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東神奈川 角打「三国屋」第2回

Life of the izakaya detective DAITEN
居酒屋探偵DAITENの生活 第601回 2015年10月16日(金)  【地域別】 【池上線】 【時間順】 【がっかり集】


 東神奈川 角打「三国屋」 第2回

  ~ 変わらぬ場所と人に和む ~

 


 JR京浜東北線の東神奈川駅から少し歩いた住宅街の中のそのお店を始めて紹介したのは、2011年5月26日第427回であった。
 ガラス扉の左手に自動販売機が2台ある。入口の上のブリキの外壁に「三国屋」と書いてあった。店の外には黄色いビールケースが無造作に詰まれており、外から見れば、完全に普通の酒屋さんである。(写真)



 中に入ると、右手には手前に二人、奥に向かって六人ほどが座れるL字カウンターがある。
 左手には周りを囲むように立つことが出来る立ちのみテーブルがある。前回の時はたたんであった折りたたみ椅子はすべて広げられ、すでに数人の方々がそこに座っておられた。
 やさしい女将さんの笑顔で迎えられ、L字カウンターの角の辺りに一人座らせてもらった。
 カウンターの中は調理場なっている。メニューを見れば、前回よりもさらに進化した、角打とは思えないしっかりとした料理になっている。

 まずは、本搾りオレンジ(単価失念)とポテトサラダ(三〇〇円)

 焼酎お湯割(二六〇円)という文字が目に入る。

 左手のカウンターテーブルは、まるで集会所のようである。顔見知りの常連の皆さんの会話が楽しそうである。
 入口が少し開けてあって、そこから冷たい空気が入ってくる。

 「焼酎のお湯割お願いします」
 「お湯を沸かすのでちょっとお待ちください。」と女将さん。

 自家製らっきょう(一〇〇円)も一緒にたのんだ。

 入口近くに座っている私を見て、「寒いでしょ」と言いながら、ご常連がガラス戸を閉めてくださる。

 テレビではプロ野球クライマックスシリーズ。野球話に花が咲いている。
 皆さんに背中を見せ、カウンターに一人向かう私に、いわゆる「アウェイ感」はない。

 短冊メニューに懐かしい銘柄の酒をみつけた。
 純米吟醸 越乃鹿六(三〇〇ミリ)である。一本お願いする。単価失念。
 今から20年前に世話になった方が経営していたもつ焼き店でよく呑んだ酒である。
 一升瓶で買い、自宅でも楽しんだものである。

 当店一番人気と短冊に書かれたお新香(二五〇円)を頼む。
 内容は、ナス、カブ、キュウリ、ニンジン、ミョウガ。

 ミョウガがうれしい。
 味の素が懐かしい。
 醤油と七味もつけてくれる。

 お店の全てが懐かしく丁寧である。
 お店の家族の方々もやってくる。
 家族経営と親しい間柄のご常連。
 一人座りテレビを見る自分。
 楽しい場所に埋もれる楽しみもある。
 変わらぬ場所と人に和ませてもらった。

 お支払いをする。二〇一〇円。
 午後五時四〇分から六時四〇分まで一時間の滞在。

 「お近くなんですか?」と女将さん。
 「いいえ、仕事先が近くなもので・・・」
 「そうですか、またお寄りください。」
 「また、来ます」

 どなたもこのお店の外観を見ただけでは、こんなに素晴らしい空間が中に広がっているとは思わないに違いない。
 まるで、外装をそのままに、内装だけを素晴らしく完全リフォームした家のようだ。

 ものごとは外見からでは解らないものである。


東神奈川 角打「三国屋」
住 所 神奈川県横浜市神奈川区広台太田町5-2
電 話 045-323-3802
定休日 無休
営業時間 17:00~22:00
交通 JR京浜東北線・横浜線東神奈川駅下車徒歩6分。


 演出家守輪咲良の劇集団「咲良舎」と演技私塾「櫻塾」

 街の手帖については、コトノハ/街の手帖編集部へ。

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