桜木町 立ち飲み「はなみち」
Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第596回 2015年09月12日(土) 【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】
桜木町 立ち飲み「はなみち」
~ 最短の滞在時間20分は至福の時であった ~

みなとみらい地区でのある用事を済ませた後、次の用事まで時間が出来たので桜木町駅へ行った。
休日でもあり、少しだけ飲みたい気持ちになった。時間が無い時はやはり立ち飲み店がいい。しかし、近くの野毛の街が動きだすまでは間がある。そこで、JR桜木町駅から横浜市営地下鉄ブルーライン線の桜木町駅への連絡通路へとエスカレーターで降りていった。この連絡通路は桜木町・ぴおシティというテナントビルの地下につながっている。その地下二階を目指したのである。
もう一軒の立ち飲み店のことが頭にあったのだけれど、考えてみれば、そのもう一軒には仲間と数週間前に入ったので、手前の別の立ち飲み店にすることにした。元々は「第三酒寮キンパイ」という店名であったが数年前からは立ち飲み「はなみち」に変わっていた。

桜木町駅の東側(海側)の様子は本当に変わってしまった。駅前から見えるのは海よりもランドマークタワーなどの高層ビル群である。(下写真)
← 桜木町駅の東側
反対側は野毛界隈である。線路をはさんでまったく違う世界がひろがっているのが面白い。
「はなみち」とは、やはり、芝居や映画や演歌の「男の花道」からきているのだろうか。

地下の通路に、まるで舞台装置のような建具で仕切られた空間がある。
長方形のそのお店には、手前左、中央、裏と三方から入ることが出来る。
カウンターが手前から奥にかけて続き、周囲の仕切りの壁にもカウンターがある。まだ昼の1時だというのに、すでにたくさんの方々がいる。中央の入り口脇の壁側カウンターに場所を確保してから、大カウンターの中央に置かれた古いレジの前に立ち、忙しそうな大将の手が空くのを待つ。大将の背後に狭い調理場が見えた。そこでは、女将さんらしき方が調理中。
レジに表示された金額は「3090」のまま止まっているようだ。レジではなく、単なるつり銭箱。レトロである。
レモンサワー(三五〇円)とポテトサラダ(二五〇円)を頼む。
私の注文を聞いたとたんに、大将が大きな声で「はい、ポテト!」と調理場の女将さんへ注文を通す。
支払いを済ませ、レモンサワーを受け取り、少しあってポテトサラダの器を受け取って、壁際カウンターの前に戻る。
レモンサワーの焼酎が濃い。ポテトサラダは塩気が多い。やはり、男の花道か。
競馬帰りのお客さんたちが話している。
「やられちゃったよ、そんで、こうやって飲んでさ」
短冊メニューを観察する。
サッボロ黒ラベル大瓶(五〇〇円)は安い。
たこぶつ(三〇〇円)の短冊に「やらかい」と赤文字で書いてある。
「やわらかい」ではない「やらかい」なのである。
やらかいたこを食べることにした。凄い量である。たこ八片で三〇〇円は安い。
こちらは魚介類がメインの料理。うに、まぐろ、かつお、赤貝、全部三〇〇円で提供される。
カウンター上に、二台ある酒の自動販売機が置いてある。年代物の様子。価格は百円玉二枚である。
自分で右手のカゴの中のコップをとって、注ぎ口の下に置き、百円玉二枚を投入口に入れて、「ひや酒」と「燗酒」の二つあるボタンのどちらかを押す、するとコップ一杯分の酒がコップの中に出てくるのだ。燗酒を選んだ。
熱燗ではないぬる燗である。ぬる燗好きの私にはちょうど良い。奥側の酒自動販売機の周りは年齢層が高いようだ。
たこで酒を楽しむ。
店内が人でいっぱいになってきた。さて、移動することにしよう。
器をカウンターに返して外に出た。
午後1時から1時20分まで、わずか20分の滞在であった。最短の滞在時間だったかもしれない。
酒二杯つまみ二品で払ったお金は全部で1100円である。安い。
帰る男の花道は地下道であった。

桜木町 立ち飲み「はなみち」
住所 横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティ B2F
電話 非公開
定休日 日曜・祝日
営業時間 月〜金 12:00.~20:30 土 12:00~19:30
交通 JR桜木町駅下車徒歩2分/横浜市営地下鉄桜木町駅下車徒歩1分
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。
「ホッピーを原理主義的に飲む方法」はこちら。
実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE
居酒屋探偵DAITENの生活 第596回 2015年09月12日(土) 【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】
桜木町 立ち飲み「はなみち」
~ 最短の滞在時間20分は至福の時であった ~

みなとみらい地区でのある用事を済ませた後、次の用事まで時間が出来たので桜木町駅へ行った。
休日でもあり、少しだけ飲みたい気持ちになった。時間が無い時はやはり立ち飲み店がいい。しかし、近くの野毛の街が動きだすまでは間がある。そこで、JR桜木町駅から横浜市営地下鉄ブルーライン線の桜木町駅への連絡通路へとエスカレーターで降りていった。この連絡通路は桜木町・ぴおシティというテナントビルの地下につながっている。その地下二階を目指したのである。
もう一軒の立ち飲み店のことが頭にあったのだけれど、考えてみれば、そのもう一軒には仲間と数週間前に入ったので、手前の別の立ち飲み店にすることにした。元々は「第三酒寮キンパイ」という店名であったが数年前からは立ち飲み「はなみち」に変わっていた。

桜木町駅の東側(海側)の様子は本当に変わってしまった。駅前から見えるのは海よりもランドマークタワーなどの高層ビル群である。(下写真)

反対側は野毛界隈である。線路をはさんでまったく違う世界がひろがっているのが面白い。
「はなみち」とは、やはり、芝居や映画や演歌の「男の花道」からきているのだろうか。

地下の通路に、まるで舞台装置のような建具で仕切られた空間がある。
長方形のそのお店には、手前左、中央、裏と三方から入ることが出来る。
カウンターが手前から奥にかけて続き、周囲の仕切りの壁にもカウンターがある。まだ昼の1時だというのに、すでにたくさんの方々がいる。中央の入り口脇の壁側カウンターに場所を確保してから、大カウンターの中央に置かれた古いレジの前に立ち、忙しそうな大将の手が空くのを待つ。大将の背後に狭い調理場が見えた。そこでは、女将さんらしき方が調理中。
レジに表示された金額は「3090」のまま止まっているようだ。レジではなく、単なるつり銭箱。レトロである。
レモンサワー(三五〇円)とポテトサラダ(二五〇円)を頼む。
私の注文を聞いたとたんに、大将が大きな声で「はい、ポテト!」と調理場の女将さんへ注文を通す。
支払いを済ませ、レモンサワーを受け取り、少しあってポテトサラダの器を受け取って、壁際カウンターの前に戻る。
レモンサワーの焼酎が濃い。ポテトサラダは塩気が多い。やはり、男の花道か。
競馬帰りのお客さんたちが話している。
「やられちゃったよ、そんで、こうやって飲んでさ」
短冊メニューを観察する。
サッボロ黒ラベル大瓶(五〇〇円)は安い。
たこぶつ(三〇〇円)の短冊に「やらかい」と赤文字で書いてある。
「やわらかい」ではない「やらかい」なのである。
やらかいたこを食べることにした。凄い量である。たこ八片で三〇〇円は安い。
こちらは魚介類がメインの料理。うに、まぐろ、かつお、赤貝、全部三〇〇円で提供される。
カウンター上に、二台ある酒の自動販売機が置いてある。年代物の様子。価格は百円玉二枚である。
自分で右手のカゴの中のコップをとって、注ぎ口の下に置き、百円玉二枚を投入口に入れて、「ひや酒」と「燗酒」の二つあるボタンのどちらかを押す、するとコップ一杯分の酒がコップの中に出てくるのだ。燗酒を選んだ。
熱燗ではないぬる燗である。ぬる燗好きの私にはちょうど良い。奥側の酒自動販売機の周りは年齢層が高いようだ。
たこで酒を楽しむ。
店内が人でいっぱいになってきた。さて、移動することにしよう。
器をカウンターに返して外に出た。
午後1時から1時20分まで、わずか20分の滞在であった。最短の滞在時間だったかもしれない。
酒二杯つまみ二品で払ったお金は全部で1100円である。安い。
帰る男の花道は地下道であった。

桜木町 立ち飲み「はなみち」
住所 横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティ B2F
電話 非公開
定休日 日曜・祝日
営業時間 月〜金 12:00.~20:30 土 12:00~19:30
交通 JR桜木町駅下車徒歩2分/横浜市営地下鉄桜木町駅下車徒歩1分
街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。
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実力派俳優になりたい方はこちらを是非ごらんください→ 守輪咲良のSAKURA ACTING PLACE