西小山「三鶴」「八十八」
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第49回 2007年11月7日(水) 【地域別】 【時間順】
※やきとん道場「三鶴」は2008年6月近くの新店舗へ移転しました。
西小山 やきとん道場「三鶴」~居酒屋「八十八」
やきとん道場「三鶴」
今日、ASIMO君と訪問した店は、どちらも私の大好きなBSデジタル放送の番組「吉田類の酒場放浪記」で紹介された2店である。
場所は、共に東急目黒線の西小山駅徒歩1分の場所にある。西小山の駅は現在改修工事中で、地下と地上の駅舎部分は完成しているが、まだ駅前広場の整備が終わっていない。
さて、一軒目は2006年12月に紹介された【やきとん道場・三鶴」】、そして、二軒目は2006年7月の放送で紹介された居酒屋「八十八」に行く予定である。しかし、その前に西小山の商店街を少し散策することにした。
ところが、西小山駅東口商店街の一角に見たことのある赤提灯を発見したのである。その赤提灯には「八十八」と書いてある。 「八十八」は駅の西側のはずである。前まで行ってみると、出来たばかりのきれいな店構えである。「2号店が出来たのだろうか」「いや、これは移転した新しい店に違いない」等とASIMO君と話す。メニューを見るとやはり元の「八十八」と同じ魚料理を主に扱っている店である。
二人して、急いで西小山駅の西側に向かう。駅前商店街を北に向かい、2本目の路地を右に曲がるとすぐ左手に「八十八」があるはずである。しかし、「八十八」のあった一角は、ポッカリと大きな空き地になっており、塀で囲まれてしまっていた。やはり再開発にあったのである。「吉田類の酒場放浪記」で紹介された古い店は今はもうない。
旧「八十八」の面している路地の突き当たりはT字路になっている。そこに、最初の目的の店「やきとん道場・三鶴」の看板が見えた。間口が広く奥行きがあまりない土地に「三鶴」は建っている。広い間口の左端と右端にそれぞれ入口があり、どちらからでも入ることが出来るようになっている。右側の入口から中をのぞくときれいな形のコの字カウンターがあり、中が真四角の調理場になっている。真ん中のカウンター前に焼き台があり、ちょっと強面の主人が熱心に焼き物を焼いている。
初めて来た時には、その独特の雰囲気の外観の為、とても入りにくかった。しかし、以前にASIMO君と来たことがあり、SAKURAとも来たことがある。今回が三回目である。すぐにガラガラと扉を開けて中に入った。
「二人なんですけど、入れますか?」と聞く。カウンターには一つだけ席が空いている。前回はいなかった奥さんらしき女性が「椅子出すからどうぞ」と言う。カウンターの中から渡された丸椅子を受け取り、左右のお客さんに頭を下げながら、席を確保することが出来た。
ホッピーを二つお願いする。壁にはホッピー300円と書いてある。モツ焼きの品書きが並んでいるが値段は書いていない。1本いくらかは不明である。
小さな器に入り、爪楊枝が添えられた玉葱のしょうゆ漬けがお通しとして二個出される。逆算すると、お通しが100円でホッピーが300円なのか、お通しがただでホッピーが400円なのか解らなかった。もっと、何度も来てみなければ駄目である。
ややあって、ホッピーがやってきた。ここのホッピーには何も言わなくても「氷」などというものは入っていない。ジョッキも焼酎もホッピーもきちんと冷やされた三冷である。ホッピー原理主義的に言えばレベル2、やや三冷である。このホッピーが呑みたくて、今日この店を選んだのである。呑んでみるとやはりうまい。焼酎は少し濃いめであるが、出来上がったジョッキだけの状態でやって来るので、焼酎の量は不明である。味わいがきちんとあるホッピーである。
最初に煮込み(300円)を頼んだ。味噌味でモツが柔らかくよく煮えている。ASIMO君が「カシラ、ナンコツ、ハツ2本づつ」と頼んだ。しかし、マスターの前の焼き台の上にはモツ焼きがずらりと並んでいる。脇にも焼いていない串がたくさん控えていた。女性がちらりと焼き台の様子を見て「焼き物は今出来ないの」という。
素直に待つことにして、レバ刺し(550円)を頼んだ。「ショウガですか、ニンニクですか」と聞かれたので、ショウガにすることにした。やってきたレバ刺しを食べ、二人とも感嘆の声を上げた。うまいのである。しかも量が多い、皿の上に四、五枚並んでいるような「しみったれたレバ刺し」ではない。何切れ入っているか解らないほど入っている。数年前に通風ぎみであったので、プリン体を恐れ、レバ刺しは何年も食べていなかった。何年かぶりのレバ刺しである。こんなおいしいレバ刺しの味を覚えてしまっては、健康的には困るのである。
焼き物を焼いてもらえる順番が来た、主人が先ほどASIMO君が言いかけた焼き物を覚えていてくれた。「カシラ、ナンコツ、ハツだよね」と言う。ちゃんとそれぞれ2本づつやってきた。どれも一つ一つの肉片が大きく、食べごたえがある。男っぽいモツ焼きとでも言おうか。後で計算をしてみたがモツ焼きの価格は1本110円のようである。
レモンサワー(400円)を2杯お願いした。やはり氷が入っていない。氷が無い分、量的には実は多い。そして、うまいサワーである。このサワーがもつ焼きにあうのである。
7時から7時50分まで、50分ほどの滞在で勘定は二人で3,110円。
居酒屋「八十八」
「三鶴」を出た我々は、「八十八」が元あった場所の空き地の脇を通過して、再び西小山駅前を通り、「西小山東口商店街」に戻った。ここの商店街は、小規模ではあるがアーケードのある商店街である。その商店街のアーケードから少し入ったところに「八十八」はある。
外に「八十八」と書かれた赤提灯があるのですぐに解る。店内は八割方の入りである。中に入ると右側に4人掛けのテーブルが3つ、左には「小上がり」があり、やはり4人席が4卓と2人席が1卓ほどある。
店の外に「月・火・水曜サービス」と書かれ、中生ビールが300円になっていた。さっそく中生ビールを2杯もらう。
「つきだし」は「鰯のつみれ2つ」である。胡麻と分葱がかかっていて、うまい。
ポテトサラダ(300円)とハモの刺身(400円)を頼む。実際に出てきたのはハモの湯引き、梅肉添えである。ハモがこの価格は安い。
2杯目はレモンサワー(400円)である。つまみは定番のマグロ刺身(600円)。きれいな中トロである。
このあたりで店内は満席になった。一組が出て行くと、すぐ次の組が入ってくる。そんな中、小さな事件があった。店の一番奥の席に座っていた夫婦連れの旦那の方が突然怒鳴りだしたのである。店内は静かになってしまった。眠りこけてしまい、店の主人に「帰った方が良いのでは」と言われたようなのである。さらに、旦那を止めるのが普通なのに、前に座っていた奥さんの方まで怒っている。トイレに行く途中でASIMO君が見た時、夫婦で揃って眠りこけていたそうであった。店の主人の声は小さくて聞こえなかった。詳細は解らない。いずれにしても怒った人間が負けである。彼らが帰った後の店内はすぐに元に戻った。本当に帰って良かったのである。
3杯目はASIMO君は再びレモンサワー、私は焼酎緑茶割(400円)であった。最後のつまみは「懐かしの卵焼き(300円)」である。この卵焼きがボリュームがあって、なかなかに良い。ASIMO君も絶賛であった。
午後8時から9時55分。2時間近い滞在。お勘定は二人でぴったり4,000円であった。逆算するとあの鰯のつみれの突き出しは100円の計算になる。
魚料理を食べたくなった時の選択肢が一つ増えた。

西小山「やきとん道場・三鶴(みつる)」
東京都目黒区原町1-7-8
電話03-3716-0008
東急目黒線西小山駅下車徒歩1分
日曜祝日休 営業時間 平日17:00~22:00
西小山「居酒屋・八十八(やそはち)」
東京都品川区小山6-2-3
電話03-3725-6874
東急目黒線西小山駅下車徒歩1分
日曜休 営業時間 平日17:30~24:00(金曜・土曜は25時まで)
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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居酒屋探偵DAITENの生活 第49回 2007年11月7日(水) 【地域別】 【時間順】
※やきとん道場「三鶴」は2008年6月近くの新店舗へ移転しました。
西小山 やきとん道場「三鶴」~居酒屋「八十八」
やきとん道場「三鶴」
今日、ASIMO君と訪問した店は、どちらも私の大好きなBSデジタル放送の番組「吉田類の酒場放浪記」で紹介された2店である。
場所は、共に東急目黒線の西小山駅徒歩1分の場所にある。西小山の駅は現在改修工事中で、地下と地上の駅舎部分は完成しているが、まだ駅前広場の整備が終わっていない。
さて、一軒目は2006年12月に紹介された【やきとん道場・三鶴」】、そして、二軒目は2006年7月の放送で紹介された居酒屋「八十八」に行く予定である。しかし、その前に西小山の商店街を少し散策することにした。
ところが、西小山駅東口商店街の一角に見たことのある赤提灯を発見したのである。その赤提灯には「八十八」と書いてある。 「八十八」は駅の西側のはずである。前まで行ってみると、出来たばかりのきれいな店構えである。「2号店が出来たのだろうか」「いや、これは移転した新しい店に違いない」等とASIMO君と話す。メニューを見るとやはり元の「八十八」と同じ魚料理を主に扱っている店である。
二人して、急いで西小山駅の西側に向かう。駅前商店街を北に向かい、2本目の路地を右に曲がるとすぐ左手に「八十八」があるはずである。しかし、「八十八」のあった一角は、ポッカリと大きな空き地になっており、塀で囲まれてしまっていた。やはり再開発にあったのである。「吉田類の酒場放浪記」で紹介された古い店は今はもうない。
旧「八十八」の面している路地の突き当たりはT字路になっている。そこに、最初の目的の店「やきとん道場・三鶴」の看板が見えた。間口が広く奥行きがあまりない土地に「三鶴」は建っている。広い間口の左端と右端にそれぞれ入口があり、どちらからでも入ることが出来るようになっている。右側の入口から中をのぞくときれいな形のコの字カウンターがあり、中が真四角の調理場になっている。真ん中のカウンター前に焼き台があり、ちょっと強面の主人が熱心に焼き物を焼いている。
初めて来た時には、その独特の雰囲気の外観の為、とても入りにくかった。しかし、以前にASIMO君と来たことがあり、SAKURAとも来たことがある。今回が三回目である。すぐにガラガラと扉を開けて中に入った。
「二人なんですけど、入れますか?」と聞く。カウンターには一つだけ席が空いている。前回はいなかった奥さんらしき女性が「椅子出すからどうぞ」と言う。カウンターの中から渡された丸椅子を受け取り、左右のお客さんに頭を下げながら、席を確保することが出来た。
ホッピーを二つお願いする。壁にはホッピー300円と書いてある。モツ焼きの品書きが並んでいるが値段は書いていない。1本いくらかは不明である。
小さな器に入り、爪楊枝が添えられた玉葱のしょうゆ漬けがお通しとして二個出される。逆算すると、お通しが100円でホッピーが300円なのか、お通しがただでホッピーが400円なのか解らなかった。もっと、何度も来てみなければ駄目である。
ややあって、ホッピーがやってきた。ここのホッピーには何も言わなくても「氷」などというものは入っていない。ジョッキも焼酎もホッピーもきちんと冷やされた三冷である。ホッピー原理主義的に言えばレベル2、やや三冷である。このホッピーが呑みたくて、今日この店を選んだのである。呑んでみるとやはりうまい。焼酎は少し濃いめであるが、出来上がったジョッキだけの状態でやって来るので、焼酎の量は不明である。味わいがきちんとあるホッピーである。
最初に煮込み(300円)を頼んだ。味噌味でモツが柔らかくよく煮えている。ASIMO君が「カシラ、ナンコツ、ハツ2本づつ」と頼んだ。しかし、マスターの前の焼き台の上にはモツ焼きがずらりと並んでいる。脇にも焼いていない串がたくさん控えていた。女性がちらりと焼き台の様子を見て「焼き物は今出来ないの」という。
素直に待つことにして、レバ刺し(550円)を頼んだ。「ショウガですか、ニンニクですか」と聞かれたので、ショウガにすることにした。やってきたレバ刺しを食べ、二人とも感嘆の声を上げた。うまいのである。しかも量が多い、皿の上に四、五枚並んでいるような「しみったれたレバ刺し」ではない。何切れ入っているか解らないほど入っている。数年前に通風ぎみであったので、プリン体を恐れ、レバ刺しは何年も食べていなかった。何年かぶりのレバ刺しである。こんなおいしいレバ刺しの味を覚えてしまっては、健康的には困るのである。
焼き物を焼いてもらえる順番が来た、主人が先ほどASIMO君が言いかけた焼き物を覚えていてくれた。「カシラ、ナンコツ、ハツだよね」と言う。ちゃんとそれぞれ2本づつやってきた。どれも一つ一つの肉片が大きく、食べごたえがある。男っぽいモツ焼きとでも言おうか。後で計算をしてみたがモツ焼きの価格は1本110円のようである。
レモンサワー(400円)を2杯お願いした。やはり氷が入っていない。氷が無い分、量的には実は多い。そして、うまいサワーである。このサワーがもつ焼きにあうのである。
7時から7時50分まで、50分ほどの滞在で勘定は二人で3,110円。
居酒屋「八十八」
「三鶴」を出た我々は、「八十八」が元あった場所の空き地の脇を通過して、再び西小山駅前を通り、「西小山東口商店街」に戻った。ここの商店街は、小規模ではあるがアーケードのある商店街である。その商店街のアーケードから少し入ったところに「八十八」はある。
外に「八十八」と書かれた赤提灯があるのですぐに解る。店内は八割方の入りである。中に入ると右側に4人掛けのテーブルが3つ、左には「小上がり」があり、やはり4人席が4卓と2人席が1卓ほどある。
店の外に「月・火・水曜サービス」と書かれ、中生ビールが300円になっていた。さっそく中生ビールを2杯もらう。
「つきだし」は「鰯のつみれ2つ」である。胡麻と分葱がかかっていて、うまい。
ポテトサラダ(300円)とハモの刺身(400円)を頼む。実際に出てきたのはハモの湯引き、梅肉添えである。ハモがこの価格は安い。
2杯目はレモンサワー(400円)である。つまみは定番のマグロ刺身(600円)。きれいな中トロである。
このあたりで店内は満席になった。一組が出て行くと、すぐ次の組が入ってくる。そんな中、小さな事件があった。店の一番奥の席に座っていた夫婦連れの旦那の方が突然怒鳴りだしたのである。店内は静かになってしまった。眠りこけてしまい、店の主人に「帰った方が良いのでは」と言われたようなのである。さらに、旦那を止めるのが普通なのに、前に座っていた奥さんの方まで怒っている。トイレに行く途中でASIMO君が見た時、夫婦で揃って眠りこけていたそうであった。店の主人の声は小さくて聞こえなかった。詳細は解らない。いずれにしても怒った人間が負けである。彼らが帰った後の店内はすぐに元に戻った。本当に帰って良かったのである。
3杯目はASIMO君は再びレモンサワー、私は焼酎緑茶割(400円)であった。最後のつまみは「懐かしの卵焼き(300円)」である。この卵焼きがボリュームがあって、なかなかに良い。ASIMO君も絶賛であった。
午後8時から9時55分。2時間近い滞在。お勘定は二人でぴったり4,000円であった。逆算するとあの鰯のつみれの突き出しは100円の計算になる。
魚料理を食べたくなった時の選択肢が一つ増えた。

西小山「やきとん道場・三鶴(みつる)」
東京都目黒区原町1-7-8
電話03-3716-0008
東急目黒線西小山駅下車徒歩1分
日曜祝日休 営業時間 平日17:00~22:00
西小山「居酒屋・八十八(やそはち)」
東京都品川区小山6-2-3
電話03-3725-6874
東急目黒線西小山駅下車徒歩1分
日曜休 営業時間 平日17:30~24:00(金曜・土曜は25時まで)
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