蒲田 居酒屋「升本」第3回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第537回 2013年11月30日(土) 【地域別】  【時間順】  【がっかり集】





蒲田 居酒屋「升本」 第3回

  ~ 冬の温泉の帰り道 ~

 蒲田/升もと

 
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 前回のお店は、東急多摩川線と池上線の蒲田駅のホームの脇にある。
 SAKURAと待ち合わせした改札口へ行き、一緒に蒲田駅西口側に降りた。
 JR京浜東北線とJR東海道線の線路沿いを南へ歩いて、環状8号線の陸橋下をくぐり、富士通の先、車両基地手前の踏切を渡る。さらに歩いて線路上の歩道陸橋を渡ると、そこは都立蒲田高等学校の南側、蒲田本町であった。
 蒲田本町は京浜東北線と京浜急行線に挟まれた地域である。
 先ほどの歩道橋を降りた場所からまっすぐ東に歩くと、蒲田本町の中心を南下するバス通りに出た。右に曲がり少し歩くと左に入る道がある。少し行くと、右手に「蒲田温泉」がある。銭湯料金で入ることの出来る有名な黒湯温泉施設である。

 蒲田温泉 蒲田温泉外観

 建物は角地に建っており、左脇の路地を入ると入口がある。路地の入口には「蒲田温泉」の文字が書かれた看板が上がっている。「蒲田」の文字と「温泉」の文字の間にあるキャラクターはライオンだろうか。

 蒲田温泉 蒲田温泉入口

 今回の目的は温泉浴。入口を入るとフロントがあり、マッサージ機やソファ、テレビが置かれている。二階はお休み処である。脱衣所も浴室もそれほど広くはない。とても混んでいた。年齢層も高い。
 黒湯そのものは、高温と低温の両方の浴槽がある、普通のお湯の方の浴槽も何もないものと電気風呂の2つがあった。
 ゆっくり暖まり、高機能のマッサージ機で身体をほぐしてもらった。

 外に出てバス通りまで行くと、蒲田駅まで歩きたいとSAKURAが言い出す前に、目の前にやってきた蒲田駅行きのバスに飛び乗った。バスは5分ほどで駅近くに到着。
 温泉銭湯に入って酒を飲まないはずもない。東口の交番脇にある連絡通路をくぐって西口へ。
 向かったのは、西口ロータリーから右手斜めのバスが入ってくる通りを行き左手にある全品300円酒場「升本」さんであった。
 
 左手のガラスに大きく「全品300円」と描いてある。右手の入口から中に入った。店内はかなり混んでいた。左手の6人掛けテーブルにお相席で座られせてもらった。

 まずは、お通しが2つ。これも300円に違いない。
 飲物は、黒霧島お湯割りホッピーセット黒。値段を表記する必要がない。すべて300円だからである。それにしても300円のホッピーセットは安い。

 本日のお刺身から寒ぶり刺し湯豆腐若鶏おろしポン酢を頼む。若鶏おろしポン酢は、鶏の唐揚げをポン酢で食べるもの。

 何も知らないで入った人は戸惑うかもしれない。一品一品には値段がない。すべて300円であるから表示する必要がないのだ。

 南部美人がおすすめ品の中にあった。「岩手、11月限定地酒」とある。
 黒霧島お湯割りと一緒に頼む。

 升の真ん中にグラスが入ってる。ちょっとだけこぼしてくれるのは御愛敬。グラスの下で受けているのは、よくある小さな升や小さな皿ではない。五合升と思われる大きな升の底にちょろっとこぼれた感じになる。面白い。

 店内は、どんどん混んできた。テーブルとテーブルの間も狭いので、お店の方が通るのもたいへんである。
 やはり、混み合う大衆酒場では通路に足を出すくせはよくない。

 5時30分から6時30分まで1時間ほどの滞在。2700円であった。

   ※   ※   ※

 JR蒲田駅と東急蒲田駅の間の通路をSAKURAと歩いた。
 ジャージを着た体育会系の少女たちが10人以上楽しそうに話していて、広い通路が半分うまってしまっていた。
 行く手を阻む少女たちである。
 その少女たちのど真ん中を意図的に通りながら言ってみた。

 「むちゃくちゃ邪魔だぞ、どっちかに寄れよ~」

 すると、何人かが荷物を持ちながら大きな声で言った。

 「はい、右に寄りま~す、すいませーん」

 降りかえって、遠くから「いえ~」と言いながら、人差し指と親指でL字を示して見せた。

 このL字が何であるのか自分でも解らなかった。確実にほろ酔いで機嫌が良いのである。

 すると、「おじちゃん可愛い~」と言われた。

 面白い。でも、同じことを私は渋谷や新宿などではしない。
 ある意味、東京ローカルである蒲田だからそうしたのである。
 コミュニケーションできる相手だからするのである。

 (了)





 蒲田/升もと


蒲田 居酒屋「升本」
住所 東京都大田区西蒲田7-6-1
電話 03-5710-2318
定休日 日曜日
営業時間 16:00~24:00
交通 JR京浜東北線蒲田駅・東急池上線蒲田駅、東急多摩川線蒲田駅徒歩3分




ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE

テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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