大井町 もつ焼き「しげ」第2回
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第532回 2013年11月2日(土) 【地域別】 【時間順】 【がっかり集】
大井町 もつ焼き「しげ」 第2回

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前回のお店を出た後、左へ。帰宅する為に東急大井町線の大井町駅に向かうのである。
しかし、前回も書いたように「居酒屋中毒」の禁断症状が出てしまっている私は、帰ることが出来ずに、すぐそばのお店に寄ってしまうのであった。名店を出ると、すぐそこに、また名店が存在してしまうのが大井町の凄いところである。
当時は、現在のように1回に1軒というペースで紹介するのではなく、その日にハシゴした数軒を1回の記事に一緒に書いてしまっていた。ゆえに、前回のお店と同じ記事、2007年9月19日の第41回で紹介したお店、もつ焼き「しげ」である。
入口の右手に焼き台があり、その前に肉をさばく為の大きなまな板の乗った調理台がある。
そこで、若い男性が一人、肉を切っておられた。
左側には4人席テーブルが4つほど並んでいる。
そして、右手に狭いカウンター席が数席あり、その一番奥に男性客が一人。
他にはどなたもいらっしゃらない。私はカウンターの一番手前端に座らせてもらった。
お店の方が目の前の肉をすべて冷蔵庫にしまってから私のところにやってこられる。
まずは、レモンサワー(400円)をお願いする。
ポテトサラダがお通しであった。目の前の高い位置に年季の入った短冊が貼ってある。
「ハツモト、ノドモト、ハラミ、ナンコツ、1本づつお願いします」
「塩とタレはどちらにしますか?」
「ハラミだけタレでお願いします」
ハツモトとノドモトは売り切れてしまう場合が多い。早い時間に来るのはやはり良い。
ハツモト(120円)、ノドモト(120円)、ハラミ(120円)、ナンコツ(110円)と一期に頼む。
迷いなく頼めるのは私としては珍しい。
カウンターの前の高い位置にテレビがあり、この後始まる日本シリーズ第6戦、楽天対巨人の話題が放送されていた。
まず、ハラミからやってくる。このハラミタレ、正解である。
次に、塩で焼いた3品。
左からハツモト、ナンコツ、ノドモト。
どれも一つ一つの肉片が大きい。また、長めの串に刺してあり、食べやすい。
「プリプリ」という褒め言葉が頭に浮かぶ。
月並みな表現ではあるけれど、ついつい使ってしまう。
そして、「うまいなあ」と心の中でつぶやく。
2杯目を頼む。梅干しサワー(400円)。
次も4本バラバラに頼んでみた。
「タン、ハツ、カシラ、ガツ、全部塩でお願いします。」
次の4種はオーソドックスなものを選んだ。
タン(90円)、ハツ(90円)、カシラ(100円)、ガツ(130円)。
仕込み中の肉を冷蔵庫にしまってから、私の注文のものを焼いてくれた。
トイレに立った。お店の一番奥のトイレは以前より新しいものに変わっていた。
お店全体が古くて味わい深いのは良いと思う。でも、トイレだけは新しく衛生的な方が良い。
そのトイレに漫画の切り抜きが貼ってあった。見れば、こちらのお店を紹介した漫画である。

さて、後半の4本をいただく。
タン、ハツ、カシラ、ガツ。
どれも美味しくて、次々に食べてしまった。
テレビでは、子供の出産に関するドキュメンタリーを放送していた。
自分のほんとうの父親を探す医師。
それを見ながら私は肉を食べている。
肉は「命」の元、他の生命からもらった「命」である。
命の肉、八種類を美味しくいただいた。
次々に常連の方たちが入ってくる。
皆さん、ケースから自分でおしぼりを出して席へ座る。
タン、ハツ、カシラ、ガツ。
以前から思っていたことだけれど、モツ焼きの部位の名前の短かさが好きである。
午後5時10分から6時まで50分の滞在。お勘定は1910円であった。
どなたもテーブル席には座らず、狭いカウンターに並ぶ、男たちの背中が愛らしい。
満足しきった私は外に出た。
大井町駅に向かって歩き始めた。並びには、マスコミで取り上げられた、とても有名な「やきとり店」の支店があった。店内は満席、外に並んでいらっしゃる方たちもいる。
そこに、並ぶ気持ちにはまったくならない。
何を食べれば良いのか、何が美味しいのか、考えさせられる瞬間であった。
(了)
※ ※ ※
(追記)
大井町駅東口側に「しげちゃん」という、別のもつ焼きのお店もあるので御注意のほど。

大井町 焼き鳥「しげ」
住所 東京都品川区大井1-1-27
電話 03-3771-2272
定休日 日曜休
営業時間17:00~23:00
交通 東急大井町線大井町駅より徒歩2分/JR京浜東北線大井町駅北口より徒歩3分
ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE
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しかし、前回も書いたように「居酒屋中毒」の禁断症状が出てしまっている私は、帰ることが出来ずに、すぐそばのお店に寄ってしまうのであった。名店を出ると、すぐそこに、また名店が存在してしまうのが大井町の凄いところである。
当時は、現在のように1回に1軒というペースで紹介するのではなく、その日にハシゴした数軒を1回の記事に一緒に書いてしまっていた。ゆえに、前回のお店と同じ記事、2007年9月19日の第41回で紹介したお店、もつ焼き「しげ」である。
入口の右手に焼き台があり、その前に肉をさばく為の大きなまな板の乗った調理台がある。
そこで、若い男性が一人、肉を切っておられた。
左側には4人席テーブルが4つほど並んでいる。
そして、右手に狭いカウンター席が数席あり、その一番奥に男性客が一人。
他にはどなたもいらっしゃらない。私はカウンターの一番手前端に座らせてもらった。
お店の方が目の前の肉をすべて冷蔵庫にしまってから私のところにやってこられる。
まずは、レモンサワー(400円)をお願いする。
ポテトサラダがお通しであった。目の前の高い位置に年季の入った短冊が貼ってある。
「ハツモト、ノドモト、ハラミ、ナンコツ、1本づつお願いします」
「塩とタレはどちらにしますか?」
「ハラミだけタレでお願いします」
ハツモトとノドモトは売り切れてしまう場合が多い。早い時間に来るのはやはり良い。
ハツモト(120円)、ノドモト(120円)、ハラミ(120円)、ナンコツ(110円)と一期に頼む。
迷いなく頼めるのは私としては珍しい。
カウンターの前の高い位置にテレビがあり、この後始まる日本シリーズ第6戦、楽天対巨人の話題が放送されていた。
まず、ハラミからやってくる。このハラミタレ、正解である。
次に、塩で焼いた3品。
左からハツモト、ナンコツ、ノドモト。
どれも一つ一つの肉片が大きい。また、長めの串に刺してあり、食べやすい。
「プリプリ」という褒め言葉が頭に浮かぶ。
月並みな表現ではあるけれど、ついつい使ってしまう。
そして、「うまいなあ」と心の中でつぶやく。
2杯目を頼む。梅干しサワー(400円)。
次も4本バラバラに頼んでみた。
「タン、ハツ、カシラ、ガツ、全部塩でお願いします。」
次の4種はオーソドックスなものを選んだ。
タン(90円)、ハツ(90円)、カシラ(100円)、ガツ(130円)。
仕込み中の肉を冷蔵庫にしまってから、私の注文のものを焼いてくれた。
トイレに立った。お店の一番奥のトイレは以前より新しいものに変わっていた。
お店全体が古くて味わい深いのは良いと思う。でも、トイレだけは新しく衛生的な方が良い。
そのトイレに漫画の切り抜きが貼ってあった。見れば、こちらのお店を紹介した漫画である。

さて、後半の4本をいただく。
タン、ハツ、カシラ、ガツ。
どれも美味しくて、次々に食べてしまった。
テレビでは、子供の出産に関するドキュメンタリーを放送していた。
自分のほんとうの父親を探す医師。
それを見ながら私は肉を食べている。
肉は「命」の元、他の生命からもらった「命」である。
命の肉、八種類を美味しくいただいた。
次々に常連の方たちが入ってくる。
皆さん、ケースから自分でおしぼりを出して席へ座る。
タン、ハツ、カシラ、ガツ。
以前から思っていたことだけれど、モツ焼きの部位の名前の短かさが好きである。
午後5時10分から6時まで50分の滞在。お勘定は1910円であった。
どなたもテーブル席には座らず、狭いカウンターに並ぶ、男たちの背中が愛らしい。
満足しきった私は外に出た。
大井町駅に向かって歩き始めた。並びには、マスコミで取り上げられた、とても有名な「やきとり店」の支店があった。店内は満席、外に並んでいらっしゃる方たちもいる。
そこに、並ぶ気持ちにはまったくならない。
何を食べれば良いのか、何が美味しいのか、考えさせられる瞬間であった。
(了)
※ ※ ※
(追記)
大井町駅東口側に「しげちゃん」という、別のもつ焼きのお店もあるので御注意のほど。

大井町 焼き鳥「しげ」
住所 東京都品川区大井1-1-27
電話 03-3771-2272
定休日 日曜休
営業時間17:00~23:00
交通 東急大井町線大井町駅より徒歩2分/JR京浜東北線大井町駅北口より徒歩3分
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