FC2ブログ

蒲田 やきとん「豚番長」第3回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第506回 2013年2月13日(水) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】




※2013年2月8日 1,100,000カウント通過。感謝!

蒲田 やきとん「豚番長」  第3回

 ~ コブクロとおっぱい ~

 
 蒲田豚番長

    にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ  blogram投票ボタン ←クリックお願いします。

 ↓電子書籍の作成と販売が出来るサイト
ブクログのパブー | 電子書籍作成・販売プラットフォーム 居酒屋短編小説を発表中。このブログの右カラムに作品別のリンクがあります→


 蒲田に立ち飲み店が多くあるという事実をまったく知らないという友人がいる。いいぐる君である。
 突然、彼を案内することになった。
 ただし、諸事情から使える時間は午後7時からの1時間のみである。
 ゆえに、東急池上線東急多摩川線蒲田駅の北側にあるガード脇の道へと連れていった。

 「今や一番立ち飲み店が集中している地区でね・・」と私。
 「この通りに来たことあります・・・でも、たくさん立ち飲み店があるなんて気づかなかったなあ」と、いいぐる君
 「酔っていたのではないの?」
 「かもしれません・・・左側のお店はずいぶん変わりましたね」
 「東急の駅下の耐震化工事の時に、古い店はだいぶ出てしまったからね、好きな珈琲店もあったんだ」

 右手に「炙り安」さんがあった。

 「ここは、御夫婦でやっていて、つまみが豊富なお店でね」
 「混みあってますね・・・」
 「人気店だからね」

 先に歩いて、十字路を抜ける。
 左手向こうのガード下のお店は工事中であった。以前はチェーンのもつ焼き系のお店であった。
 さらに歩いて、右手には、立ち呑み処「うなぎ家」さんがあった。

 「ここはね、うなぎやさん」
 「えっ? 立ち呑みですよね・・・」
 「店名がうなぎ家さんっていうんだ・・・ちゃんとうなぎの串焼きも食べられるんだよ」
 「めずらしいですね・・・でも、まさに、ディープな感じですね」
 「まあ、年齢層は高いかな・・・」
 「僕なんか・・・ちょっとまだ早いかもしれませんね」
 「そうだな、まだかな」

 さらにすすむと、右手には、狭い間口の立ちのみ店串カツ「みつるちゃん」があった。
 店内はサラリーマン風のスーツを来た方々が並んで立っておられる。

 「串カツならば、ここ、みつるちゃんだね」
 「混んでますね、ここも」
 「たしかに・・・前に来た時は貸し切りだったよ」
 
 左側が東急線のガード。ガード下にもお店が入っている。
 以前は間口の狭いスナック風のお店が多かったけれど、少し変わってきたようである。

 次に、右に曲がる道があるT字路に出た。
 
 「この先にもいろいろあるけれど、今日のところはここにしよう」
 
 目の前の店を指さした。
 
 「ここですか・・・いい感じですね」と、いいぐる君
 
 T字路の向こう角にそのお店はあった。
 立ち飲みカウンターだけのもつ焼き店、やきとん「豚番長」さん。
 店内の様子については、こちらのお店を始めて紹介した第262回の記事を御覧いただきたい。

 さて、飲み物をまず頼む。私がホッピー3冷(380円)、いいぐる君生ビール(450円)である。

 焼き物はつくね(100円)、はらみ(100円)、かしら(100円)、ねぎ(130円)を2本づつである。

 さらに、メニューをみながらいいぐる君は意外なことを言った。

 「おっ、おっぱいありますね」
 「君、知ってるんだねえ・・・コブクロもあるよ」
 「両方いきたいですね」
 「おっぱいコブクロ、2本づつお願いします」

 するとしばらくしてお店の方がきた。

 「あの、おっぱいコブクロも終わっちゃったんですが・・・」
 「おっぱいコブクロも無しですかあ、残念だなあ・・・」といいぐる君
 
 「おっぱい」を連呼している自分たち、そして、とても残念そうないいぐる君の様子を見て、笑ってしまった。

 代わりにスパム串(150円)を2本づつ頼んだ。
 
 焼き物が随時焼けた分からやってくる。いいぐる君は美味しそうに食べていた。

 「ここ、うまいすね」

 2杯目はいいぐる君ウーロンハイ(350円)、私はトマトハイ(380円)である。

 ここで、おでんを頼むことにした。だいこんちくわぶはんぺんである。どれも100円。

 「牛すじはんぺんは御注文が入ってから作るのでちょっとお時間がかかりますが・・・」
 「いいですよ、待ってます」

 友人はウーロンハイをもう1杯のんだ。満足な様子である。

 「このお店の先の地域にもね、まだまだ、立ち飲み店があるんだ・・・」
 「まだあるんですか・・・」
 「僕の知っているだけで3軒あるかな」
 「恐るべし蒲田ですね」

 その3軒とは、「絶好鳥」さんと「レバーランド」さん、そして、ちょっと敷居の高いあの名店である。

 「また、立ち飲み来てみるかい?」
 「いいですね、よろしくお願いします」

 居酒屋好きは「居酒屋」を人に紹介するのが好きである。その居酒屋をほめてもらうと、自分がほめられたように気持ちになる。そして、もっとびっくりさせたいと思う。
 久しぶりにこの気持ちが甦ってきた。

 午後7時から8時少し過ぎまで、短い間だったけれど、いいぐる君も楽しんでくれたようである。御勘定は2人で4,270円であった。

 私は家路を急いだ。いいぐる君はまだ若い、1人またどこかへ行ったかもしれない。






蒲田 立ち飲み やきとん「豚番長」
住所 東京都大田区西蒲田7-63-6
電話 03-3789-7058
定休日 不定休 
営業時間 平日 16:00~24:00 土日祝 12:00~24:00
交通 東急池上線・多摩川線蒲田駅下車徒歩3分。JR京浜東北線蒲田駅下車徒歩4分。


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

こちらクリックお願いします→ FC2 Blog Ranking

こちらクリックお願いします→ 人気blogランキングへ

実力派俳優になりたい人は→ 演出家守輪咲良のページ「さくらの便り」
蒲田

Comments 3

新岳大典

Re: タイトルなし

たろう様

まことに恐縮です。
ありがとうございました。

  • 2013-03-07 (Thu) 17:48
  • REPLY
たろう

いゃ、コメントに関しては全く気にする必要ないですね!
前も言いましたが完成度が高く完結されているから書けないだけです。
例天才モーツァルトは完成された音楽なので指揮者が個性出せない出しようがないメロディーです。
ベートーベンは天才ですが苦労人です。
僕はベートーベンが一番で二番はモーツァルトなんですが。
ベートーベンは完成されてないから指揮者次第でガラリと変わります。
ダイテン氏は例えたらモーツァルトです。
さらに手を加えて完成度が高くなればもっとコメントは減ります。だからとて人気ないというわけではありません。
面白く書けてますから見てる人数は変わらないでしょうね。
ただ、輩が入れないだけです。
僕は個人的にオチャラケた文章で書くブログには興味ありません。下手くそだから(笑)居ますよね?うま~ですわ とか書く輩(笑)

  • 2013-03-05 (Tue) 10:19
  • REPLY
新岳大典

ありがとうございます

類たろう様

居酒屋探偵DAITENです。

> バーボンロードは面白いですね。
> バーボンロードに酒場放浪記に出た信州屋がありましたが・・・・

 開店早々に前を通りました。中から若い方が出てこられて「吉田類さんも来てくださいました」とおっしゃってました。新しく改装されていましたね。

 いろいろなお店があって、それぞれのお店の事情がありますね。そこに物語がたくさんあります。
 今まで見てきたことを「居酒屋探偵DAITENの生活」にすべて書くつもりはありません。
 しかし、それぞれ租借して、別の形で発表してゆくつもりです。

 いろいろとお言葉をいただき、本当にはげみになります。
 
 最近は、様々な事情があり、探偵としての取材も少なくなってしまい、書き込みが減ってしまっています。
 こんなに丁寧に読んでくださる方がいらっしゃるのに、申し訳ないと思っております。

 過去の書き込みも文章にもっと推敲を加えたいと思っております。

 これからもよろしくお願いします。

 ありがとうございました。
 

 

  • 2013-03-03 (Sun) 17:12
  • REPLY