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旗の台 おっちゃんの店「市蔵」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第62回   2007年12月27日(木)  【地域別】  【時間順】

 

旗の台 おっちゃんの店「市蔵」

  旗の台おっちゃんの店「市蔵」外観1      


 平成19年も後5日となってしまった12月27日、ASIMO君と二人だけで「居酒屋探偵事務所」の忘年会をしようということになり、東急池上線の旗の台駅で待ち合わせた。旗の台駅の蒲田方面のホームの五反田よりに改札口がある。午後6時15分、ASIMO君はそこで待っていてくれた。

 改札を出ると左側は池上線の踏切である。踏切を渡ると、すぐに左手に五反田方面のホームへ入る為の改札口がある。まっすぐ進むと中原街道だ。
 さっそく歩き始める。蒲田方面のホームの改札口から右手に進むとすぐに十字路がある。その先に東急大井町線の高架があり、旗の台駅の改良工事に伴い、きれいになったコンクリート製の陸橋の下をくぐると商店街と交差する十字路に出る。その十字路を左に曲がり、東急大井町線と平行に続く商店街を東急大井町線の荏原町方面へと進み、二つ目の十字路に出たら右に曲がる。

 その道の左右は静かな住宅街である。50メートルほど先の左手に明るい場所が見えた。焼き肉店があり、その向こうに「ホッピー」と書かれた赤提灯が見える。店の前にはプラスチック製の看板があり、その看板には「おっちゃんの店 市蔵」という文字が書かれている。

 中をのぞくと、まだ誰も座っていない。中に入ると、目に前にはL字カウンターがある。右手に向かって5席、左手には奥に向かって5席、あわせてカウンター席に10人が座ることが出来るだろうか。カウンターの右端の席の前に焼き台がある。さらに、左手カウンター奥が小さな部屋になっていて、そこに4,5人用の小上がり席がある。しかし、色々と荷物が置いてあって、普段はあまり使っていないようである。

 坊主頭の親父さんが1人、カウンターの中でこちらを見ている。ちょっと強面の雰囲気十分の親父さんである。この人が「おっちゃん」なのかと感心する。まさに、「おっちゃん」である。もしかしたら、「おっちゃん=中年男性」の為の店という意味もあるのかもしれない。勝手な想像である。カウンター右手端の焼き台の前に二人で座った。
 私はカウンターの端が大好きである。私が小学校低学年の頃、川崎駅西口駅前でカウンターだけのとんかつ店「ぐれいん」を母親が経営していた。そのカウンター席の端で、昼と夜の合間の時間に宿題をしたり、空いていれば食事をした思い出があるからである。

 「何にしますか?」との親父さんの問いに、「ホッピー二つ」と即答する。さらに、ASIMO君が「ひとつ氷り無しで」と、私の分のホッピーについて言葉を付け加えてくれる。いつものチームワークである。

 ほどなく、ホッピー(400円)がやってくる。ジョッキの中の焼酎はかなり多い。私は小さなコップをもらい、その中に焼酎を移した。焼酎の量を調整して飲むためである。
 早速、暮れの挨拶を交わして乾杯をする。実にうまい。「おっちゃんの店」と書かれているが、看板には「居酒屋」とも「モツ焼き」とも書いていない。中に入ってみて、メニューを見て、はじめて焼き鳥を中心とした串焼きの店であることが解る。

 まず、つきだしが二つ出てきた。牛すじの煮込みである。牛すじ以外には大根が入っているだけであるが、これがうまいのである。塩味がきいていて、酒も進む。あまりおいしいので、一期に食べてしまった。つきだしの一期食いも珍しい。

 さっそく焼き物をお願いする。前回来て、かなり時間がかかることを承知していたので、最初に頼んでしまう。ささみわさび(150円)、とりもも(150円)、なんこつ(120円)を2本づつお願いする。さらにハムカツ(350円)も注文した。

 ここで、ASIMO君が「どうやって、こんないい店を見つけたのですか、インターネットですか?」と聞く。「実は、SAKURAと2人で、並びにある新生湯という銭湯に来た時、偶然見つけたのだよ」と答えると、ASIMO君は驚いていた。
 ハムカツがやってきた。たくさんのレタスの上に、厚く切られたハムカツが3つのっている。驚きのサイズである。このハムカツの味が懐かしいおいしさなのである。
 頼んであった焼き物がやってくる。最初はささみにわさびをつけたものである。よくあるささみのパサパサした感じがない。うまいささみであった。つづけてナンコツがやってくる。これもうまい。
 このあたりで常連らしいお客さんが登場。マスターと客の噂話が始まる。マスターは関西弁で話す。「やはり、ここはおっちゃん店なんだなあ」と思った。
 前回もそうであったが、こちらの店に来るお客さんは全員が常連であり、お互いが知り合いである。

 2杯目の飲み物は下町サワー(380円)を頼んだ。 「天羽の梅」という有名なエキスと焼酎をソーダで割ったものである。梅酒ソーダのような甘さがあるわけでなく、すっきりとして飲みやすい飲み物である。前回来た時にとても気に入ったのである。
 ASIMO君に私が別のコップに残した「焼酎」を提供すると、ホッピーの外を追加でもらう。
ここで、私が一番待っていた「とりもも」がやってきた。肉がおおぶりで実にうまいのである。

 3杯目はシークァーサーサワー(400円)を飲む。ASIMO君はホッピーをもう1杯頼んでいた。
 前回食べたいと思いながら食べなかったカキベーコン(200円)と豚ヒレ(150円)を2本づつ頼んだ。おおぶりのカキを厚めのベーコンで巻いてあるカキベーコンも、おおぶりの肉4切が串に刺してある豚ヒレ、どちらもうまかった。本当にこの店にはハズレがない。ASIMO君は安さに驚いていた。まさに、ボリューム、味、価格のバランスがとれているのである。

 4杯目は梅酒(400円)をもらった。オンザロックかソーダ割のどちらにしますかと聞かれたので、オンザロックにしてもらう。この梅酒は、マスターの奥さんの新潟の実家で作った自家製の梅酒であるという。色がとても濃く、甘すぎず、味わいのある梅酒であった。最後にマグロぶつ(500円)を頼んだ。

 入店したのは午後6時30分。ちょうど1時間45分ほどたった午後8時15分、お勘定をお願いした。ほぼ2人で6,000円と値踏みして、5,000円札と1,000円札を一枚づつ手にして待っていると、やはり、合計金額は5,950円であった。

 「おっちゃんの店 市蔵」は、裏通りにポツンとある。外にメニューがあるわけでもない、ちょっと入りにくいかもしれない。一元の客は少なく、常連の皆さんが集う店である。そのことをふまえた上で、この店には来店していただきたい。大人数で押し掛けるようなことはない方が良いと思う。

 短い時間でずいぶんと飲んでしまった。それゆえ、気が大きくなってしまい、隣の荏原中延駅に行き、もう一軒入ってしまった。その店を出て、ASIMO君と別れた後、私は一人で再び旗の台に戻った。 「市蔵」の並びの「新生湯」に行ってしまったのである。帰りに「市蔵」をちょっとのぞくと、カウンターはすっかりお客さんで一杯になっていた。再び来店して生ビールを飲む誘惑を抑え、湯冷めしないように急ぎ足で旗の台駅を目指した。


  旗の台おっちゃんの店「市蔵」看板

旗の台 おっちゃの店「市蔵」
東京都品川区旗の台4-4-18
定休日 隔週火曜
営業時間 17:00~26:00
交通 東急池上線・東急大井町線旗の台徒歩10分。東急大井町線荏原町徒歩10分。


ホッピー原理主義者とは?
ホッピービバレッジが推奨する飲み方【3冷】を【原理】として、どこの酒場でもできるだけ原理通りの飲み方をしようと努力する酒飲みのこと。特に、大量の氷と多すぎる焼酎を入れたホッピーは、焼酎のオンザロックのホッピー味であって、本当の「ホッピー」ではないと考える。ホッピービバレッジの「飲み方いろいろ」を参照。

「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら

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旗の台

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