赤羽 立ち飲み「いこい」
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第56回 2007年12月8日(土) 【地域別】 【時間順】
赤羽 立ち飲み「いこい」
土曜日の午後である。昼間から酒を呑もうという場合、行く場所として最初に思いつく街、それは赤羽である。
ASIMO君と二人、赤羽駅についたのは午後2時少し前であった。改札を出て右にすすみ、駅から出ると左方向に道が見える。その道を入って二つ目の十字路に出る、すると、向こう角にはキャバレー「ハリウッド」の巨大な「H」の文字が見える。その角を左に曲がり、少し行くと左手に今日の目的地「いこい」がある。
この店は、年中無休である。しかし、前回の2007年8月18日(土)に、この店に来た時、私とASIMO君は「夏休み」の文字を店の前に貼られた紙の上に見てしまったのである。ゆえに、今回は今時の言い方をすれば、所謂「リベンジ」であった。
店に入る入口は2カ所ある。右手の扉から入ると、入ってすぐ右側に、回りを10人程が囲みながら立つことの出来る、高いテーブルが4つほどある。そして、入って左側には、大きなコの字カウンターがある。周囲に30人程が立つことが出来るだろうか。コの字カウンターの真ん中は四角い空間になっており、その中央に店主らしき親父さんが一人立っている。六十代であろうか、矍鑠としており、目が鋭い。
まずは、私はホッピー(360円)氷無しを、ASIMO君はレモンサワー(210円)を頼む。最初のツマミはマグロブツ(110円)を一つと、煮込み(110円)を二つ頼む。
ASIMO君と千円札を一枚づつ出して目の前に置く。初めて入る店であるが、この店のシステムは解っている。品物をサッと出した親父さんが素早く千円札を取り、釣り銭を戻した。
コの字カウンターの中の「親父さん」は、店の人間に次々に指示をする。「鯵を3つ作って」「それは、おばちゃんが一人でやって」「早く洗いものやっちゃって」とドンドン指示をする。
客は次々と入ってくる。すぐに客に対応をする。常連客にギャンブルの結果を聞いたり、客の相手もサラリやってみせる。この親父さんのリズムとスピードで全体がコントロールされているのである。やや荒っぽいが「商機」を逃さない為であることは理解できる。
今日は土曜日の午後で空いているが、混み合っている時間帯には、さぞ戦争状態であろうことが予想される。飲む方も飲ませる方も「戦い」に違いない。
2杯目はレモンサワー(210円)と酎ハイ(180円)を頼む。イカ焼き(110円)、おひたし(110円)も追加。それからイカダンゴ焼き2本(220円)を最後に頼み、ASIMO君は3杯目のレモンサワーを頼んだ。
ここで、入口から顔色の悪い一人の男性客が入って来た。その手には、最初から千円札が握られていた。千円札は強く握られている為に歪んでいた。その歪みにその男性客の「酒を呑みたい」という気持ちが込められているように思えた。すると、何故か心が少しうずいた。
お勘定をお願いした。二人で1,940円であった。飲み物5杯とツマミが6品でこの価格である。一人970円。
さて、今日は3軒廻る予定である。そして、3軒目の店の入店予定時間が午後4時である。先を急ぐことにした。午後2時から35分間の滞在であった。
(つづく)
赤羽 立ち飲み「いこい」
東京都北区赤羽1-3-8
電話 03-3901-5246
JR赤羽駅徒歩2分
定休日 日曜日
営業時間 月~土07:00~22:00 祝日07:00~21:30
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
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居酒屋探偵DAITENの生活 第56回 2007年12月8日(土) 【地域別】 【時間順】
赤羽 立ち飲み「いこい」
土曜日の午後である。昼間から酒を呑もうという場合、行く場所として最初に思いつく街、それは赤羽である。
ASIMO君と二人、赤羽駅についたのは午後2時少し前であった。改札を出て右にすすみ、駅から出ると左方向に道が見える。その道を入って二つ目の十字路に出る、すると、向こう角にはキャバレー「ハリウッド」の巨大な「H」の文字が見える。その角を左に曲がり、少し行くと左手に今日の目的地「いこい」がある。
この店は、年中無休である。しかし、前回の2007年8月18日(土)に、この店に来た時、私とASIMO君は「夏休み」の文字を店の前に貼られた紙の上に見てしまったのである。ゆえに、今回は今時の言い方をすれば、所謂「リベンジ」であった。
店に入る入口は2カ所ある。右手の扉から入ると、入ってすぐ右側に、回りを10人程が囲みながら立つことの出来る、高いテーブルが4つほどある。そして、入って左側には、大きなコの字カウンターがある。周囲に30人程が立つことが出来るだろうか。コの字カウンターの真ん中は四角い空間になっており、その中央に店主らしき親父さんが一人立っている。六十代であろうか、矍鑠としており、目が鋭い。
まずは、私はホッピー(360円)氷無しを、ASIMO君はレモンサワー(210円)を頼む。最初のツマミはマグロブツ(110円)を一つと、煮込み(110円)を二つ頼む。
ASIMO君と千円札を一枚づつ出して目の前に置く。初めて入る店であるが、この店のシステムは解っている。品物をサッと出した親父さんが素早く千円札を取り、釣り銭を戻した。
コの字カウンターの中の「親父さん」は、店の人間に次々に指示をする。「鯵を3つ作って」「それは、おばちゃんが一人でやって」「早く洗いものやっちゃって」とドンドン指示をする。
客は次々と入ってくる。すぐに客に対応をする。常連客にギャンブルの結果を聞いたり、客の相手もサラリやってみせる。この親父さんのリズムとスピードで全体がコントロールされているのである。やや荒っぽいが「商機」を逃さない為であることは理解できる。
今日は土曜日の午後で空いているが、混み合っている時間帯には、さぞ戦争状態であろうことが予想される。飲む方も飲ませる方も「戦い」に違いない。
2杯目はレモンサワー(210円)と酎ハイ(180円)を頼む。イカ焼き(110円)、おひたし(110円)も追加。それからイカダンゴ焼き2本(220円)を最後に頼み、ASIMO君は3杯目のレモンサワーを頼んだ。
ここで、入口から顔色の悪い一人の男性客が入って来た。その手には、最初から千円札が握られていた。千円札は強く握られている為に歪んでいた。その歪みにその男性客の「酒を呑みたい」という気持ちが込められているように思えた。すると、何故か心が少しうずいた。
お勘定をお願いした。二人で1,940円であった。飲み物5杯とツマミが6品でこの価格である。一人970円。
さて、今日は3軒廻る予定である。そして、3軒目の店の入店予定時間が午後4時である。先を急ぐことにした。午後2時から35分間の滞在であった。
(つづく)
赤羽 立ち飲み「いこい」
東京都北区赤羽1-3-8
電話 03-3901-5246
JR赤羽駅徒歩2分
定休日 日曜日
営業時間 月~土07:00~22:00 祝日07:00~21:30
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