渋谷 酒処「十徳」渋谷店 第2回
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第494回 2012年10月13日(土) 【地域別】 【時間順】 【がっかり集】
※2012年10月25日 1,050,000カウント通過。感謝!
渋谷 酒処「十徳」渋谷店 第2回

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観劇 松洋作・演出「みのむしⅢ」
土曜日の夕方、京王井の頭線の東松原駅で降りた。まったく初めて降りる駅である。
SAKURAと二人、東松原駅徒歩1分の小劇場「ブローダーハウス」で芝居を見る為であった。
植松洋 作・演出「みのむしⅢ」という作品。
この芝居には、我が咲良舎の公演、中目黒・楽屋公演・咲良舎ランチシアター「チェホンテ・ア・ラ・カルト」に出演してくれた俳優の大槻博之さんが出演されているのだ。
一言で言えば、懐かしい舞台だった。八十年代演劇ブームの頃、様々な小劇場に通った頃を思い出した。
安部公房、つかこうへい、竹内銃一郎といった私の好きな作家たちのことが頭に浮かぶ。
一生懸命に演じてくれる俳優たちを前にして、膝が舞台に接してしまうほどに近いような小劇場の一番前の席に座り、一生懸命に芝居に集中した。楽しかった。
暗転の中、舞台上のバミリの為に貼られた、たくさんの「蓄光」が怪しく光るの眺め、本当に美しいと感じた。
楽しい2時間は、あっという間に過ぎていった。久しぶりに「芝居」を楽しむことが出来たように思う。
さて、東松原駅に戻って井の頭線に乗り、渋谷駅についた。
すぐに思いついたのはこの一軒であった。
芝居の帰りといえば、渋谷の十徳
京王井の頭線渋谷駅の西口改札を出た。目の前の道を左へ。道玄坂方面へ歩いて、最初の路地を左に曲がり、すぐ右手にその店はある。酒処「十徳」渋谷店である。前回紹介したのは、2009年11月03日の第276回であった。
その時も、代々木八幡の青年座劇場での観劇帰りに立ち寄ったのである。
入って右手に方に六人ほどが座れるテーブルが4つ。どの席にも何人かの方が座っていらっしゃる。左手奥に五人ほどがやっと座れる狭いカウンター席があって、その一番奥のトイレ手前にSAKURAと二人で並んで座った。
こちらのお店では、「取りあえず生」などと、もったいないことは言わない。最初から日本酒である。
まずは、SAKURAは、「今日のおすすめ」のお酒の中から山口県岩国市の八百新酒造株式会社の雁木 純米無濾過ひやおろし(580円)を選び、私は、山形県酒田市の東北銘醸株式会社の初孫きもと2種飲み比べセット(450円)である。
もちろん、分け合って飲むのである。
雁木 純米無濾過ひやおろしは香り高く、良い意味で口中で暴れる感じであった。
突き出しは鳥団子の煮物である。この鳥団子で酒をいただき、しばし楽しんでからつまみを頼んだ。
新さんまのバジル風味揚げ(580円)とヒラメ刺し(750円)である。
最初に出てきたヒラメ刺しの淡泊な味を楽しんでから雁木 純米無濾過ひやおろしをグイッといただく。口の中に味わいが広がる。
新さんまのバジル風味揚げも揚げ物としては、上品な味わいである。うまい。
SAKURAの2杯目は新潟県村上市の宮尾酒造株式会社のあまりにも有名な銘柄、〆張鶴(500円)である。
私の2杯目は石川県加賀市の鹿野酒造株式会社の益荒男 山廃純米秋上がり(650円)である。
〆張鶴は、落ち着いた味わいであった。
「今日のおすすめ」のお酒の中から益荒男 山廃純米秋上がりは、その名の通り、なかなかに暴れん坊のお酒であった。石川県の酒といえば、加賀鳶を飲んでいた我々としては、新しい発見でもあった。
ここで、がっかりしたことが一つ。
新さんまのバジル風味揚げを一片、床に落としてしまったのである。
かわいそうであった。私がかわいそうなのではない、さんまに申し訳ないのである。
「今日のおすすめ」のお酒は、まさに「暴れん坊シリーズ」である。
ここで、負けないツマミを一つ。紀州の梅 大粒うす塩 南高梅 一粒150円をいただく。
塩分は、1.6%だそうである。
これを少しだけ食べて、また、酒をいただく。
店内も満席となっていた。時間が遅くなると、本当に日本酒が好きな訳ではない方、例えば「カルピスサワーあります?」などと聞いてしまう方も入ってきてしまう。だいぶうるさくもなってきた。
お勘定をお願いすることにした。二人で4,680円。
「新さんまのバジル風味揚げを一つ落としてしまったんだ。ごめんなさいね。」とお店の方に伝える。
外を見れば、下の写真のように、午前4時まで営業しているとのこと。

来るたびにほんの少しだけお話をするお店の方も健在。
懐かしい芝居に、懐かしい店、楽しい土曜の夜であった。
※ ※ ※
追記 帰り道、京王井の頭線の渋谷駅の脇に3階建てのビルを発見した(写真)。
そのビルに入っているのは、あの「根室食堂」であった。

渋谷に移る前の学芸大学駅近くにあった頃のことについては第37回と第60回で紹介した。中目黒のお店については第44回で紹介した。
今、根室食堂が小さなお店であったことを知らない方々も多いに違いない。ずいぶん時が経ったのだなと思う。

渋谷 酒処「十徳」渋谷店
住所 東京都渋谷区道玄坂2-9-4 1F
電話 03-3770-7678
定休日 無休
営業時間 月~土 16:00~04:00 日・祝 15:30~24:00
交通 JR渋谷駅徒歩3分・京王井の頭線渋谷駅西口下車徒歩1分・地下鉄半蔵門線渋谷駅徒歩3分
公式サイト http://www.juttoku.com/
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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居酒屋探偵DAITENの生活 第494回 2012年10月13日(土) 【地域別】 【時間順】 【がっかり集】
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観劇 松洋作・演出「みのむしⅢ」
土曜日の夕方、京王井の頭線の東松原駅で降りた。まったく初めて降りる駅である。
SAKURAと二人、東松原駅徒歩1分の小劇場「ブローダーハウス」で芝居を見る為であった。
植松洋 作・演出「みのむしⅢ」という作品。
この芝居には、我が咲良舎の公演、中目黒・楽屋公演・咲良舎ランチシアター「チェホンテ・ア・ラ・カルト」に出演してくれた俳優の大槻博之さんが出演されているのだ。
一言で言えば、懐かしい舞台だった。八十年代演劇ブームの頃、様々な小劇場に通った頃を思い出した。
安部公房、つかこうへい、竹内銃一郎といった私の好きな作家たちのことが頭に浮かぶ。
一生懸命に演じてくれる俳優たちを前にして、膝が舞台に接してしまうほどに近いような小劇場の一番前の席に座り、一生懸命に芝居に集中した。楽しかった。
暗転の中、舞台上のバミリの為に貼られた、たくさんの「蓄光」が怪しく光るの眺め、本当に美しいと感じた。
楽しい2時間は、あっという間に過ぎていった。久しぶりに「芝居」を楽しむことが出来たように思う。
さて、東松原駅に戻って井の頭線に乗り、渋谷駅についた。
すぐに思いついたのはこの一軒であった。
芝居の帰りといえば、渋谷の十徳
京王井の頭線渋谷駅の西口改札を出た。目の前の道を左へ。道玄坂方面へ歩いて、最初の路地を左に曲がり、すぐ右手にその店はある。酒処「十徳」渋谷店である。前回紹介したのは、2009年11月03日の第276回であった。
その時も、代々木八幡の青年座劇場での観劇帰りに立ち寄ったのである。
入って右手に方に六人ほどが座れるテーブルが4つ。どの席にも何人かの方が座っていらっしゃる。左手奥に五人ほどがやっと座れる狭いカウンター席があって、その一番奥のトイレ手前にSAKURAと二人で並んで座った。
こちらのお店では、「取りあえず生」などと、もったいないことは言わない。最初から日本酒である。
まずは、SAKURAは、「今日のおすすめ」のお酒の中から山口県岩国市の八百新酒造株式会社の雁木 純米無濾過ひやおろし(580円)を選び、私は、山形県酒田市の東北銘醸株式会社の初孫きもと2種飲み比べセット(450円)である。
もちろん、分け合って飲むのである。
雁木 純米無濾過ひやおろしは香り高く、良い意味で口中で暴れる感じであった。
突き出しは鳥団子の煮物である。この鳥団子で酒をいただき、しばし楽しんでからつまみを頼んだ。
新さんまのバジル風味揚げ(580円)とヒラメ刺し(750円)である。
最初に出てきたヒラメ刺しの淡泊な味を楽しんでから雁木 純米無濾過ひやおろしをグイッといただく。口の中に味わいが広がる。
新さんまのバジル風味揚げも揚げ物としては、上品な味わいである。うまい。
SAKURAの2杯目は新潟県村上市の宮尾酒造株式会社のあまりにも有名な銘柄、〆張鶴(500円)である。
私の2杯目は石川県加賀市の鹿野酒造株式会社の益荒男 山廃純米秋上がり(650円)である。
〆張鶴は、落ち着いた味わいであった。
「今日のおすすめ」のお酒の中から益荒男 山廃純米秋上がりは、その名の通り、なかなかに暴れん坊のお酒であった。石川県の酒といえば、加賀鳶を飲んでいた我々としては、新しい発見でもあった。
ここで、がっかりしたことが一つ。
新さんまのバジル風味揚げを一片、床に落としてしまったのである。
かわいそうであった。私がかわいそうなのではない、さんまに申し訳ないのである。
「今日のおすすめ」のお酒は、まさに「暴れん坊シリーズ」である。
ここで、負けないツマミを一つ。紀州の梅 大粒うす塩 南高梅 一粒150円をいただく。
塩分は、1.6%だそうである。
これを少しだけ食べて、また、酒をいただく。
店内も満席となっていた。時間が遅くなると、本当に日本酒が好きな訳ではない方、例えば「カルピスサワーあります?」などと聞いてしまう方も入ってきてしまう。だいぶうるさくもなってきた。
お勘定をお願いすることにした。二人で4,680円。
「新さんまのバジル風味揚げを一つ落としてしまったんだ。ごめんなさいね。」とお店の方に伝える。
外を見れば、下の写真のように、午前4時まで営業しているとのこと。

来るたびにほんの少しだけお話をするお店の方も健在。
懐かしい芝居に、懐かしい店、楽しい土曜の夜であった。
※ ※ ※
追記 帰り道、京王井の頭線の渋谷駅の脇に3階建てのビルを発見した(写真)。
そのビルに入っているのは、あの「根室食堂」であった。

渋谷に移る前の学芸大学駅近くにあった頃のことについては第37回と第60回で紹介した。中目黒のお店については第44回で紹介した。
今、根室食堂が小さなお店であったことを知らない方々も多いに違いない。ずいぶん時が経ったのだなと思う。

渋谷 酒処「十徳」渋谷店
住所 東京都渋谷区道玄坂2-9-4 1F
電話 03-3770-7678
定休日 無休
営業時間 月~土 16:00~04:00 日・祝 15:30~24:00
交通 JR渋谷駅徒歩3分・京王井の頭線渋谷駅西口下車徒歩1分・地下鉄半蔵門線渋谷駅徒歩3分
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ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
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