんですが」
「それじゃ・・・たんした、お願いします。」
ホッピーを飲みながら考える。やはり、もつ煮込みは食べておかなければと。
「もつ煮込み、お願いします」
もつ煮込み(380円)は、豆腐の入ったタイプである。味付けは、酒がすすむ濃いめの味である。
かしら(110円)、はらみ(110円)、たんした(110円)、ちれ(110円)が焼けたそばから少しづつ出てくる。
どれも、うまい。「他にもっと表現はないのか!」と言われるかもしれないけれど、仕方がない。うまいのである。
2杯目は、バイスサワー(380円)であった。
それほど広くはない店内だけれど、調理場には3人の方々が働いていらっしゃる。
大きな身体のマスターらしき方を中心に男性2人。男酒場である。
奥の壁の黒板メニューの中に大好きなものを発見してしまった。
美丈夫(高知)(530円)である。
この酒を楽しく飲んだ日のことを思い出す。まさか、ここで「美丈夫」に出会うとは?
何かさっぱりしたものを食べたいと考え、にらおひたし(220円)も頼む。
思いの外、うまい。さっぱりではない・・・食べ物としての力がある。もっとニラを食べようと思う。
気持ちよくなってくる。
「インチキレトロかあ」という誰かの言葉が聞こえた。あるチェーン店を批判する言葉をどなたかがおっしゃったようである。古いレトロ的センスで店をつくって、それがどうもしっくり来ない場合。そんな言い方をされるのかもしれない。
もちろん、こちらのお店はそうではない。確かに古いお店に手を加えて作ったようであるが、あざとい作為は感じられない。
マスターが焼き台前で、お店の方に焼き方を指導されている。
肉の切り方も指導されて、とても具体的である。
そして、「後は・・・センスだから・・・」という、マスターのお言葉が聞こえた。かっこいい。
午後7時45分から8時45分まで、1時間ほどの滞在となった。
御勘定は2.450円であった。
情報によれば、実は、こちらのやきとん「まーちゃん」は、あの野方の名店もつやき「秋元屋」さんの流れをくむお店とのこと。
偶然にそんなお店にたどりつくことが出来たことに、我ながら驚くのである。
本当に、私は「酒場運」だけは良いのである。
近くの仲御徒町駅から地下鉄日比谷線に乗った。
様々な心配事に突入する前に、うまいもつを食べ、うまい酒を飲み、気持ちを整え、覚悟できたような気がする。
これから、忙しくなる。

御徒町 やきとん「まーちゃん」
住所 東京都台東区台東4-6-1
電話 03-3835-1758
定休日 日曜休・祝日月曜休
営業時間 17:00~24:00
交通 地下鉄日比谷線仲御徒町から徒歩3分・JR御徒町駅南口より徒歩4分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE
御徒町 やきとん「まーちゃん」




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スカイツリーの登場により、墨田区、台東区など、城東地区が話題になっている。久しぶりに、その台東区に、ちゃんと足を踏み入れた。
北海道に出張するsakuraを見送り、上野駅に行ったのである。
上野駅から広小路口を使って外に出る。目の前の信号を渡り、御徒町方面へ。
「肉の大山」、周辺に3店舗ある立ちのみ店「たきおか」、タモリクラブでも紹介された「カドクラ」といった立ち飲み店の集中する最も賑やかな場所を歩いてみる。ちゅうど、上野駅から見て「丸井上野店」の裏辺りのこの地域の店は、まるで祭りの日のように人で埋め尽くされていた。
しばらく歩き、御徒町駅の北口辺り、上野広小路方面を見て、その理由がすぐに解った。
まさに、この日は「夏まつりパレード」の開催日であった。人が多いのは当たり前であった。
パレードが通る上野中央通りから離れ、JR線の線路を挟んた反対側の昭和通りの方へ向かう。上を首都高速1号上野線が通る昭和通りは静かであった。
台東三丁目の交叉点には、地下鉄日比谷線の仲御徒町2番出口が通りのこちら側にあり、昭和通りを渡ると向側に仲御徒町1番出口が見える。交叉点を渡り、住宅街の方を遠目で見ると、セブンイレブンがあり、その先に「赤提灯」を発見した。目を細めてみると「やきとん」の文字が見えた。
そばまで言ってみる。看板には「やきとん まーちゃん」と書いてあった。店の前に置いてあるベンチに二人ほど人が待っている。中を見れば、店内は狭い。満員盛況の様子であった。
どうも、待つのが苦手な私は、周辺を歩いてからまた来てみることにした。
周辺は暗くなっていたので、静かな住宅街のように思いこんでいた。しかし、実は小さな町工場があったり、様々な業種の事務所もあり、韓国料理店、中華料理店、寿司店など飲食店もけっこうある街であった。
30分ほどたって行ってみると、ベンチのカップルが中に入ったところであった。入口のガラス戸には、「亀甲宮」のマーク。後を追うように店内に入る。右手に手前から奥にかけてL字カウンターが続く。カウンター席は十四席である。
「お一人ですか?」
「はい一人です」
カウンターの奥から2席目に座ることが出来た。奥に6席のテープル席があった。そこには若いグループ客の皆さんが座っている。
「ホッピー白を氷なしでお願いします。」
「ホッピー白、氷なしですね」
ホッピー白氷なし(400円)は、もちろん3冷である。
「焼き物いいですか?」
「どうぞ~」
「かしら、はらみ、はつ、ちれを各1本づつお願いします。」
「・・・はつ、終わっちゃったんですが」
「それじゃ・・・たんした、お願いします。」
ホッピーを飲みながら考える。やはり、もつ煮込みは食べておかなければと。
「もつ煮込み、お願いします」
もつ煮込み(380円)は、豆腐の入ったタイプである。味付けは、酒がすすむ濃いめの味である。
かしら(110円)、はらみ(110円)、たんした(110円)、ちれ(110円)が焼けたそばから少しづつ出てくる。
どれも、うまい。「他にもっと表現はないのか!」と言われるかもしれないけれど、仕方がない。うまいのである。
2杯目は、バイスサワー(380円)であった。
それほど広くはない店内だけれど、調理場には3人の方々が働いていらっしゃる。
大きな身体のマスターらしき方を中心に男性2人。男酒場である。
奥の壁の黒板メニューの中に大好きなものを発見してしまった。
美丈夫(高知)(530円)である。
この酒を楽しく飲んだ日のことを思い出す。まさか、ここで「美丈夫」に出会うとは?
何かさっぱりしたものを食べたいと考え、にらおひたし(220円)も頼む。
思いの外、うまい。さっぱりではない・・・食べ物としての力がある。もっとニラを食べようと思う。
気持ちよくなってくる。
「インチキレトロかあ」という誰かの言葉が聞こえた。あるチェーン店を批判する言葉をどなたかがおっしゃったようである。古いレトロ的センスで店をつくって、それがどうもしっくり来ない場合。そんな言い方をされるのかもしれない。
もちろん、こちらのお店はそうではない。確かに古いお店に手を加えて作ったようであるが、あざとい作為は感じられない。
マスターが焼き台前で、お店の方に焼き方を指導されている。
肉の切り方も指導されて、とても具体的である。
そして、「後は・・・センスだから・・・」という、マスターのお言葉が聞こえた。かっこいい。
午後7時45分から8時45分まで、1時間ほどの滞在となった。
御勘定は2.450円であった。
情報によれば、実は、こちらのやきとん「まーちゃん」は、あの野方の名店もつやき「秋元屋」さんの流れをくむお店とのこと。
偶然にそんなお店にたどりつくことが出来たことに、我ながら驚くのである。
本当に、私は「酒場運」だけは良いのである。
近くの仲御徒町駅から地下鉄日比谷線に乗った。
様々な心配事に突入する前に、うまいもつを食べ、うまい酒を飲み、気持ちを整え、覚悟できたような気がする。
これから、忙しくなる。

御徒町 やきとん「まーちゃん」
住所 東京都台東区台東4-6-1
電話 03-3835-1758
定休日 日曜休・祝日月曜休
営業時間 17:00~24:00
交通 地下鉄日比谷線仲御徒町から徒歩3分・JR御徒町駅南口より徒歩4分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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