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大崎広小路「朝日屋」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第53回  2007年11月16日(金)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


2010年冬 東急池上線大崎広小路駅高架耐震工事に伴い閉店



大崎広小路 大衆料理「朝日屋」

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 やや風邪ぎみの体調の中、東急池上線の大崎広小路駅から五反田駅の間を探偵してまわった。冬の気配があたりを包んでいる。やはり寒い。ガード沿いの裏通りを歩いていると、東急池上線と目黒川が交差する場所、目黒川沿のかつ割烹「とん久」があった場所に出た。そこは、再開発によって空き地になってしまっていた。裏手にあった大木が向きだしになっている。そのすぐ脇に、人が一人通れるだけの狭い路地があり、その路地に面して小さなおでん屋さんがある。この再開発に含まれていてもおかしくない位置にある。それでも赤提灯に灯がともり、営業をしているのだ。「居酒屋探偵DAITENの生活 第49回」で紹介した、西小山の「八十八」も再開発で移転を余儀なくさせられた。またここでも一軒、古い店の灯が消えてしまうのだろうか。

 五反田と大崎広小路駅の間のガード下には昔から様々な居酒屋があった。しかし、再開発によって消えていった店も多い。そんな中、大崎広小路駅前の一角には、しぶとく残っている店がある。居酒屋として営業している店は4軒。ガードの西側に串焼き「ぽっぽ」、大衆料理「朝日屋」があり、東側には大衆酒場「一平」、呑み処「さわらび」がある。

 今日の店は、その四軒のうちの一軒である。以前に「居酒屋探偵DAITENの生活 第26回」で紹介した「ぽっぽ」のすぐ隣の店である。「ぽっぽ」に来る度に気になっていたのであるが、中を覗くといつも満席で、なかなか機会に恵まれなかった。店の名前は大衆料理「朝日屋」である。
 稽古場との行き来に利用する大井町と渋谷の間を走る東急の路線バスのバス停「大崎広小路駅前」でSAKURAと待ち合わせ、バス停から10秒の場所にある「朝日屋」に行った。

 店内に入ると、右手は10名ほどが座れるL字カウンターである。左手には6人掛けのテーブル席が3つあった。午後7時30分の入店。ほぼ満席に近い状態の中、カウンター席の左右のお客さんに詰めてもらい、二人で座ることが出来た。

 まず最初にビールを頼んだ。キリンラガー大(価格失念)である。つまみは生海苔酢(300円)、ほたて刺し(740円)、ポテトサラダ(300円)、明日葉おひたし(300円)を頼んだ。
 メニューを見ると、300円程度の大衆居酒屋価格のつまみがたんさんあり、同時に700円から1200円程度のやや高めの刺身類もある。自分の懐具合で選ぶことが出来るのである。
 生海苔酢が最初に出てきた。磯の香りがして実にうまい。この店で選ぶべきは「海のもの」だなと思わせられた。次に出てきたほたて刺しもうまい。厚めのほたてが6切れ出てきた。妥当な値段である。

 SAKURAはすっかりこの「朝日屋」が気に入ったようである。大好きな芋焼酎のボトルを入れようと言う。実に珍しい。さつま白波のボトル(2,500円)をお願いして、お湯割りで飲み始める。冷えてしまった身体にお湯割りが心地よい。
 つまみをもう一品お願いする。しろいか刺し(740円)である。このいか刺しはうまかった。高級割烹店へ行けばこのくらいのものは出てくると言う人もいるだろう。しかし、ここ朝日屋の刺身類には努力の跡を感じるのである。

 5人ほどの女性のグループがいて、ひときわ声が大きく異質であったが、その他の客筋はどちらかといえば中高年の男性が主であった。店の側も全員が60代から70代、料理担当の男性一人と、配膳や洗い物などを担当する女性三人組。全員が白衣を着て、三角巾を頭につけている。顔が似ているので姉妹ではないかと思われた。白衣に三角巾は大井町の「大山酒場」の女性陣を思わせる。

 約1時間の滞在。焼酎ボトルを入れて、2人でお勘定は5,760円であった。ボトルが入っているというのは再訪ありということ。寒い冬の夜、芋焼酎のお湯割が恋しくなった時は「大崎広小路」に来てしまうに違いない。
 


大崎広小路 大衆料理「朝日屋」
東京都品川区西五反田1-22-6 池上線ガード下
電話 03-3494-1579
東急池上線 大崎広小路駅徒歩1分


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大崎広小路

Comments 1

新岳大典

Re: 居酒屋朝日屋

katayama様

コメントありがとうございます。
面白いエピソードありがとうございます。
さて、朝日屋さんは、記事の上の部分にも書き込んだように、すでに池上線の耐震工事の為に閉店されています。
周囲のお店もすべて閉店されました。残念です。
また、多幸安に関しては第477回で3回目ですが、紹介させてもらっています。
そちらも是非読んでいただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いします。

  • 2014-10-03 (Fri) 00:20
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