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千鳥町 居酒屋「じゃんぼ」第2回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第580回 2015年01月19日(月)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


 千鳥町 居酒屋「じゃんぼ」 第2回

  ~ 変わらぬ場所 ~



  

 東京はどんどん変化する。
 比較的変化の少なかった大田区も羽田空港の国際空港化に伴い、大きく変わりつつある。
 街をさすらい、「変わらない場所」を見つけると、とてもうれしくなる。それが「居酒屋」ならば、さらに良い。
 前回、紹介したのは2011年9月18日(日)第446回であるから3年前になる。その時はBAR「OVAL」=探偵事務所Mマスターと二人での来店、その後も何度も来店しており、「池上線の文化誌 街の手帖池上線9」「沿線酒場探訪」という連載記事で、最初にとりあげたお店がこの千鳥町駅近くの居酒屋「じゃんぼ」である。
 外観も変わらない。アパートの1階部分の前側にお店が入っおり、左手から見ると、お店の後ろにアパートのドアが連なっている。

  

 池上線の線路際の道を池上方面から歩いてきて、線路が右にカーブ、少し先に千鳥町駅が見えてきた辺りの右手にお店がある。
 「おでん」と書かれた暖簾と、同じく「おでん」と書かれた提灯に惹かれ入ってしまう。
 左手から右手奥にかけてあるL字カウンター。先客は誰もおらず、カウンターの中にいつものようにマスターが座っておられた。前回Mマスターとの会話にもあるように、立ち上がるととても大きい方である。
 
 まずは、燗酒小(三五〇円)。とにかく外は寒いのだ。
 お通しはイカと里芋煮物(二五〇円)。
 お通しで燗酒をいただくと、冷えた身体に染みてゆく。
 カウンターの上には、赤ウインナ、シャケなど、煮たり焼いたりしたツマミが並んでいる。注文が入ると、これを温めて出してくれるのだ。豚足煮(三五〇円)はホワイトボードに載っていたけれど他の値段は解らない。

 「トンソク煮って、これですか?」
 見れば、豚足以外の何物でもないのに・・・聞いてしまう。実は、豚足酢みそ(五〇〇円)もある。
 「はい、豚足煮です・・・」
 「おねがいします・・・」

 豚足煮(三五〇円)が出てきた。皿に3個。一人には多い量である。
 肉をしゃぶるように食べ、グッと歯が骨と骨の間に入ってゆく音、口から骨を出す時にゴロっという音。
 小さめなテレビの音。店内は静かだ。
 店の前を通る池上線は、通勤時間なので、いつもより多く通過する。
 それがかえって、過ぎ去った後の店内の静けさをきわだてる。

 おでんの四角い鍋も気になる。

 「おでんの値段とかは・・・」
 「全部百円でお願いしてます」
 「チクワブと・・・・ダイコンお願いします。」

 よく煮えて大きくなったチクワブ(一〇〇円)は、煮汁の旨みを全部吸って、柔らかくなっている。ダイコンも、箸をのせるだけで割れそうな柔らかさ。何しろ、ママさんが朝から営業、夕方からマスターが交代するという長時間営業のお店。よく煮えているのはよく解る。

 カップルの方々が入ってこられた。着るもののセンスがいつも会う「人生の先輩」の方々と違い、お若い。焼酎のボトルをキープされている常連。
 正月前後も休み無く営業されたようだ。元旦も営業というのは素晴らしい。
 正月は個人店が休みが多く、チェーン居酒屋ばかりで寂しいものである。

 「梅酒タンサン割り、おねがいします」
 マスターがカウンターから出てきて、私の脇のお酒の在庫の棚を見にいらっしゃる。
 「あっ、梅酒終わっちゃいました・・・」
 「じゃ、梅だと・・・」
 「梅酒じゃなくて、梅のエキスのサワーならあるんですけど。」
 「あっ、それでいいです。」

 梅酒タンサン割(四五〇円)の代わりに梅サワー(四〇〇円)。予想外に甘くない梅サワーであった。

 暮れから正月にかけて不祝儀や宴会が続いて、「探偵生活」があまりできなかった。
 そんな中、2015年の最初は、原点回帰的なお店となった。

 さらに御常連が来店される。
 皆さん、「マヨネーズくれる?」とか、「みそくれる?」などと、ちょっとしたお願いをする。
 やはり、ここは、くつろげる御常連の店。
 良い意味で「何も変わっていなかった」のである。

 御勘定をお願いした。お酒3杯、つまみ2種で一九五〇円であった。


千鳥町 居酒屋「じゃんぼ」
住所 東京都大田区千鳥1-19-10
電話 03-3752-6188
営業時間 月曜・火曜・木曜~土曜/17:30~24:00 日曜 朝方~24:00
定休日 水曜日
交通 東急池上線千鳥町駅より徒歩1分

 街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。

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千鳥町

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