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保土ヶ谷 居酒屋「浜屋」

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第599回 2015年10月03日(土)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


 ※2015年10月6日 1,400,000カウント通過。感謝!



 保土ヶ谷 居酒屋「浜屋」 

  ~ 元揚げ物店の居酒屋は【ハムかつ】がうまい ~


  



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 前回のお店、黄金町の甘粕屋酒店さんを出た後、「伊勢佐木モール」を関内方面へ歩き始めた。「かたびら・スペース・しばた。」柴田オーナーと一緒に、御友人の衣料系のお店を二軒ほど挨拶周りしてから広い通りに出てから左へ曲がり、まっすぐに歩いた。
 大岡川にかかる長者橋を渡り、京浜急行の日ノ出町駅から電車に乗って横浜駅へ。横浜で横須賀線に乗り換えてJR保土ヶ谷駅で下車をした。東口側に降りると目の前には東海道(国道一号線)が通っている。保土ヶ谷駅の西側には旧東海道が通っていて、JRの保土ヶ谷駅は新旧の東海道に挟まれた位置にあることになる。
 東海道に出ると、道沿いに幅の狭い歩道がある。歩道沿いにはたくさんのお店が並んでおり、古くからの商店街である。
 歩道へ出て左へ曲がり横浜方面へと歩くと、左手に居酒屋さんの看板を発見した。居酒屋「浜屋」さんである。
 元々は「とんかつ・ラーメン」の看板を上げていたのだけれど、息子さんの代になって居酒屋さんとなったのである。
 
  

 軒先の高い位置に取り付けられたアクリル看板には「大衆酒場・おにぎり 浜屋」と書いてあった。
 柴田オーナーに先導され、紺色の「居酒屋」と書かれた暖簾をくぐる。

 入ると右手に四人がけテーブル一つ。左手の奧側に七人がけのカウンター。カウンターの中は調理場。右手奥が手洗い場。調理場の中に若いマスターの姿。

 四人がけテーブル席に向かい合って座った。
 まずは、酎ハイ(四〇〇円)を二杯頼む。

 「ここはね、前は揚げもの屋さんだったんだよ、だから揚げ物がうまいよ」と柴田オーナー

  ハムカツ(一五〇円)を二枚お願いする。

 酎ハイで再び乾杯をした後、再び、黄金町の映画館「ジャック&ベティ」で見たばかりの大崎章監督作品映画「お盆の弟」の話である。ふと店内を見れば、こちらのお店にも映画「お盆の弟」のポスターが貼ってあった。主演の渋川清彦さんと兄役の光石研さんが二人で並ぶ、このポスターは実に味わいあるものだ。渋川清彦さんが映画の中で見せる笑顔は、名優ロバート・デ・ニーロの笑顔のように思える。
 昔の日本映画は突拍子も無い世界を描くのではなく、小津安二郎監督作品をはじめとして、我々の日常に寄り添う内容であり、そういう作品の中に日本映画の良さがあったはずである。映画「お盆の弟」はそういう作品のひとつである。

 ハムカツが出来上がってくる。食べる。揚げ具合がよい。衣だけでも食べたくなるような揚げ物。元揚げ物店の居酒屋のハムカツはうまい。来店された方は是非お試しを。

 揚げ物だけではない、刺身類もある。マグロブツ(四五〇円)を頼んだ。

 実は、歌も唄える店である。カウンター席に常連の方々が数名。一人の方は歌を唄おうかどうか迷っておられた。
 思えば、まだ午後六時過ぎである。なかなか早い時間は興が乗らないものである。

 爆弾酒(五〇〇円)というものがあった。どういうものなのか聞いてみる。
 
 「焼酎を生ビールで割ったものです」とのこと。

 元気もりもり(三五〇円)というものは何だろうか。

 「元気もりもりって何ですか?」
 「豆腐にきゅうりなどをのせて、ニンニク醤油をかけたものです」

 トマトハイ(四五〇円)は、どんなタイプなのか。

 「トマトハイは炭酸の入らないタイプですか?」

 何やら質問ばかりしている。

 「トマトと焼酎です。」

 好きなタイプである。

 映画を語り、来年からの「かたびら・スペース・しばた。」の運営について語る楽しい酒場でのひとときであった。

 午後六時から七時まで一時間の滞在。
 今日も柴田オーナーと楽しく、様々に勉強になる休日を過ごすことができた。

 外に出る。今日は土曜日である。目の前の東海道を通る車は比較的少ない。
 一九六九年(昭和四四年)まで、この場所には横浜市電保土ヶ谷線が通っており、そこに市電保土ヶ谷駅があった。横浜市電は三年後の一九七二年(昭和四七年)にトロリーバスと共に全廃された。
 私の子供の頃の記憶の中に横浜市電トロリーバスの姿が残っており、わくわくしながらその姿を目で追った思い出がある。

 ※詳しくは横浜市電保存館のサイトへ。
  
 (了)
 

保土ヶ谷 居酒屋「浜屋」
住所 神奈川県横浜市保土ケ谷区岩井町54
電話 045-741-3440
定休日 日曜祝日
営業時間 
交通 JR横須賀線保土ヶ谷駅下車徒歩2分


 保土ヶ谷駅徒歩3分に2016年春に完成予定で建設中のカフェ&バー併設のイベントスペース「かたびら・スペース・しばた。」「かたびら」は所在地である帷子町の読み。「スペース」はここで何かをしたい方々に埋めていただくという意味でのスペース=空白。「しばた」はオーナー名。そして、「。」は人々の「輪」を意味しています。音楽・演劇・芸術のイベントも開催。 「貸し会議室」「レンタルスペース」としてもお貸しします。
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保土ヶ谷

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