池上 立ち呑み「蒲田屋」第3回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第570回 2014年9月24日(水)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


 ※2014年9月24日 1,320,000カウント通過。感謝!

池上 立ち呑み「蒲田屋」 第3回
 
  ~ 池上にバッタを見た ~

  

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 大田観光協会のサイトによれば、大田区には150の商店会があるそうである。その中でも池上駅周辺ほど多くの商店会がある地域も無いかもしれない。
 数えてみれば、堤方商栄会、姫沙羅通り会、東電通り会、池上仲通り商店会、池上本通り商店会、池上本門寺通り商店会、池上東口商店会、池上柳本通り会、池上桜通り商店会、池上西銀座睦会、池上駅前通り商店会、表和会の12個の商店街があるのだ。

 東急池上線の池上駅の改札口を出た。駅前から左方向に向かってあるのが池上駅前商店会である。この池上駅前商店会を歩いてゆくと、左に曲がる道があり、角に立つとすぐ左手に池上線の踏切が見えた。
 その角から右手少し先に、右に曲がる道があり、その向こう角に酒屋さんがある。この酒屋さんの角から池上仲通り商店会という商店会に変わるのである。

 この角の酒屋さんが蒲田屋さんである。蒲田屋さんは実はワインに力を入れているお店で、毎月、ワインの試飲会を開催されているのである。その会場ともなっているのがお店の脇にある立ち飲みバーコーナーなのであった。何週間前に来た時もちょうどワインの試飲会であった。時間が無かったのでその時は不参加であった。
 因みに、九月のワインの日は六、七、十三、十四、二十、二十七日の六日であった。

 

 気候が良いので、お店の右手にあるドアは開けはなってあった。左手にL字カウンター。左手のカウンターに向かって立つと、店内右手奥の高い位置にあるテレビが見やすい。その場所に先客の男性客お二人。
 
 目の前の釣り銭皿に千円札を一枚入れ、メニューを見る。ホッピー酎(四九〇円)と書いてある。ホッピーセットではないのが面白い。氷無しでお願いする。焼酎の量はビアタンブラー一杯。
 ジョッキに焼酎を半分入れ、ホッピーを注ぐ。柔らかい酔いがすぐにやってきた。
 壁のおすすめメニューを見れば、白菜の漬け物(一六〇円)とある。さっそく頼んでみた。

 酒類のメニューを見る。ビール大瓶(四六〇円)、生ビール(三六〇円)、日本酒(三一〇円)、日本酒熱燗(三六〇円)など。ワイン(三六〇円)、ハイボール(四二〇円)、各種サワー(四五〇円)、種類はレモン、青りんご、梅、ウーロン、トマト。
 各種ボトル一六〇〇円。二階堂25度900ミリ、黒霧島25度900ミリ、純25度720ミリなど。店内の棚には、たくさんキープボトルが置いてある。

 テレビでは仁川アジア大会の体操の中継である。

 つまみには、味付け海苔(三〇円)や冷やっこ(一六〇円)もあった。
 角打(酒店)で飲む時はチーズが食べたくなる。

 「あの、チーズありますか?」と聞いてみた。
 「ありますよ」とママさん。

 冷蔵庫に入っていた6Pチーズの一つを置いてくれる。

 「一一〇円です」と釣り銭皿からママさんがお金を持って行く。

 グラスワインは三六〇円、日本酒なら三一〇円である。少し迷って、やはり6Pチーズ(一一〇円)があるのでワインに決めた。一〇〇円玉を釣り銭皿に追加して入れる。
 
 「赤ワインください。」と言うと、グラスに赤ワインを注いでくれた。
 「三六〇円、ちょうどですね」

 ワインを一口飲んだ。
 その時、足下に動くものを感じた。バッタである。入り口が開けてあるので入ってきてもおかしくはない。

 「虫がいるね」と御常連。
 「バッタですね」と私。
 「さっきから飛んでいるね。」
 「踏んでしまったらかわいそうですよね。」

 小さなあまり元気の無いバッタが床や壁にとまる。
 テレビでは「仁川アジア大会・体操床」の演技。
 白井勝太郎の演技である。しょうたろうと読むらしい。あの、ひねり王子、白井健三のお兄さんとのこと。

 「テレビの中でも外でも飛んでいるのだ」と、一人考えて笑う。

 なぎら健壱さんの曲、「葛飾にバッタを見た」を思い出す。「池上にバッタを見た」のである。

 「バッタを逃がしてあげたわ」と、ママさん。命は大切である。

 日本の神本選手の銅メダルが決まり、先客の方が帰って行った。

 お店の方も、立ち飲み店側ではない本来の酒店側にいらっしゃり、私だけ独りとなった。
 先払いなので当然の展開である。

 ワインの会に一度来てみたいと思う。
 私のワインの先生と一緒にならもっと良い。先生は、こちらの「蒲田屋」さんとも懇意のようである。

 帰ることにしよう。小銭の残りを手にとる。お店の方が戻ってきた時、「ごちそうさま」と言って外に出た。
 帰りたい時にすぐに帰ることが出来る。その都度払う角打スタイルは、やはり素晴らしい。
 午後七時から七時四十五分まで四十五分の滞在。支払ったのは、全部で一一二〇円であった。





 第2回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第486回 2012年6月24日(日)
 第1回紹介 居酒屋探偵DAITENの生活 第247回 2009年8月13日(木)




池上 立ち呑み「蒲田屋」
「standing bar KAMATAYA」
住所 東京都大田区池上7丁目1-82 蒲田屋酒店隣
電話 03-3754-0404
定休日 火曜日(ワインの会がある場合は土曜も休み)
営業時間 10:00~20:00
交通 東急池上線池上駅下車徒歩2分。
公式サイトはhttp://www.kamataya.co.jp/


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE

テーマ : 居酒屋
ジャンル : グルメ

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プロフィール

新岳大典

Author:新岳大典
新岳大典(ARATAKE DAITEN)
作家・コーディネーター。

居酒屋探偵daiten(izakaya detective DAITEN)として活動。劇集団咲良舎制作。多目的スペース「かたびら・スペース・しばた。」クリエイティブ・ディレクター。
演出家守輪咲良のブログ「さくらの便り」ブログ「人間日和」を運用中。
2011.7よりfacebook参加。2011.8より「ブクログのパブー」にて居酒屋短編小説を中心に発表開始。
 2014年9月6日より独自ドメイン取得によりURLがhttp://daitenkan.jp/に変更。

 なお、ブログのプロフィール写真は仙台四郎(せんだいしろう)の人形を撮影したもので新岳本人ではない。
 その時代、仙台四郎が訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされたそうである。没後は商売繁盛の「福の神」としてその写真が店に飾られるようになったとのこと。

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